「舞いあがれ!」福原遥×赤楚衛二×山下美月「今後も幼なじみ3人の関係性は変わらない」2022/10/24
NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8:00ほか)。福原遥さん演じるヒロインの岩倉舞が、ものづくりの町・大阪の東大阪と自然豊かな長崎・五島列島を舞台に、さまざまな人たちと絆を育みながら、困難に翻弄(ほんろう)されつつも大空へ飛び立つ姿を描く物語です。
舞は東大阪で町工場を営む父・浩太(高橋克典)と母・めぐみ(永作博美)、そして兄・悠人(横山裕)と4人暮らし。引っ込み思案だった舞は、自然豊かな五島列島にいる祖母・才津祥子(高畑淳子)の元を訪れ、五島列島の空に力強く舞い上がる「ばらもん凧(だこ)」に魅入られます。舞は人力飛行機サークルや航空学校、また東大阪や五島列島で出会う人々との絆を育みながら、空への夢へと向かっていきます。
今回はヒロイン・舞を演じる福原遥さんと、幼少期から舞を支える幼なじみの梅津貴司を演じる赤楚衛二さん、望月久留美に扮する山下美月さんの3人にドラマの見どころをお聞きしました。
――子役の方からバトンタッチされた際、意識したことはありますか。
福原 「私は大人になってから変わったように見せたくなく、浅田芭路ちゃんが演じてくださった舞ちゃんをやりたかったので、現場に見学に行かせていただき、芭路ちゃんの癖をまねしてみたり、ゆっくり話すことを意識して演じています」
赤楚 「僕自身はあんまり幼少期の撮影現場に行けず、リハーサルを見た瞬間に聞いたセリフのイントネーションはまねできるかなと感じて、細かいところを取り入れ、貴司が持っている柔らかさや優しさみたいな部分は変えずに演じたいと思い演じています」
山下 「久留美は幼少期時代から明るく変わったかなと思うんです。幼少期を演じていた大野さきちゃんの芝居を見た時は、8歳でお母さんがいなくなってしまった女の子が、お父ちゃんもお仕事を辞めてしまったり、学校でも孤立しちゃったり、絶対つらいはずなのに、頑張って生きているのを見て泣いてしまいました。なんて格好よく、たくましい子なんだろうって思って、力強さみたいなものを感じました。大学生になって、アルバイトでお金を稼げるようになってからは、お父ちゃんを支えようという気持ちもより強くなったと思うし、中学・高校と上がっていく中で、母性みたいなものが久留美の中に芽生えるだろうなというのをさきちゃんの演技を見て感じたので、大学生になってからは3人の中ではしっかりものを言えるようになったと思って演じています」
――3人で助け合っていると感じている部分はありますか。
赤楚 「(2人には)助けられてばかりです。さっきも福原さんからお菓子をもらって、頑張ろうと元気をもらいましたし、撮影現場でも3人で集まると頑張ろうと思います」
福原 「私もそうでした。いつも撮影現場では緊張するんですけど、2人に会うと安心感があります。(3人でいると)本当の幼なじみみたいな空気感でいられるので楽しいです」
山下 「私は香盤表(スケジュール)が届くと、初めに遥ちゃんや赤楚くんと一緒のシーンがあるかなと確認して、会えるのを楽しみにしています。2人とも忙しくて毎日大変なはずなのに、そんな素振りは一切見せないし、見習わなきゃいけない部分がたくさんあって、勉強にもなっています。2人が『舞いあがれ!』以外の番組や広告に出ているのを見ると、うれしくてついつい写真を撮っちゃったり、頑張っているのを見ると自分も頑張ろうって気合が入ります」
――制作統括の熊野律時さんが福原さんを“陽だまり”と表現していますが、お二人が感じる福原さんの魅力を教えてください。
赤楚 「お会いした瞬間、構えなくても大丈夫だと思うぐらい温かさを感じました。熊野さんの例えがすてきで、その通りだと思います。福原さんの周りに入りたくなるような空気があって、心が奇麗になるような気がしています。ドラマの撮影がすでに半年たっていますけど、渋い顔一つ見せず、ずっと笑顔で、頼もしさや力強さを感じるなっていうのと同時に、舞ちゃんを見守る貴司のような気持ちになります」
山下 「最初に台本をいただいた時にイメージした舞ちゃんそのままだと感じました。すごく温かくて、もちろん引っ張っていく座長ではあるんですけど、同時についていきたくなるような感じもあって、支えたくなるし、いつも笑顔で一緒にいると、こっちも笑顔になって幸せになります。朝ドラを見てくださる方は朝から楽しい時間を過ごしたいとか、ホッとした時間を過ごしたいって思ってらっしゃる方がたくさんいると思うので、みんなも(福原さんを見て)そういう気持ちになってくれると感じています」
――福原さんが感じた赤楚さんと山下さんの魅力を教えてください。
