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「ワカコ酒 Season3」主演の武田梨奈を直撃! 全国の女子にアドバイス『一人酒はお店のカウンターに座っちゃえば大丈夫!』2017/04/07

「ワカコ酒 Season3」主演の武田梨奈を直撃! 全国の女子にアドバイス『一人酒はお店のカウンターに座っちゃえば大丈夫!』

 BSジャパンにて、4月7日よりスタートする「ワカコ酒 Season3」。“酒呑みの舌”をもつOLのワカコ(武田梨奈)が、さまざまな場所をさすらいひとり酒を堪能する姿や、それにより気付かされる人生の教訓が好評を博し、ついにシーズン3へ突入します。今回、主人公のワカコを演じる武田梨奈さんを直撃! 役柄についてや、好きなお酒の飲み方、今後の展望などさまざまな話をお伺いしてきました。

──「ワカコ酒 Season3」が決まったことを聞いたときの率直な感想を教えてください。

 「Season2」が決まった時に、まさか「Season2」ができると思っていなかったんですね。でも、終わった時に、監督たちと『ここまできたら絶対Season3やりたいですね!』と言っていたんです。こんな早くに実現すると思わなかったので、正直びっくりしました。なかなか続編をやりたいと思っていてもできるものでもないですし、こんなに早い段階で続けてやらせていただけると思ってなかったので、本当に嬉しいですね。

──ドラマが好評だということは武田さんご自身も感じられたりしましたか?

 今まで『空手の子だ~!』って声かけていただくことがあったんですけど、最近は『お酒の番組やっている人ですよね』『ぷしゅ~って言いますよね』って言っていただくことが増えて、新しい肩書き、イメージで覚えてくださっているんだなあと思えてすごく嬉しいです。

──森田昇プロデューサーから『Seasonを重ねるごとに武田さんがお酒に強くなられている』との話がありましたが、ご自身では実感されていますか?

 純粋にお酒が好きになりましたね。一番最初にこのドラマが決まる前までは、ほとんどお酒を飲まなかったんですよ。自分から進んで飲む方ではなく弱い方だったんですけど、勉強のためにドラマが始まる前くらいからお酒を飲んだりして『お酒っておいしいな、楽しいな』と思うようになって、そこからどんどん興味がわいてきて、今は生活の一部になっていますね。森田プロデューサーも言われていたように、現場の監督・スタッフ・プロデューサーみんなお酒好きで飲んべえな人たちの集まりなんですよ。だから、飲むシーンの撮影中に『飲んべえはそんな飲み方しねえよ!』って怒鳴り声が聞こえたりして。でも、それくらい皆さんお酒に対する愛が強いので、現場でも鍛えられていますし、いろいろ勉強になっています。

──『飲んべえ』の飲み方とは、例えばどういうものなんですか?

 焼酎のお湯割りを作るシーンでは、最初に焼酎を入れて、お湯を入れていたんですけど、それが逆だったりしますね。あとは、私はホッピーが好きで、今まではホッピーのナカが出てきて、入れて混ぜていたんですけど、混ぜちゃいけないらしいんですよ。本当の通の方は、ホッピーを入れる時に上から勢いよく入れて、勢いで混ぜるそうです。マドラーで混ぜても良いんですけど、通の方はそれをやらないらしいです。それを聞いて『お酒って飲むだけじゃなくて、飲む前もそういうことがあるんだな。深いな』って学びました。

「ワカコ酒 Season3」主演の武田梨奈を直撃! 全国の女子にアドバイス『一人酒はお店のカウンターに座っちゃえば大丈夫!』

──最初は、お酒が飲めないのにこの役がきて『出来るのかな』と不安に感じることもありましたか?

 正直なところ、本当にそう思いました。武田梨奈=お酒っていうイメージが全く無い中で『どうして私を選んでくださったんだろう』という気持ちもありました。でも、この役を演じてみて、アクションと、お酒を飲むことや食べることって似ているなって感じたんですね。というのも、アクションも順番が決まっているんですけど、実際に本番になると、お互い力が入ったりよけ方が変わってきて、リアクションがテストの時と違ってくるんです。それがリアリティでおもしろくなったりするんですけど、食べるシーンも自分が想像していたものと違う味がきたりして、リアクションが変わったりするんですよね。そういう意味では『食べること、飲むこともアクションなんだな』と感じて、そういうことも演じる上で大切にしようと思いましたね。

──撮影されるまでは一切食べないって言われていましたよね。撮影されるタイミングで初めて食べるからこその、素のリアクションなんですね。

 台本には心の声があるので『あ、すごい甘くておいしい』ってせりふが書かれていても、実際に食べたときに全然甘くなくて『意外としょっぱくておいしい』みたいな時には、リアルなリアクションをさせてもらって、後から監督と相談してモノローグを変えてもらったりしています。割と現場で起きたことや目の前にある食べ物、飲み物によってお芝居を変えたりしていますね。

──ずっと演じられているので、ワカコと一心同体になってしまう時もありますか?

