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「食べたら痩せるのか!?」企画放送20回「僕たちはラボのつもりでやってます!」 ――「それって!?実際どうなの課」チャンカワイ&担当Dにインタビュー2022/10/05

「食べたら痩せるのか!?」企画放送20回「僕たちはラボのつもりでやってます!」 ――「それって!?実際どうなの課」チャンカワイ&担当Dにインタビュー

 ちまたにあふれた“気になること”を体を張って検証&挑戦する日本テレビ系バラエティー「それって!?実際どうなの課」。2019年春にスタートしてから約3年半、さまざまな名物企画が誕生している中で、特に人気を集めているのがチャンカワイ(Wエンジン)が体当たりで挑戦する「食べたら痩せるのか?」企画。チャンが3日間、ある食材や料理だけを食べ続けたら果たして体重が減るのか?を検証する企画だが、放送時にはSNSでハッシュタグ「#チャンありがとう」がトレンド入りするなど、大きな反響を呼んでいる。

 本日10月5日の放送では、この「食べたら痩せるのか!?」企画が放送20回を迎える。第1回のゆで卵に始まり、牛肉や唐揚げ、お餅、すし、鍋など…痩せるとうわさで聞いたことがある食材から、痩せるとはにわかには信じがたい食材まで、さまざまな食材や料理と向き合ってきたチャンに、「どうなの課」が大好きな筆者が直撃! この企画に、そして料理にかける思いを聞いた。

「食べたら痩せるのか!?」企画放送20回「僕たちはラボのつもりでやってます!」 ――「それって!?実際どうなの課」チャンカワイ&担当Dにインタビュー

――今回「食べたら痩せるのか!?」企画が記念すべき20回を迎えます。第1回のゆで卵の時に「食べる系は得意です」とおっしゃっていたのですが、今あらためて「こういう企画をやります」と聞いた時の率直な感想をお伺いできますか?

「言ってましたか、そんなこと(笑)。そうですね、ゆで卵に関してもチャレンジしたことがなかったので。やっぱりスケジュールをちゃんと押さえてもらえる上で、食べ続けることに挑めるのはこちらとしてもありがたいですし、効果みたいなものを知っていけるというのは楽しみでした」

――「そんな企画やるの!?」という驚きはなかったですか?

「そもそもなんでそのうわさが立ってんの?というものもありますし、そういう意味ではみんな食べることが好きだと思いますけど、食べ続けないとその食材が持ってる太らせる力、太らないかもしれない力が分かんないですから。ほんまにそれをやるんやったら食べるのが好きな、たとえ太ったとしてもあんま気にせえへん僕がやった方がいいんちゃうかなっていうのは単純に思いましたね」

――でも実際には3日間同じものを食べ続けるって、相当大変なことなんじゃないかなと思いますが…。

「そうですね。それに関しては僕はたぶん人一倍、まだギリ食べられる人なのかなと思います。正直、2日目の朝食を食べ終わったぐらいで『あ、味変ほしいな』って思ったりするんですけど、基本的には味変さえあれば大丈夫だな!って」

――SNSなどでは、チャンさんの体調を気にされるファンの方もいらっしゃいますが、その声についてはいかがですか?

「あれに関しては、本当に心配させようと思ってやっているわけじゃないので、応援してくれよって思ってます(笑)。ちゃんと健康面も見てくれていますので。結構3日間って大丈夫なんです、むちゃしても。…あ、別にむちゃじゃないんですけど、ちゃんとカロリーも計算してもらった上でやってるので、バターン!っていくことはまずないんですよね。それよりも、『この食材が持ってる力をみんなで見ていく』っていう企画なので、そっちを楽しみにしてほしいですね」

――心配するより、純粋に楽しんでもらえたらってことですね。

「はい。この食材がどういうふうに影響するのかを見てくれたらいいかなって」

――企画では最終的に専門家の方たちが解説されて、科学的にそうなってるんだ!という発見がありますよね。

「そう! そこがエクスタシーなんですよ。僕は最終的に体重を測って『え、こんなんなるの! どういうことやろな』で終わっているんです。なので、オンエアを見て(理由が)分かるんですよ」

――確かにそうですね。私もスープの回で、普通に考えたらコーンポタージュやクリーム系の方が太ると思っていたんですけど、実際はそうじゃなくて。「え、そういう理由が!?」って驚きました。

「ですよね! 度肝抜かれました。痩せそうなミネストローネの方が胃がちょっと怠けて、何なら牛乳、クリーム系の方が胃が頑張ってエネルギーを使うって。そんなこと知らんやん! さらに『それを見れてよかった』って専門家の人が言うって、こっちとしては最高ですよね。僕たちはラボのつもりでやってます(笑)」

――まさに研究ですね。撮影に入られる前に何か準備的なことはされていますか?