福原 「赤楚くんは貴司くんそのまんまというか、こんなに優しい人っているんだっていうくらい優しくて、いつも笑顔で話しかけてくれて、私も支えられています。美月ちゃんは本当の幼なじみみたいで、劇中の舞ちゃんと久留美ちゃんとの親友関係と同じように思っています。久留美ちゃんが舞ちゃんの背中を押して支えてくれるように美月ちゃんに支えられていて、放送が始まる直前にはプレゼントと手紙をいただいて、今でも台本に挟んでいます」
――役の幼少期と自分の子ども時代との共通点はありますか。
福原 「私は家族にも似ていると言われています。お仕事を始めたのが小学1年生だったんですけど、人見知り過ぎてスタッフさんの目も見られなくて、ずっと母の後ろにいましたし、自分の意見もあまり言えなかったので、似ていると思います」
赤楚 「僕は似てないです。どちらかというと、(舞が幼少期に五島で出会う)一太に近いんじゃないかなと。竹林や森林公園の中をずっと冒険して回っているような野生児だったので、貴司みたいな幼少期ではなかったです」
山下 「私も(久留美と同じように)ちっちゃい頃は人見知りで全然人としゃべれなくて、小さい頃の写真を見返しても、笑顔の写真が全然ありませんでした。私は一人っ子なので、小学校に上がってからは両親に喜んでもらいたくて、テストや運動会で頑張っていました。久留美もお父ちゃんのことが好きで、お父ちゃんのために頑張っているのでリンクしていると思います」
――今後の幼なじみ3人の関係がどうなっていくか、見どころを教えてください。
福原 「3人の絆は離れていてもつながっているんだなというのを、お芝居をしていて感じています。貴司くんが舞に短歌を送ってくれたり、久留美ちゃんと電話で恋バナしたり、今後そういう部分で、変わらず3人が別々の世界に向かって頑張っていくんだなと思います。その幼なじみ3人が今後どんなお仕事をしてどう成長していくのかを注目していただけたらと思います」
赤楚 「今後も3人の関係性は変わらないと思っています。例えば、僕らが地元に帰った時に地元の友達と話すと学生の頃に戻れるような感覚で、どれだけ違う環境にいても、その瞬間だけは戻れるのかなというのを感じてもらえればと思います」
山下 「大人になると少しずつ友達との関係が薄れていくと感じているけど、3人はそんなことなく気持ちがずっとつながっている関係性だなと思います。お互いが学校や仕事でしばらく会わずにいて、久々に会ってみたら『あれ? ちょっと雰囲気変わった?』と感じたり、服装も大人っぽくなった舞ちゃんと貴司くんを見てうれしいと思うだろうなと感じながら演じています。そんな3人の姿を楽しみにしてください」
――最後に視聴者にメッセージをお願いします。
福原 「皆さん、幼少期の3人がどういうふうに成長したのか、すごく気になっていると思います。描かれなかった空白期間をいろいろ考えながら演じていますので、どんなふうに成長していったかというのも見どころですし、今後も舞ちゃんや貴司くん、久留美ちゃんがどんな仕事をしていくか注目していただきつつ、一歩一歩成長した姿を見ていただけたらうれしいなと思います」
赤楚 「子役のみんなが作ってきたものをちゃんと表現できていたらいいなって思っているので、楽しみにしていただけたらと思います。なにより僕らはここからスタートしますので、どのように変化していくかというのを楽しみにしていただけたらなと思います。それぞれ家族の関係などを掘り下げられるようなので、それぞれの思いにも注目してほしいです」
山下 「東大阪を実際に歩いた時、人情の町っていうのを感じて、小さなつながりが大きくなっていった、すごくすてきな場所だなというのを感じました。3人の関係性もそうだし、それを支えてくれる方々の全員が本当に温かくて、大阪を第二の故郷のように感じるぐらい好きになりました。(その温かさを)見るのが好きだと思う方や、3人の個性や悩みに共感できる部分があるんじゃないかと思うので、どう乗り越えていくかをぜひご覧ください。私たちも全力で撮影を頑張っていきたいと思っています」
――ありがとうございます。
第4週あらすじ
2004年4月。舞は、航空工学を学ぶ大学に入り、そこで人力飛行機と出合う。その美しい翼に魅了された舞は人力飛行機サークル「なにわバードマン」に入部。設計を担当する刈谷博文(高杉真宙)やパイロットの由良冬子(吉谷彩子)などの個性的な先輩たちと人力飛行機「スワン号」作りに取り組む日々。部費を捻出するため、親友・久留美が働くカフェでアルバイトを始める舞。一方、舞の兄・悠人は東大の4年生で就職活動中。幼なじみの貴司はシステムエンジニアとして働いていた。そんなある日、「スワン号」が飛べなくなるかもしれないトラブルが発生する。
【番組情報】
連続テレビ小説「舞いあがれ!」
NHK総合 月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り。
NHK BSプレミアム・BS4K 月曜~金曜 午前7:30~7:45
NHK担当 S・A
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