 たまにワカコなのか自分なのかわからなくなる時もあったりしますね。現場でもワカコって呼ばれているので、ワカコに愛着を持ちすぎていますね(笑)。外で撮影していて、通りかかった方たちに『ワカコ!』って呼ばれると嬉しいですね。自分の名前を覚えてもらうよりも、役名で覚えてもらう方が嬉しいです。だから、瓦を割る女の子とワカコが別物だと思っている方がいるんですよ。

──確かに、瓦とワカコって結構リンクしずらいですよね。

 そうなんですよ! リンクしていない方がいると逆に『よっしゃ!』って思います。

──「Season3」では、地方へロケにも行かれるそうですね。

 今後行かせていただくんですけど、すごく楽しみですね。まだ飲んだこと、食べたことがないものがたくさんあるので、未知の世界に飛び込むというのがすごく楽しみです。

──武田さんの一番ベストなお酒の楽しみ方を教えていただけますか?

 一人で飲みに行くのが好きですね。仕事帰りに行くと、自分の好きなものを食べて飲んで、好きなタイミングで帰れるじゃないですか? それが至福の時間ですね。完全にドラマに影響されていますね(笑)。でも、すごく恥ずかしかったのが、一人で飲んでいるときに知り合いに会っちゃったことがあるんですよ。たまたま友人のチャラン・ポ・ランタンのももちゃんに『え、何やってんの!?』って後ろから声をかけられたんですけど、私もほろ酔いで良い感じだったので恥ずかしかったですね(笑)。

──お酒を飲むときは自分を見つめ直す時間だとお話しされてましたもんね。

 本当に思いますね。お酒を好きになる前は、嫌なことがあったときにお酒を飲んで忘れるというイメージだったんですけど、「ワカコ酒」のドラマでお酒は気付かせるものだって教えてもらったんですよね。私も、仕事で失敗してしまったときも、お酒を飲んでちゃんと自分の中で反省して『明日から頑張ろう』と思えるので、前向きになれますね。

「ワカコ酒 Season3」主演の武田梨奈を直撃! 全国の女子にアドバイス『一人酒はお店のカウンターに座っちゃえば大丈夫!』

──酔ったときは、そんなに変な酔い方はされないんですね。

 そうですね。『楽しくなって、眠くなった~、よし帰ろう! 寝よう!』ってなりますね。一人で気持ちよくなって、家に帰って寝るみたいな感じですね(笑)。もしくは家に帰って、おちょこ一杯飲んで寝るみたいな感じですね。

──好きなおつまみはありますか?

 寒い時期に生ものを食べますね。熱燗や焼酎のお湯割りなどの温かいものを飲む機会が多いので、そういうものにわざと冷えたものを合わせたりします。なめろうとかもすごく好きですね。

──一緒に飲んでみたい芸能人の方はいらっしゃいますか?

 武田鉄矢さんですね。私がお芝居を始めるきっかけになった方でもあるので。九州男児なのでお酒強そうなイメージがありますし、お芝居の話や、人生のアドバイスなどを聞いて叱っていただきたいですね。

──完全に金八先生ですね!(笑)

 日本酒片手にお説教していただきたいですね(笑)。年上の方と飲むとすごくプラスになることが多いなと思っています。稽古に行ったあとにアクションチームの大先輩たちと飲むんですけど、本当に大切だなと思っているんですよ。稽古が終わったあとに飲む時間も、稽古だと思うんですね。稽古の時に聞けなかったことも、お酒の場だったら『教えてください!』って素直に懐に入りやすいと思うんです。飲みニケーションって時代が変わってもあった方が良いんじゃないかなと思っているんですよね。体育会系の血があるのかもしれないですね(笑)。

──そういう風に他の人と飲む時に、その人のお酒の飲み方やおつまみの食べ方が気になったりされますか?

 特に女性をすごく見ますね。一人の方やカップル、女性同士で飲みに来ている人たちのしぐさとか飲み方を研究していますね。お酒を飲んでいる女性ってすごく色気があると思うんです。私はそういうのじゃなくて、どちらかというとサラリーマンの方たちと似たようなタイプだと思うんですけど(笑)。女性がバーで一人で飲んでいるのとかに憧れますね。『ああいう飲み方してみようかな』とか、携帯にメモしたりして。でも、まだそれを披露する場がなく・・・(笑)。私が一番色っぽいと思ったのが、お酒を飲んだあとに、グラスについた口紅をサッとふくという仕草なんですけど、「ワカコ酒」の現場でやってみたら監督に『何やってんの? ワカコのキャラじゃないからやめて』って言われてNGになりました(笑)。いつか披露したいですね!

「ワカコ酒 Season3」主演の武田梨奈を直撃! 全国の女子にアドバイス『一人酒はお店のカウンターに座っちゃえば大丈夫!』

──学生やお酒が飲めない方たちも楽しんで見られるようなポイントがあれば、教えていただけますか?

