菅田将暉が仲野太賀にブチギレる!?「ジャパニーズスタイル」注目の第3話、見どころを徹底解説2022/11/04

　テレビ朝日初となる“本格シットコム”（シチュエーションコメディー）「ジャパニーズスタイル」（テレビ朝日系）。主演に仲野太賀さん、脚本に「コントが始まる」（21年／日本テレビ系）などの作品で話題を集めた金子茂樹さん、監督に「にじいろカルテ」（21年／テレビ朝日系）を手掛けた深川栄洋さんという俊英が集結し、さびれた温泉旅館「虹の屋」玄関とロビー、従業員室・大浴場の入り口とエレベーターのみを舞台に、30分ほぼ一発撮りのノンストップ・コメディーが繰り広げられている。

　何が起こるか分からないライブの臨場感に加えて、あっと驚く豪華ゲストの登場などが仕掛けられている本作。第2話では、名バイプレーヤー・松尾諭さんが登場し、その共演シーンや演技合戦に注目が集まったが、明日11月5日放送の第3話では満を持して菅田将暉さんが登場する。ゲスト出演が決まった際には「めちゃめちゃ楽しみ！」「悪魔のようなコントが見れる」との声が多く集まり、期待度が高まっている第3話。明日の放送を前に、ここでは一足お先に「ジャパニーズスタイル」第3話を視聴した筆者がその魅力を少しだけ解説していく。

　今回菅田さんが演じるのは、仲野さん演じる主人公・柿丘哲郎の親友・小野。哲郎が高校時代所属していたバレーボール部ではキャプテンを務め、大人になった今では地元のテレビ局に勤めるという、クズな大人になった哲郎とは真逆な人生を歩んでいる。第3話では、そんな小野の登場で物語が動き始める。

　もはや本作ではおなじみの光景となっている「虹の屋」のロビーで寺門・ルーシー・数子（市川実日子）と浮野奏太（KAƵMA）が娯楽に興じていると、小野が訪ねてくる。哲郎の高校時代のバレー部顧問とのエピソードや当時の彼女の話で盛り上がっていき、次第にルーシーの名前の由来にまで話は広がっていくことに。

　この場面で2人に溶け込む小野の順応の早さにはぜひ注目してほしい。哲郎とは違い、出世頭として働いていた小野の人徳もあってなのか、「虹の屋」のくせ者2人を難なく相手にしている小野は、これまで数多くの作品で主演を務め、文字通り役者の最前線を走ってきた菅田さんにしか演じられないと感じるほどだ。

　また、同じく「虹の屋」で働く浅月凛吾郎を演じる石崎ひゅーいさんとのシーンは、ファンにとっては必見のシーンになるはず。2018年にリリースした菅田さんの楽曲「さよならエレジー」では、石崎さんが作詞・作曲を担当し、さらに石崎さんのライブや「THE FIRST TAKE」では石崎さんが楽曲を歌唱をしていることは周知のこと。音楽シーンで親交の深い2人が、“ドラマ版ファーストテイク”こと「ジャパニーズスタイル」で夢の共演を果たす。第1話、第2話でぶっ飛んだセリフや行動が印象的な凛吾郎だが、そんな彼とも小野は打ち解けていくのか…。

　さらに、第1話でルーシーと浮野が遊んでいたUNOには、黄色の1のカードだけがUNOではなく“ONO”と書いてあったが、この裏側も明らかに…？　その真相は、ぜひ本編で。

ラスト10分、仲野太賀×菅田将暉の本気の掛け合いを見逃すな！

　小野が「虹の屋」に来た理由が、テレビ番組の取材で「虹の屋」にある汚い池を掃除し、そのビフォーアフターを紹介したいことだと分かると、「虹の屋」の宣伝にもなるからと乗り気な人たちがいる一方で、梅越一二四（柄本明）とルーシーが反対し、旅館内はてんやわんや。紆余（うよ）曲折ありながらも、結果的に池の掃除は遂行されることになるのだが、やがて小野は池の底から見つかった“あるモノ”のせいで、哲郎に激怒することに。

　仲野さんと菅田さんの共演でいうと、本作の脚本を手掛ける金子さんとタッグを組んだ「コントが始まる」が記憶に新しい人も多いのではないだろうか。ドラマでは仲のよい同級生3人がお笑いトリオを結成するも、売れない日々にもがき葛藤する様子が描かれた。特に、トリオの進退を巡り、仲野さんと菅田さんが本音を言い合うシーンは、芸人のリアルさが伝わることもあり、当時とても印象的だった。

　今回は、クズなどら息子こと哲郎に、出世頭の小野が何に怒り、何をぶつけるのか。ドラマ以外でも、菅田さんがパーソナリティーを務めていたラジオで仲野さんがゲストに呼ばれたりするなど公私ともに仲がよく、“親友”と呼べる間柄の2人の演技合戦は絶対に見逃さないでほしい。

　なお、動画配信サービス・TELASAでは第3話収録直後に菅田さん、仲野さん、石崎さんと親交の深い3人が本音で語り合う「ウラ・ジャパニーズスタイル」が配信中。YouTube（https://youtu.be/POnYWpiSsGw）ではその一部が公開されているが、収録直後の菅田さんが2人をねぎらいながら「こんなことを続けたら化け物が生まれる。悪魔のレシピだ」とその大変さを物語る場面も。TELASAの完全版では、互いの良さを語り合うと共に、Vaundyさんが手掛ける主題歌「瞳惚れ」の印象や金子さんの脚本についても語っている。意外な本音や素顔が見られるこちらの映像もぜひチェックしてほしい。