福原遥、夢をつかんだ朝ドラヒロイン！「今は『舞いあがれ！』をたくさんの方々に届けたい」2022/09/19

　福原遥さんがヒロインを務める連続テレビ小説「舞いあがれ！」（NHK総合ほか）が10月3日からスタートします。福原さん演じる岩倉舞が、ものづくりの町・大阪東大阪と自然豊かな長崎・五島列島を舞台に、さまざまな人たちと絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かって、困難に翻弄（ほんろう）されつつも大空へ飛び立つ姿を描く物語。

　舞は東大阪で町工場を営む父・浩太（高橋克典）と母・めぐみ（永作博美）、そして兄・悠人（横山裕）と4人暮らし。引っ込み思案だった舞は、自然豊かな五島列島にいる祖母・才津祥子（高畑淳子）のもとを訪れ、五島列島の空に力強く舞い上がる「ばらもん凧（だこ）」に魅入られ、空への憧れを抱きます。その憧れは、パイロットになる夢へと膨らんでいきますが、想像以上に厳しい道のりが待ち受けることに…。

　今回は、ヒロインの舞を演じる福原遥さんに、役に対する思いや撮影現場の様子を伺いました。

――初めに、ヒロインに決まった時の心境をお聞かせください。

「まさかという驚きと、実感が湧かないけど涙が出るような不思議な気持ちで、とにかくうれしかったです。ずっと朝ドラに出ることを夢見て頑張ってきたので、今持っている力をすべて出し切って、見ている方に少しでも前向きなメッセージを届けたいなという思いでいっぱいです」

――撮影中の現場はどんな雰囲気なのでしょうか。

「楽しいです。こんなぜいたくな環境でお芝居をさせていただけて、日々幸せだなと感じながら撮影しています。お母さん（永作）やお父さん（高橋）、お兄ちゃん（横山）、おばあちゃん（高畑）とのお芝居が第2の家族のような感覚で、いろいろ相談させていただいたり、緊張感もありつつ、ホッとできる温かい撮影現場です」

――舞台になっている東大阪と五島列島の第一印象を教えてください。

「東大阪には初めて行ったんですけど、行った瞬間に機械の音がして、あたりに広がるたくさんの工場が、ものづくりの町らしくとても新鮮でした。ここからいろいろなものが作られて、私たちの生活で使っているものができるんだなと実感しました。大阪の方は明るくてエネルギッシュで、皆さん温かく家族のような方々で、すてきだなと思っています。長崎・五島列島は自然がいっぱいで空気が気持ちよくて、海が底まで見えるくらい透き通ったきれいな海で、行った瞬間に、悩みとか不安から解き放される感覚がある場所でした。ご飯もおいしいですし、人もとても優しく穏やかで、五島列島の空気と一緒で温かく優しい方々ばかりでした。どちらも本当にすてきな場所です」

――演じる舞はどんな女性ですか？

「舞ちゃんは人の気持ちや考えを感じることができる女の子で、自分のことよりも、人が笑顔でいてほしいという考え方の女の子です。小さい頃は自分の意見が言えなかったり人に合わせたりするので、自分自身がいっぱいいっぱいになってしまって熱が出ちゃうんです。けれど、舞ちゃん自身が心（しん）の部分では強い人になりたいという気持ちが誰よりも強くて、その気持ちを大切にしたいと思いながら演じています。成長していくにつれて、『努力すれば絶対できるんだ』っていう前向きな気持ちに変わっていき、『みんなが笑顔になってくれるんだったらやりたい』と頼もしく格好いい部分があって、前向きですてきな女性だなと感じています」

――ご自身と似ていると感じた部分があれば教えてください。

「あまり自分の意見を言えなかったりとか、自信を持てないけど、やりたいことに葛藤している部分は舞ちゃんを演じていて共感しています。自分自身も強くなりたいという思いがあるから、舞ちゃんの強さに助けてもらいながら、一緒に強くなっていきたいです」

――朝ドラの撮影は苦労の連続だと思いますが、大変なことはありますか？

「大変という感覚はあまりなく、それよりも演じていることが楽しくて、毎回新しい発見があります。キャストの皆さんも本当に素晴らしい方々ばかりで、毎回刺激をいただいています。私は不器用な方なので、まだ1日に撮影する量の多さやスピードに慣れず初めての感覚ばかりですが、それにちゃんとついていかなきゃという緊張感もありつつ、だんだん慣れていけたらいいなって思っています」

――朝ドラのヒロインという夢が一つかないましたが、次の目標をお聞きしたいです。

「今は『舞いあがれ！』をたくさんの方々に届けたいです。この作品は、人の優しさや繊細な部分が大切に描かれている作品です。見てくださる方に、舞ちゃんも頑張ってるから自分も頑張ろうと思ってもらえるように頑張りたいです」

――ありがとうございました。