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【「明石家サンタ」インタビュー・前編】八木亜希子、30年で初めて知ったこと「結構緻密にやってたんだって(笑)」2022/11/28

【「明石家サンタ」インタビュー・前編】八木亜希子、30年で初めて知ったこと「結構緻密にやってたんだって(笑)」

 フジテレビの年末恒例生放送番組「明石家サンタ」が、「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022」として、今年はクリスマスの深夜に放送!

 同番組は、20年以上単発のスペシャル番組として放送しており、1年間に身の回りで起こった寂しい話をはがきで事前募集し、明石家さんまさんとトークを繰り広げるクリスマスプレゼントショー。放送当日に電話でも寂しい話を募集しており、生放送ならではのやりとりが楽しめる。不幸レベルに合わせてプレゼントをゲットできるチャンスが巡ってくるが、過去には小さいお子さんに車が当選したことも! 今年は、どんな展開が待ち受けているのだろうか。

 長い歴史の中で放送開始当初よりさんまさんの隣でサポートに入るのが八木亜希子さん。「さんまさんのトーク力を存分に楽しめるところ」が魅力だという、時には手綱をグッと引き番組のかじを取る八木さんと、総合演出を務める三宅恵介さんの取材会の模様を届ける。

【「明石家サンタ」インタビュー・前編】八木亜希子、30年で初めて知ったこと「結構緻密にやってたんだって(笑)」

――今年も放送が決定しましたね。

八木 「10月くらいになると、『今年はあるのかな』ってドキドキして。同じ頃、周りの人からも『今年はあるんですか』って聞かれることが多いんですけど、“やります”って連絡が来ないと返事ができないから、いつも分かりませんって返事していて(笑)。(連絡を)いただくと、『あ、今年もあったな!』って思いますね(笑)」

――毎年この時期はスケジュールを空けているのでしょうか。

八木 「特にどこか海外に行く予定もないので、空いているから(連絡が来たら)大丈夫って伝えています(笑)」

――八木さんが思う番組の魅力を教えてください!

八木 「生放送で、その場で素人の方とああやって放送に耐えるようなやりとりができるという、さんまさんの一番得意なところですよね。ドキドキも楽しみながら、やりとりができる。そして、そのさんまさんのトーク力を存分に楽しめるシンプルな作りになっていて。さんまさんの空気感を感じ取りながら、いかにさんまさんが乗れるかというムード作りができている番組だなと思いますね。さんまさんが自由にやってもらっていいという信頼感があるところが、すごくシンプルでありながら、計算されている感じがします。さんまさんって本番3分前とかにスタジオに来るんです! だから、直前に送られてきたはがきを見たりしているのかなと思っていたら、師匠(さんま)が『お前、番組なめとんのか!』って(笑)。『え! 違ったんですか!?』って(笑)。結構緻密に、もっともっと前から積み上げているって話をしてくれました。もちろん、時間を取ってスタッフとやっているとは思ったんですけど、(思っていたよりも)もっと前からやってたんだって、去年くらいに初めて知りました。(横にいる三宅に向かって)すみません、30年くらいそう思ってました(笑)」

三宅 「いえ(笑)。さんまさんの魅力を引き出す要素として、八木さんが隣にいるというのが欠かせないんですよね」

八木 「ありがとうございます。自分で言えないところなので(笑)」

三宅 「さんまさんと八木さんの空気感は、最初の時から全然変わってないよね。さんまさんも信頼しているし、(さんまさんが)何を言っても返してくれるっていうやりとりが1年目からあった。さんまさんいわく、何の欲もないほわ~っとした八木さんの空気感があって。もちろん経験値もあるけれども、やっぱりキャリアっていうか…(空気感が)2人のコンビのものなんですよね」

