【「四大陸選手権2020」リポート】羽生結弦選手が初優勝で男子初の“スーパースラム”を達成!2020/02/19
四大陸選手権2020が韓国・ソウル木洞アイスリンクにて2月6~9日に開催され、羽生結弦選手が3年ぶりに出場し、初優勝! 四大陸選手権で優勝したことで、羽生選手は男子初のジュニア&シニアの主要国際大会をすべて制覇した“スーパースラム”を達成しました。
羽生選手は今大会から2018年平昌冬季オリンピックで滑った演目「バラード第1番」と「SEIMEI」にプログラムを変更。「自分らしいスケートを滑りたい」とその理由を語っていました。2月7日に行われたショートプログラムでは、冒頭の4回転サルコウをはじめ、3本のジャンプがすべて成功! ピアノの音を表現する流れるようなスケーティングで、111.82点の世界歴代最高点を獲得! 自身の持つ記録を塗り替える、圧巻の演技となりました。羽生選手は「一つの気持ちの流れみたいなものを、最後の音が終わって自分が手を下ろすまでつなげられたっていうのが一番心地よかったなって」と演技後に語りました。
2月9日に行われたフリーでは、明るい萌黄色を差し色にした新衣装で凛としたたたずまいの羽生選手が、鮮やかに伝説のプログラム「SEIMEI」を演技しました。ミスもあったものの、ハイドロブレーディングやイナバウアーなどの華麗な技、オールレベル4のスピンやステップなどで魅了。フリーは187.60点、合計299.42点での優勝となりました。
優勝後のインタビューでは、「(フリーは)正直ちょっと緊張してました。今回、ショートでの収穫がものすごくあって、フリーもああいうふうに滑りたいと思うので、早くまた、『自分らしいものになったな』と言えるように滑りたいなと今は思っています。とりあえずホッとしてるというのが一番です」と語った羽生選手。また、4回転アクセルの挑戦については「降りるまでもうちょっとという感じです。(──世界選手権2020で挑戦しますか?)一応そのつもりではいますが、確証はないです。立ちはだかる壁は高いので」と慎重に応えていました。
また、今回シニアの国際大会デビューとなった鍵山優真選手は、ショート、フリーともにほぼノーミスの演技を披露し、合計270.61点で3位に! 羽生選手の四大陸選手権での銀メダル獲得(16歳2カ月)に次ぐ16歳9カ月での銅メダル獲得となりました。「この試合はあんまり順位とかメダルとか気にしていなかったので、3位と聞いて『え、マジで?』と思って…。でもすごくうれしかったです。(フリーの)最後のアクセルが少し乱れてしまったのですが、(ショートもフリーも)どちらも思いっきりやれたことにすごく満足しています(──お父さん(コーチの鍵山正和氏)に連絡しましたか?)いや…まだ…とってないです。『本当に頑張ったよ』って言いたいです」と笑顔で語っていました。
友野一希選手は、ショートでは2本の4回転ジャンプを見事に決め88.22点。「やっと自分の納得のできるジャンプができたかな」と演技後の感想を。フリーでも会心の演技を見せ、合計251.05点で7位に。「今シーズンは山あり谷あり。前半はすごく苦しかったんですけど、試合を重ねるにつれてどんどん得点も上がっていって、今はすごい満足しています」と。「課題をあきらめず一つ一つクリアしていけばメダルも見えるのかな」と来季への展望も話してくれました。
女子の1位は紀平梨花選手! ショートでは81.18点、フリーではトリプルアクセルがシングルアクセルになるミスがありましたが、怒涛のリカバリーで151.16点、合計232.34点で連覇達成! トリプルアクセルに挑戦した樋口新葉選手は合計207.46点で4位、フリーでの『映画「マトリックス」より』で映画の世界観を表現した坂本花織選手は合計202.79点で5位となりました。
今回の四大陸選手権は3月12日発売の「KISS&CRY氷上の美しき勇者たち 四大陸選手権2020総力特集&世界選手権2020全力応援号」にて徹底リポート! エキシビションや表彰式の様子もたっぷりとお伝えしますので、お楽しみに。
【番組情報】
「四大陸フィギュアスケート選手権2020」
【CS】J SPORTS 4
2月20日(木) 午後5:00~9:00 (男子フリー)
2月21日(金) 午後5:00~8:00 (エキシビション)
2月26日(水) 午後1:00~3:30 (アイスダンス リズムダンス)
2月26日(水) 午後3:30~6:30(アイスダンス フリーダンス)
2月26日(水) 午後6:30~8:00 (ペア ショート)
2月26日(水) 午後9:00~11:00(ペア フリー)
2月27日(木) 午後1:00~4:15 (男子ショート)
2月28日(金) 午前10:30~午後1:15(女子ショート)
2月28日(金) 午後2:00~5:30 (女子フリー)
【雑誌情報】
3月12日(木)発売!
KISS&CRY氷上の美しき勇者たち
四大陸選手権2020総力特集&世界選手権2020全力応援号
(表紙・巻頭特集:羽生結弦選手/KISS&CRYシリーズVol.33)
「KISS&CRY」とは?
「KISS&CRY」シリーズは、日本のフィギュアスケーターの皆さんをフィーチャーし、その「戦う」姿、「演じる」姿を合計50ページ超のグラビアでお届けしています。つま先から指先・その表情まで、彼らの魅力を存分に伝えます。また、関連番組テレビオンエアスケジュールも掲載。テレビの前で、そして現地で応援するフィギュアスケートファン必携のビジュアルブックです。
Twitterアカウント:@TeamKISSandCry
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