「やってるってすごく言いたいんですけどね…何もしてないですね(笑)」

――普段通りの食生活で?

「そうですね、普段通りの食生活です。『ここは3日間空いてるな。どうなの課だな』って」

――3日間は外出もせず食べて…という収録ですが、逆につらく感じることはないですか?

「それがまたうまいこといっていて、僕は本当に超のつくほどのロケ芸人なもんですから、室内でゴロゴロするって『どうなの課』の時が一番できるんですよ。英気を養って帰るぐらいの保養所みたいな感覚でいるかもしれないです。もう僕の寝姿は見飽きていると思いますもん、スタッフさんは」

――カメラはずっと回ったままなんですか?

「(指さして)この3点はずっと回ってますね。でも回っているにも関わらず、もう寝ちゃってますから…自分でもなかなか図太いなって思ってます(笑)」

――今回で放送20回になるのですが、大変だった回や楽しかった回はありますか?

「ゆで卵やバナナは結果的に、自分でどんどんいけると思っていた割にはいけなかったんです。『ここまでしか食べられへんねや!』って自分のキャパを知れて。 だから、これは2日目、3日目にみんなで歩みを決めながらやりましたね。満足度でいった方がいいかなとか。ゆで卵とバナナは20回の中でもなかなか不思議な体験でした」

――ゆで卵は当初、1日25個だったのが、最終日には8個しか入らなくなっていましたよね。

 「そうです、そうです! そういうものもあれば、ご飯みたいに『じゃあ5合いっとく?』『6合いっとく?』って言って増えていくパターンもあるから、これはもう想定外です。やってみないと分かんない。だから、次の日に『こうしてみる?』みたいな」

――毎回相談し合って、臨機応変にその場で対応を変えていくような感じなんですね。

「そういう意味では本当にラボですね(笑)。あとは焼き鳥も、こんなにガツンと来るんだって思いましたね。すっすっと食べられると思っていたのにっていう…。1食食べるのと3食食べるのって、ここにどえらい壁があるんです。これはやってみないと分かんないんですよね」

――ただ毎日同じものを食べるのとまた違いますもんね。

「『もう食べられへんで』と思っていた唐揚げが、次の日の朝食で食べられるっていう自分にもびっくりしましたね。『またちょっと食べてるやん!』って(笑)」

「食べたら痩せるのか!?」企画放送20回「僕たちはラボのつもりでやってます!」 ――「それって!?実際どうなの課」チャンカワイ&担当Dにインタビュー

――逆にご褒美回だったな!という回はありましたか?

「ご褒美回はおすしですね、完全に。苦しさのかけらもなかった感じになっちゃったのが、見ている人も腹立つやろなと思うぐらい、ずっとおいしかったですね」

――おすしの回はチャンさんもご自分で握られてましたよね。最終的には職人のスゴさや食のありがたみも感じられていたと思いますが…。

「あれも実際に握ってみんと、あんなにおいしくて、口の中でほぐれていくすしって簡単には味わえないんだっていうのも分からなかったですね。 (フードコーディネーターの)松山(綾子)さんも含めて、“食べ物”と“調理”っていう部分でも向き合える時間がこの3日間にも必ずあるので。僕が食べて『おいしい』って伝えるだけじゃなくて、見た目でおいしそうなものを作ることと、実際に食べておいしいものって違うんですよね。それを両方やってくれているので、おいしいものをおいしそうに撮るっていう力関係をちゃんと編集するっていう部分でも、食べ物に対して力をかけていくメンバーだなって思いますね。本当に食べ物の話ばっかりしてます」

――本当に料理がおいしそうですし、放送時間も遅いので飯テロみたいに「おなか空いた食べたい!」と、いつもなってしまうんですよね。実際にSNSなどを見ると、放送翌日にチャンさんが食べていたものを食べたっていう人も多いですよね。

 「うれしいです、あれをのぞけるのも。でも『チャンさんが食べていたから食べました!』っていう画には、 ステーキの横にライスがついていたりして、『ちょっとちゃうねんけど…』って(笑)。でも、楽しんでもらえて何よりです。そのためにやってるんで」

――放送時にはハッシュタグの「#チャンありがとう」がトレンド入りすることも多々あります。以前の放送で投稿を見ているとおっしゃっていましたが、その反響についてはいかがですか?