八木 「空気はあったかもしれないんですけど、やっぱり1年目からすぐできたわけじゃなくて。三宅さんもさんまさんも(番組が)長すぎて忘れてるんですけど(笑)。 1回目の放送の時に、さんまさんが『そかー! それはあげられへんなー!』って言って電話を切った時に、『え、かわいそう』って言ったことが2回くらいあったんです。それで、オンエアが終わって1週間後だったかな、別の番組の打ち合わせで三宅さんがアナウンス室にいらした時に、“かわいそうってないよね”という話をされて。目の前の人がかわいそうでも、見ている人がそれはあげられないよねって思ったら、それはかわいそうじゃないんだって。そういう話をされたのを覚えていて。そこからだと思います」

三宅 「何年か前かに、(八木さんの)記事で読みました。言ったのは覚えてないんですが、その通りですね。それと、そろそろ皆さんからはがきが届くころだと思うんですが、来たはがきは、私含めて3人が全部目を通します。全部見て、オッケーのはがきをだいたい100通ぐらい選びます。そこからさらにもう1回選んで、50通ぐらいにした段階でさんまさんに1回見ていただきます。それで20枚から25枚、だいたい半分ぐらいにするんですよね」

八木 「この段階を知らなかったんです」

三宅 「最終的に20枚前後くらいに絞った後、私が順番を決めて、放送当日、さんまさんがメークをする前にはがきの順番の確認を取ります。さんまさんはその後、いろんな人たちとしゃべって5分くらい前にスタジオに到着するという流れです」

八木 「ふふふ。“いろんな人たちとしゃべって”というのは、番組の内容と関係ない話だったりしますよね(笑)。でも、それであっためているんですよね(笑)」

三宅 「そうですね(笑)。去年は放送時間が遅かった上に、お子さんからのはがきが多かったんです。だから小中学生からのはがきをなるべく最初の方にしたり。あとは、女性と男性のバランスをよくとか、ネタがかぶらないように。逆に、かぶった方が面白いとか考えながら組んでますね。でも、いつも言っているんですけど、もう運じゃないですか。生放送だし。だから、最後にさんまさんとはがきにお祈りするしかない…(笑)」

八木 「はがきが縦軸にあって、そこに当日の電話で来た人が間に入ってって感じですよね」

三宅 「でも、最近ちょっと薄れてきてるよね、当日に電話をかけてくる人とか。お台場が今よりももっと盛り上がっている時代は、お台場にクリスマスツリーがあったりして。それを見に来たりする人でレインボーブリッジが大渋滞で、さんまさんが間に合わないという時があったんですよ。それで、レインボーブリッジに自転車を持って迎えに行ったりしたこともありました(笑)。そういう時代に、『今、彼女と待ち合わせしているけど、2時間たっても来ない』とか、電話をかけてきてくれたりしたんですよ」

八木 「今日振られました、とかね」

三宅 「そう! そういうリアルな、生放送でしかできない電話は多かったよね」

八木 「(昔はお台場に)カップルしかいないみたいな時があって。クリスマス自体がカップルで過ごすものとして盛り上がっていたんです。クリスマスを1人で過ごすなんて!な時代でしたからね。今はカップルだけじゃなくて、1人で楽しむのもありだったりしますけどね。(番組が)始まった時は、クリスマスの寂しい話とかが多かったけど、ある時から今年1年の寂しい話を、みたいに変わってきた気がします」

三宅 「時代と共に変わってくるんですよね」

八木 「最初の質問でだいぶ盛り上がってしまいましたね(笑)」

 大盛り上がりだった取材会の様子・後半は、約30年を振り返って印象的だった話や生放送ならではのエピソード、八木さんがさんまさんとタッグを組む上で大事にしていることから、さんまさんのすごさなどたっぷりとお届け! お楽しみに。

【番組情報】

「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022」
フジテレビ
12月25日 深夜0:45~2:45

【ハガキ募集要項】

寂しい出来事の内容・住所・氏名・年齢・職業・電話番号をハガキに明記の上、下記宛先へ郵送にてお送りください。
〒119-0188 フジテレビ 「明石家サンタ」係
締め切り:2022年12月21日(水) 消印有効

取材・文・撮影/フジテレビ担当 Y・O



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