「ジャパニーズスタイル」柄本明のオタ活ぶりに注目! 一方、「虹の屋」にはつわものが続々登場し波乱が!?2022/11/14
テレビ朝日初となる“本格シットコム”(シチュエーションコメディー)「ジャパニーズスタイル」では、主演に仲野太賀さん、脚本に「コントが始まる」(2021年/日本テレビ系)などの作品で話題を集めた金子茂樹さん、監督に「にじいろカルテ」(21年/テレビ朝日系)を手掛けた深川栄洋さんという俊英が集結し、さびれた温泉旅館「虹の屋」玄関とロビー、従業員室・大浴場の入り口とエレベーターのみを舞台に、30分ほぼ一発撮りのノンストップ・コメディーが繰り広げられている。
第4話では、「虹の屋」の温泉水質管理責任者・梅さんこと梅越一二四(柄本明)の勤続40年のお祝いに、梅越の推しのローカルアイドル・花岡花枝(佐々木春香)を呼ぼうと柿丘哲郎(仲野)が発案し、「虹の屋」はまたもやバタバタする展開に。さらにラストには哲郎の因縁の相手(?)、元カノの久能イチ子(モトーラ世理奈)が登場する波乱の幕切れとなり、視聴者からも反響が続々と集まった。
梅越の勤続40周年を祝うべく、「虹の屋」で梅越しイチ推しのご当地アイドル・花枝のライブを開催するところから始まった第4話。花枝を演じた佐々木さんは、柄本さんが主宰する「劇団東京乾電池」に所属する女優なだけに、高飛車な態度の花枝と、彼女へデレデレの梅越とのコミカルなやりとりは息ピッタリ。特に、花枝にこびへつらう梅越のキレッキレの動き、さらにオタ活をするシーンには、「かわいい!」「おちゃめな柄本さんすてきすぎる」との声が。
柄本さんというと、近年の作品では今年放送された「未来への10カウント」や「相棒」シリーズ(ともにテレビ朝日系)でのボクシング部の厳しい鬼監督や国家公安委員会委員長、20年に放送された「半沢直樹」(TBS系)の政府幹事長といった役が印象的だが、そんな柄本さんがアイドルの沼にハマり、デレデレしている純粋な役を演じている姿は、間違いなくここでしか見られない一面だろう。
また、花枝の前座としてフラメンコを踊った寺門・ルーシー・数子(市川実日子)が、出順を決めた浅月桃代(檀れい)にブチギレたシーンでは、ルーシーのオリジナリティーあふれるフラメンコのまねを桃代が披露したが、檀さんのコミカルな動き、そして締めには「オレ!」の一言が出てくることに。このドラマの醍醐味(だいごみ)である“真剣な悪ふざけ”が顕著に表れたシーンにもなり、筆者も思わず笑ってしまった。ルーシーのフラメンコが我流だからこそ実現した、ほかではなかなか見られない、檀さんのコメディエンヌの魅力が垣間見えた瞬間となった。
ほかにも、発注した弁当を捨てられ、哲郎に問い詰める浮野奏太(KAƵMA)と哲郎との掛け合い、2時間ドラママニアの支配人・影島駿作(要潤)が相変わらずの“迷推理”を発動させるなど、それぞれの個性が今週も爆発。回を重ねるごとに“チーム・ジャパニーズスタイル”の連帯感がどんどん増していると感じる方もいるのではないだろうか。
さらに、ラストシーンは気になる展開となった。なんと、哲郎の元カノである“もう一人のルーシー”こと、イチ子がついに「虹の屋」に参戦。市川が演じるルーシーとの“Wルーシー”が初顔合わせとなったが、早くもバチバチの様相で、哲郎を中心ににらみ合う形となった。今後どんな話になっていくのか気になるばかりだが、来週放送の第5話では、哲郎の母・柿丘廻瑠(キムラ緑子)も「虹の屋」に帰還。クズ息子×元カノ×おかみのオカン――いずれにせよ、ドタバタ劇が繰り広げられることは間違いなし。来週も見逃せない。
【番組情報】
土曜ナイトドラマ「ジャパニーズスタイル」
テレビ朝日系
土曜 午後11:30〜深夜0:00
※放送終了後、TELASA、TVer、アベマで見逃し配信あり。TELASAでは各話放送後から全話放送予定
テレビ朝日担当 S・H
この記事をシェアする