「いや、ほんとにうれしいです。このハッシュタグ『#チャンありがとう』を見ていくっていうことが僕もご褒美だし、スタッフのみんなにとってもご褒美。SNSで言葉を掛け合うって、本当に新時代だなと思います。ネット上ってどうしても傷つけるために言葉をぶつけることが比率としては多かったような気がする中で、 このハッシュタグ『#チャンありがとう』はみんなで共有するためにあって。文字としては僕には向いているかもしれないけど、みんなでこういう感じ方したっていう感想文とエールを送り合っていて、その矛先が僕じゃなくて、この食材たちや料理に向けてなんですよね。すごくうれしくて、誇らしくもあります」

――ひいては料理を作られている松山さんにも向いていたり…。松山さんに向けられた感謝の言葉もいっぱいありました。

「そうなんです。本当にあるんですよ。松山さんに向けたメンチカツのメッセージとか(笑)」

――先日も放送を拝見していて、私も松山さんのメンチカツを食べたいなって思っていました(笑)。

「あのメンチカツができていく過程を聞いていたら、本当に度肝を抜かれますよ。あれ、僕がこうやって食べていく中で、僕の好みとかも知っていっていたんですって。これぐらいの食感で、これぐらいの塩コショウで、これぐらいのタマネギの残し方でって、まじで僕においしいって言わすためのメンチカツを作ってくれて。本当にすごいことが起こっているんですよ。鍋の回の時のあの火鍋も松山印なんですよ」

――完全に松山さんのオリジナルレシピなんですね!

「僕、辛いものはそんなに得意じゃないんです。だから、僕でも食べられるようにマイルドに作ってもらって。収録が終わった後にカメラマンさんが『それってどういうふうに作りました?』って取材入りましたからね。取材会でした(笑)。ずんだ餅も最初から作ってくれていたり。『これ全部手作りなん!?』って、それにも驚かされますね」

――20回目の今回挑戦されているのは“秋の食材”ということですが、今は2日目です。いかがですか?

「本当に自分でも驚いている最中で、この秋の食材は本当にたわわに実ったものから、脂が乗ったものまで、1食で食べるのはおいしいけど、束になって食べた時のまた大変さもあったり。それでまた違う秋の恵みに助けられて元気であったりとか。昨日の今頃はもうぐったりしてましたし、夜も『食べた~!』って感じで終わりました。今日の朝も『もうムチムチや』って言うてましたけど、 体の中で今、サンマとサツマイモが入れ替わっている過程です(笑)。昨日がサンマ5本×3食をクリアして、今日はサツマイモが1食に2本でお昼まで終わったって感じです。そのサツマイモも、次女が今3歳なんですけど、3歳の腕っぷしぐらいの太さで…」

――サツマイモは結構重量がありそうですね。ちなみに、サンマを食べるときにお米は…?

「食べてないんです! もう何度エアーで米を食ったか分かんないです(笑)。僕も朝食のサンマは気持ちよく食べたんです。けど、お昼ご飯のサンマは『あれ?』ってなったし、夜ご飯はまた『あれあれ?』ってなったので、やっぱりこの1食では判断できないなって。3食食べたらもう壁があるんですよ。1食目はもう『大根おろし食べんの忘れた!』ぐらいの感じだったんですけど、お昼も夜もすだちと大根おろしで味変しなかったらゾッとするぐらい大変でしたね」

――今回も過酷ですね!

「でも、マックスを食べてみんと体重にどういうふうに影響するか分からないので、とりあえず1回はマックスいっとくっていう。 そうしたら物差しができるんですよね。それで視聴者の皆さんに差し引きしてもらえたらなと思いますね。一応、サンマの答えは出ました!」

――いつも朝ご飯から3食食べられていますが、収録は何時頃から入られているんですか?

「朝が早い時もありますが、セッティングする時間もあるので、結果的に朝ごはんが9時、10時ぐらいの時もあります。逆に8時ぐらいに食べる時もありますね。検証をやっているというのもありますけど、スタッフさんがすごいなと思うのは、食事と食事の間は8時間インターバルを取るっていうルールにもちゃんと倣ってやっていて。『ちゃんとこのくらい空けましょう』って、そういうのも計算されてはるから、隙がないなと思いますね。こっちはすぐに腹が減る時もあります(笑)。ミネストローネの時はすぐにおなかが空いたんで、『いや、1時間後に飲めるけどな~』ってなってるんですけど、『いや、ここはちゃんと1食ずつでやらないと。結果が16時間空けることで変わってしまうかもしれないから考えて食べよう』って。すごいなと思います」

「食べたら痩せるのか!?」企画放送20回「僕たちはラボのつもりでやってます!」 ――「それって!?実際どうなの課」チャンカワイ&担当Dにインタビュー
「食べたら痩せるのか!?」企画放送20回「僕たちはラボのつもりでやってます!」 ――「それって!?実際どうなの課」チャンカワイ&担当Dにインタビュー

 …とここで、これまで「食べたら痩せるのか!?」企画を作ってきた河原一貴ディレクターも合流! 二人三脚でこの企画に挑んできたチャンの魅力とは?

