「ザ・トラベルナース」寺島しのぶ演じる看護部長・愛川塔子は「いつも板挟みで苦しい状況」2022/11/23
人気シリーズ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日系)を手掛けた中園ミホさんが脚本を担当する同局の最新作「ザ・トラベルナース」。
アメリカでナースプラクティショナー(米国など一部地域では医師の指示がなくても一定の医療行為を行うことができる資格保有者)として活躍していた、優秀なナース・那須田歩(岡田将生)と、物腰が柔らかく女子力が高い一方で、ここぞという場面では毒舌全開の謎多きスーパーナース・九鬼静(中井貴一)。2人のくせ者トラベルナースが、患者ファーストで日本の医療現場を改革していく痛快医療ドラマです。
歩と静が働く「天乃総合メディカルセンター」は、慢性的な看護師不足、医師の怠慢、患者の身分による差別など、さまざまな問題を抱えています。特に看護師の労働環境は劣悪で、わがままな患者や横暴な医師からの無理難題に度々頭を悩ませる日々…。看護部長である愛川塔子(寺島しのぶ)もまた、その1人。部下の体調を気遣う優しい一面も見られますが、院長(松平健)や事務長(浅田美代子)に言われるがまま理不尽を受け入れてしまう場面も多く、やや頼りない印象です。
明日11月24日放送の第6話では、そんな塔子の葛藤が描かれます。院長らと現場の間で板挟みになった塔子は、どんな決断を下すのでしょうか…? ここでは、そんな愛川塔子を演じる寺島しのぶさんのインタビューをお届けします。
――この作品の魅力はどんなところだと思われますか?
「とにかく脚本が面白いと思います。“トラベルナース”という存在を私も知らなかったですし。世界的にコロナ禍もあいまってナース不足は深刻な問題で、ニュースでも度々取り上げられています」
――演じられる愛川塔子は、どういった人物だと感じていますか。
「看護部長という立場で、いつも院長と看護師との板挟みにあっていて…。上からはとても厳しいことを言われながら、下からは不満を言われ、謝るしかないという苦しい立場にいる人ですね」
――撮影現場では皆さんとどのように過ごされていますか?
「看護部は女の子たちの多いチームなので、女子トークに花が咲いています。みんな面白くて、会うたびにすごく楽しいです」
――岡田さんや中井さんともお話はされますか?
「お二人ももちろん! 特に中井さんがいろいろなお話をしてみんなを楽しませてくれるので、笑いの絶えない現場です」
――和気あいあいとされているんですね。
「はい。現場はとても楽しい雰囲気で、それがお芝居にも出ていると思います」
――共演前と印象が変わった方はいらっしゃいますか?
「野呂(佳代)ちゃんかな。元々AKB48だったことも知らなかったんですけど、あれだけ人の心をつかめるのはすごいなと思いました。『この子面白いな』と思わせるだけじゃなくて、人に愛される何かを持っているんです。別にヨイショしたりとか、そういうのは全然ないんですけど、『会いたいな』とか『元気かな』とか思わせる人柄はなかなかすごいなって思います。一度会うと印象に残る不思議な方ですね」
――視聴者の方へ向けて、ドラマの見どころを教えてください。
「岡田くんと中井さんのかけ合いが息ぴったりで面白いです。毎回、個性的なゲストの方たちも見どころの一つです」
【プロフィール】
寺島しのぶ(てらじま しのぶ)
1972年12月28日生まれ。B型。近年の出演作に映画「天間荘の三姉妹」(2022年)、「キネマの神様」、「空白」(ともに21年)、アニメ「アーヤと魔女」(NHK総合)、ドラマ「競争の番人」(フジテレビ系)、「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(WOWOW)、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」がある。映画「あちらにいる鬼」が公開中。
【番組情報】
「ザ・トラベルナース」
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~9:54
取材・文/金澤久留実(テレビ朝日担当) 撮影/蓮尾美智子 スタイリスト/髙橋志織 ヘア&メーク/持丸あかね
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