 前にイベントをやった時に、10代の方たちが来てくれて『ワカコ酒を見て、大人になるのが楽しみになりました。はやくお酒が飲めるようになりたいです』って言ってもらったんですよ。「Season2」の1話でもあったんですけど、学生の子たちが『大人になったら上司にいろいろ言われて、今までみたいに楽しいことって減るんだよな』っていう話をしていたんです。それにワカコが『でも、大人になったら自分で稼いだお金で、自分が好きな時に、好きなお酒が飲める時間があるんだよ』って助言するんですよ。大人になる楽しみもワカコを通して教えてもらったなって思いましたね。私もどちらかというと大人になりたくないというタイプなんですけど、最近は大人になるのが楽しみになってますね。お酒を飲んでいると、自分よりも年上の女性の方たちがすごくかっこいいなって感じる瞬間がたくさんあるんですよ。そういう魅力的な大人になりたいなと思いますね。そういう部分も含めて、ドラマで伝えられたらいいなと思います。

──ワカコと武田さんご自身を比べて、共通しているところ、逆に違っているところをお聞かせください。

 共通しているところは、一人の時間が好きなところですね。一人で飲みに行って、自分を見つめ直したりする時間も大切だと思うので。逆に似てないなと思うのは、雰囲気ですかね。私はどちらかというと体育会系な気質なのでご飯を食べるときにも『おっしゃ! いただきます! 押忍!』でバーっと食べちゃうみたいな感じなんですけど(笑)、ワカコは良い意味でマイペースなので『あ、美味しそう! まずは匂いから楽しもう!』みたいに自分の世界を大切にしていますし、おっとりして女性らしいので、真逆で憧れる部分もありますね。

──ドラマでの「ワカコ酒」の武田さんの姿はレアですね!

 そうですね! でも「ワカコ酒」を撮影している期間は、なぜか気持ち的におっとりした気分になりますね。別の作品をやっていると、撮影が終わって家に帰ると『30分筋トレして寝るぞ!』という感じなんですけど、「ワカコ酒」をやっているときは『よし、あと1杯だけ飲んで寝るか』というように、感覚が「ワカコ酒」に影響されていることが多いですね。

──全国の女子に、一人酒の魅力を教えていただけますか?

 私も、まわりからどう思われるか心配だったので、一人で飲みに行くのは抵抗があったんです。でも、実際に行ってみて、カウンターに座ってしまえばそういうことを全く気にしなくなっていましたね。というのも、まわりを見ても、お酒を飲むと自分たちの世界に入り込んでいるんですよね。だから、自分たちが気にしているほど、一人で飲むことに対して抵抗がなくなるんじゃないかなと思うんですよ。私は一人で飲みに行ってよかったと思いますね。一歩踏み入れたら『こういう世界があったんだな』って思えたので。特にカウンターに座っちゃえば、もう自分の世界に入り込めると思います。

──じゃあ、オススメはカウンターですね!(笑)

 そうですね!カウンターがある居酒屋ですね(笑)。

「ワカコ酒 Season3」主演の武田梨奈を直撃! 全国の女子にアドバイス『一人酒はお店のカウンターに座っちゃえば大丈夫!』

──ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017の審査員を務めるなど、幅広く活躍されていますが、今後チャレンジしたい事はございますか?

 最近アジアでの活動が増えているんですけど、海外にも積極的に出ていきたいなと思います。あとは目標の1つとして、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017の審査員のような、演じる以外の仕事もたくさん経験させていただいていて、日本の作品を海外に持っていきたいという思いも生まれました。いつか、自分で企画して、日本産のアクション映画を作って、海外に出していきたいなと。でも、そのためにいろんな作品に関わって、いろんなものを見て経験しないといけないなと感じていますね。今まで受け身だった部分もあったので、これからは自分から発信していきたいです。

──最後に、ドラマの見所を教えてください。

 肩の力を抜いて見て欲しいなと思っています。毎回美味しいお酒と肴を前にして、食べ飲みして幸せを感じながらもその日の反省をするという、きっと誰もが感じていることをドラマの中で描いているんですよね。今日会社で失敗してしまったけど『失敗なんて誰でもあるよね!明日からも頑張ろう』とすごく些細なことではあるんですけど、ちょっと人の背中を押せるドラマだと思うので、皆さんがちょっとでも癒されたら嬉しいです。気楽に見てほしいですね!

 武田さんご自身もとても気さくに答えてくださり、まわりにいたスタッフも全て女性ということで、終始女子会のような雰囲気の取材でした。一問ずつ真剣に考えたり、笑顔を見せながら答えてくださる姿はとても素敵でした。金曜夜はワカコと一緒にお酒やおつまみを楽しみながら「ぷしゅー」と家でのんびり過ごしてみませんか?

Interview=鬼木優華(テレビ東京担当記者)

【プロフィール】

武田 梨奈(たけだ りな) 
1991年6月15日生まれ。神奈川県出身。 
ドラマ『赤かぶ検事奮戦記京都祇園おんな殺人事件』(TBS)、『侠飯〜おとこめし〜』(テレビ東京ほか)、『ドクターカー ~絶体絶命を救え~』(読売テレビ)、『重版出来!』(TBS)、映画『海すずめ』、『ドクムシ』、『DRAGON BLACK』、舞台『ラブレターズ』などに出演。ドラマ、映画、舞台などで活動し、多方面で活躍している。

【番組情報】

「ワカコ酒 Season3」 
BSジャパン 
4月7日(金)スタート 
午後11:30~深夜0:00



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