――スタッフさんの方で、準備が大変なことはありますか?

河原 「いや、僕が言うのもあれですけど、これって言ったら松山さんが作ってくれるので。僕は何も…松山さんがいてくれるので全然大変じゃないですね」

――このテーマで行こう!というのは、どのように決めていらっしゃるのでしょうか?

河原 「うわさを調べて気になるもの、みんなが気になっているだろうなっていうものに行くんですけど、やっぱり視聴者に刺さりやすいもので考えてます。やっぱまねしやすい食材がいいのかなという気がしていて、例えばチョコレートだったら、もう買ってきて明日食べられるので。そういう皆さんに身近に感じてもらいやすいものをチャンさんにやってもらうっていう」

――あらためて、この企画がチャンさんでよかったと思う部分はありますか?

河原 「全部に言えることですけど、やっぱり3日間同じものを3食食べ続けられる人間ってそんなにいないと思うんですよ。でもチャンさんは何でもいけちゃうので、それはやっぱりよかったなと思いますし、やっぱり真面目なので、 絶対この“食”というものをばかにしない。やらされていることに関しても文句みたいなことも一切言わないですし、チャンさんでよかったなっていうのはそういうところで思います」

――そうですよね。放送を拝見しているとチャンさんはいつもすごくおいしそうに食べられていて、食事に感謝されていますよね。食べ物と真剣に向き合われているので、食育にもつながるのではと感じているのですが…。

河原 「まさしく書き込みにも『食育です』っていうコメントがありました。そういうところでも本当によかったなって思います。あと、チャンさんは食べ方がすごく奇麗なんです。…ってあれですね、本人を目の前に褒めるのも恥ずかしいですね(笑)」

チャン  「僕はただ食べてるだけなんですけどね(笑)」

「食べたら痩せるのか!?」企画放送20回「僕たちはラボのつもりでやってます!」 ――「それって!?実際どうなの課」チャンカワイ&担当Dにインタビュー

 第1回のゆで卵からズラリと並べられたTシャツを前に「着ている僕はもらえないんですよ(笑)」というチャン。実は今回、企画の放送20回を記念して、番組ではスペシャルプレゼント企画も実施! さらに、今回も過酷なチャンの挑戦はどのような結果になるのか…? 放送をお楽しみに♪

10月5日放送

「食べたら痩せるのか!?」企画放送20回「僕たちはラボのつもりでやってます!」 ――「それって!?実際どうなの課」チャンカワイ&担当Dにインタビュー

 ついつい食べ過ぎてしまう人も多い「食欲の秋」。 高カロリーのものが少なく、太りにくそうな印象の秋が旬の食材だが、ならば食欲のままに食べても太らないのではないか? ということで、チャンカワイが検証。1日目に食べるのは「サンマ」。1日に必要な3000キロカロリー、サンマ15匹を食べることになったチャン。魚は痩せるだろうと意気込むチャンだが、結果は果たして?  2日目は「サツマイモ」。朝昼晩、300グラムほどのサツマイモを2本ずつ食べるが、意外と量があるようで…。3日目は「サケ」。脂は乗っているが、魚ならば痩せるはず。果たして結果は?

 さらに、松本人志のモノマネで人気のJPがSNSで話題の“激バズ物件”を調査する新企画も。まず訪れたのは東京・板橋にある「おもちゃみたいな家」。その中は、おしゃれな内装で解放感も抜群だが、階段が細くて急だったり、バリアフリーは度外視だったりとデメリットとメリットが混在。さらには住民が住み始めた理由にJPが驚き!? 千葉県の断崖絶壁に建てられた「魔女の家」などと呼ばれる住宅も調査する。

【プロフィール】

チャンカワイ
1980年6月15日生まれ。三重県出身。2000年にえとう窓口とお笑いコンビ「Wエンジン」を結成。「それって!?実際どうなの課」(日本テレビ系)のほか、情報番組「ラヴィット!」(TBS系)、子ども向け教育番組「天才てれびくんhello,」(NHK Eテレ)、ドラマ「きのう何食べた?」(テレビ東京系)などに出演。

【番組情報】

「それって!?実際どうなの課」
日本テレビ系
水曜 午後11:59~深夜0:59

取材・文/K・T(日本テレビ担当) 撮影/蓮尾美智子



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