SNSで大反響「ジャパニーズスタイル」第2話に松尾諭が登場！仲野との“W諭”が豪華演技合戦2022/10/29

　テレビ朝日初となる“本格シットコム”（シチュエーションコメディー）「ジャパニーズスタイル」（テレビ朝日系）。主演に仲野太賀さん、脚本に「コントが始まる」（21年／日本テレビ系）などの作品で話題を集めた金子茂樹さん、監督に「にじいろカルテ」（21年／テレビ朝日系）を手がけた深川栄洋さんという俊英が集結し、さびれた温泉旅館「虹の屋」玄関とロビー、従業員室・大浴場の入り口とエレベーターのみを舞台に繰り広げられる、30分ほぼ一発撮りのノンストップ・コメディーが先日いよいよ幕を開けた。

　斬新さとノスタルジーが共存した「虹の屋」の本格セットを舞台に、実際に観客を入れてその目の前で“ほぼ本番一発勝負”の演技を続けていくという、他に類を見ない“ドラマ版ファーストテイク”とも呼べる新感覚ドラマは、SNSでもトレンド入りするなど話題を集めた。

　「なんか分かんないけどめっちゃ面白い」「これがほぼ一発撮りとかスゴすぎ」などのコメントがあふれ、仲野さんを筆頭に市川実日子さん、要潤さん、しずる・KAƵMAさん、石崎ひゅーいさん、そして檀れいさん、柄本明さんといった人気と実力を兼ね備える各界のトップランナーたちが織り成す新しい芝居の表現は、大いに盛り上がりを見せている。そんな、“未知の領域”とも言えるチャレンジングな試み…第2話では意外なゲストが登場!?

哲郎のクズっぷりに加えて、浮野の過去、影島の狂気…さらに、ゲスト・松尾諭が存在感を発揮！

　温泉旅館「虹の屋」の3代目である父親に反発し家を飛び出したものの、うだつの上がらない毎日を送っていた柿丘哲郎（仲野）が10年ぶりの帰宅を果たすところから物語は始まったが、なんだかんだと「虹の屋」に居座ることに。社長とおかみが不在の旅館を支える仲居頭・浅月桃代（檀）はそんな彼を疎ましく思う中、哲郎が所属していたバレー部のOB兼コーチの警察官・笹原（松尾諭）が「虹の屋」を訪れる。すると、なぜか謎多き料理人・浮野奏太（KAƵMA）の表情は曇っているようで…。

　相変わらず、哲郎の持ち前の“クズっぷり”が光る場面も多数だが、今回は浮野に関する驚くべき過去が明かされる衝撃の展開が。また、そのことを執拗（しつよう）に推理する“2時間ドラマオタク”の支配人・影島駿作（要）の狂気ぶりも見逃せない。テンポよく繰り広げられる彼らのやりとりに、第2話もドラマとも舞台とも違う“シットコム”ならではの魅力が満載だ。

　そして、気になるゲストは、現在放送中のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」など、名バイプレーヤーとして多数の映画、ドラマで個性を発揮する松尾諭さん。彼の実話をもとにした話題のエッセー「拾われた男」がドラマ化された際に主人公を仲野さんが演じた縁もあり、冒頭すぐから2分半ほどの仲野さんとのやりとりは息もピッタリ。どちらも、リハーサル1日、翌日に本番というスケジュールで演じているとは思えない、丁々発止の演技合戦で物語を見事に引っ張っている。

　松尾さんは「最初は嫌だったけど（笑）、実際やってみると楽しかった。太賀くんはじめ、“チームジャパニーズスタイル”のテンポ感がすごい。裏でモニター見てたんですけど本当に面白かった。視聴者の皆さんにも、観客の1人になったつもりで見て楽しんでもらえるのではないでしょうか。10年後も見たいし、世界巡業もしてほしいね」と「ジャパニーズスタイル」の魅力を語った。

　そして仲野さんも松尾さんとの共演に「ちょっと変な感じでした。途中“あ、この人を演じてたんだ…”とふと思う時があって（笑）。でも本当に楽しかったです。このライブ感といいますか、舞台でもありドラマでもあるこのスタイルをぜひ楽しんでほしいと思います。10年続けるのは…今考えるのはきついです（笑）」と笑い交じりに松尾さんとの共演を喜んだ。

　“ほぼ本番一発勝負”でノンストップ撮影が行われ、あっと驚く豪華ゲストの登場など、毎回さまざまな魅惑の仕掛けも用意されている「ジャパニーズスタイル」。何が起こるか分からないライブの臨場感が病みつきにさせる本作、今夜もお見逃しなく。

第2話（10月29日放送）あらすじ

　浅月凛吾郎（石崎）の仕事を手伝い、支配人・影島の車を洗車するなど、従業員に取り入ってなんとか「虹の屋」に滞在を続ける哲郎。そんな時、警察官の笹原が、梅越一二四（柄本）の推すご当地アイドルがキャンペーンガールを務める飲酒運転撲滅のポスターを持って訪ねてくる。実は笹原は、哲郎が所属していたバレー部のOB兼コーチで、2人は12年ぶりの再会を喜ぶのだが、寺門・ルーシー・数子（市川）とオセロに興じていた浮野の表情はなぜか曇って…。

　やがて、1日だけの約束が何日も居座る哲郎に、桃代が苦言を呈する。出て行かない場合は、哲郎の両親である社長とおかみに報告すると告げるが、哲郎は父親が許したら真っ先にクビを切るのは桃代と凛吾郎親子だと挑発。しかし桃代から、10年前にやらかした哲郎の悪行を暴露されて、東京に戻るとたんかを切って旅館を出ていく。そんな哲郎のことを、ルーシーと浮野は再び戻ってくるかどうかビールを賭ける。

　2時間後。哲郎は周囲を警戒するように「虹の屋」に戻ってくる。浮野との賭けに勝ったことをはしゃぐルーシーは、哲郎が東京に帰る前にあいさつに行った笹原が勤務する交番で、浮野にまつわる重大な事実を知ってしまう…!?　2時間ドラマオタクで事件の匂いを嗅ぎつけると面倒臭くなる影島は哲郎とともに、留守にしている浮野に関してさまざまな推理を開始する。