少女歌劇団ミモザーヌ・ちばひなの&ともだりのあインタビュー! 11時間レッスン×10日間の合宿を経て挑む夏公演2022/08/12
2020年11月に本格始動した、広井王子さんが総合演出を手掛けるガールズレビューカンパニー・少女歌劇団ミモザーヌ。「和」の文化を背負い、“世界でも活躍できる”少女たちの成長を見守り、応援していく新しい形のライブ・エンターテインメントです。
第1期メンバーは応募総数736人の中から14人の少女たちが選出され、2期生、3期生、そして今年4月に入団した4期生の新メンバーを加えた全26人で活動中。20歳になると退団という限られた時間の中、大阪を拠点に、日々レッスンに励んでいる彼女たち。
そんなミモザーヌが、8月18&23日の2日間、大阪と東京にて夏公演「Traveling Summer」を開催! 2021年12月から22年1月にかけて行われた冬公演「Winter Story」ぶりとなる今回の公演テーマは「世界旅行」。2年近く“旅”から遠ざかっている日常から連れ出してくれるような、ダイナミックで華やかなショーで観客を世界へいざないます。
ここでは1期生・15歳のちば ひなのさんと、2期生・14歳のともだ りのあさんの仲良しコンビにインタビュー! 夏公演に向けた合宿から帰ってきたばかりとのことですが、疲れを見せることもなく、とにかく元気いっぱいのキュートな2人♡ メンバー同士、リスペクトしながら良いものを作ろうと一丸となっている様子が伝わってきました。手書きのプロフィールも書いていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください!
夏公演は、フレッシュな4期生の成長に注目!
――夏公演まで約2週間となりました。レッスンはいかがですか?
ちば 「昨日まで10日間の合宿に行ってきました! 朝から晩まで楽曲の練習をして過ごしていたのですが、昨日、初めて演目を頭からおしりまで全部通しでやってみたんです。それでやっと公演全体の図が見えてきて、完成がすごく楽しみだなって思いました。まだ衣装を使っての通し稽古はしていないので、それが本当に楽しみです」
ともだ 「出ている時はもちろん楽しいんですけど、ユニット曲で、自分が出ていなくてほかのメンバーがやっているのを見るのもすっごく楽しくて。あと、今回4期生が初めて公演に出演するんですけど、4期生も苦戦しつつも頑張っているので、注目してほしいです」
――夏公演に向けての準備としては、いつ頃から動き始めたのですか?
ちば 「3月末に沖縄合宿があったんですけど、その頃から少しずつ練習が始まりました。4期生が初めてレッスンに参加したのもその頃なんですけど、4期生はほとんどが小学生ということもあって、最初はレッスンというよりも、面倒をみる感じになってしまっていました。そんな中、1期生と4期生がマンツーマンになってレッスンをするという機会があったのですが、伝えたいことをちゃんと言葉に変換して言うことによって、自分ができていないことも再確認できたのが本当によかったなと思って。逆に『あれ、自分できてるっけ?』って気付くこともできました。4期生は今年の3月に加入したのですが、この5カ月でもすごく成長しているんです。今後の4期生が楽しみですし、期待でいっぱいです」
――1期生と4期生のマンツーマンの時、ちばさんは4期生のどなたとペアを組んでいたのですか?
ちば 「すずき よりほ サベーラと組むことが多いです。ミモザーヌは学んだことや感じたこと、反省点を、自分の言葉でノートにまとめるというルールがあるのですが、4期生は常にノートを持っているんです。自分が言われていないこと、例えば先輩が言われていることもすごくメモをとるくらい前のめりで。普段しゃべっている時はキャピキャピしていてかわいいんですけど、レッスンになるとすごく真面目で、分からないこともすぐに聞きに来てくれるんです」
――ともださんはいかがですか?
ともだ 「私は2期生なんですけど、2期生もずっと合宿ができなくて、3月末の沖縄合宿が初めての合宿だったんです。やっぱり一緒にいる時間が増えたことでもっとみんなのことを知れたし、より仲が深まったなと思います。4期生もその合宿から始まって、少しずつ心を開いてくれている気がして。うれしいです」
「ミモザーヌあるある」とは?
――今回の合宿中や普段のレッスン中など、ミモザーヌの中ではやっていることはありますか?
ちば 「はやっているというか、“あるある”になるんですけど、ミモザーヌは疲れたらテンションがバグります(笑)」
ともだ 「1周回ってバグる(笑)」
ちば 「それこそ、合宿の期間ってめっちゃ朝早くからレッスンなので、最終日とかになってくるともう疲れておかしくなるんですよ。やっぱり疲れてテンションが下がってしまう時もあるんですけど、それを乗り越えたら、次は逆にテンションが上がって。アドレナリンなんかな?」
ともだ 「うんうん。昨日も合宿の最終日で、私は途中からレッスン場に入ったんですけど、みんな『ウワ~~~!』って(笑)。疲れすぎてハイテンションになってました(笑)」
ちば 「これがミモザーヌあるあるです(笑)」
――ちなみに、合宿中はどういうスケジュールだったのですか?
ちば 「今回は10日間の合宿で、基本的には朝9時から夜8時くらいまでレッスンでした」
――食事以外は、ずっとレッスン?
ちば 「楽曲の振り固めをするんですけど、自分が出ていない楽曲の間にご飯を食べて、それ以外は見学したりとか、楽曲について話し合いをしたりしていました。常に動いている状態でしたね」
ともだ 「年上のメンバーに教わったのは、『パクっと食べれるもん持ってきてよー』って」
ちば 「そうなんですよ。お弁当とかになると結構食べるのに時間がかかっちゃうので、ちぎって食べられるパン持って行ったりとか(笑)。あと、基本みんな持ってるのが、チューブで飲めるゼリーです」
ともだ 「全員持ってます(笑)」
――親心じゃないですけど、「ゆっくりご飯食べてちゃんと栄養とってね!!」という気持ちになります…! 先ほど「自分が出ていない楽曲」とおっしゃっていましたが、夏公演も、ユニット曲でさまざまなバリエーションの楽曲を披露していくのでしょうか?
ちば 「そうです! ステージに立つメンバーもコロコロ変わりながら、空想の中で世界旅行をした気分になれるような公演になっています。メンバーだけでなく、衣装や照明もですし、楽曲のジャンルも明るい曲からガラッと変わって格好いい曲、クールな曲と、いろいろなジャンルのステージが登場します!」
ともだ 「あと、過去の公演で披露した既存曲も登場するのですが、前回とはまた違ったメンバーで披露したり。同じ楽曲なのにメンバーが変わると違う雰囲気になったり、さらにレベルアップしたりもしているので、そういう違いも楽しんでいただけると思います」
――ユニット曲のメンバーは、どういうふうに決まるのですか?
ちば 「曲にもよるんですけど、選抜テストみたいなものをして、その曲に出るメンバーを決めています。広井王子さんや、先生たちが選ぶこともあります」
――「この曲に選ばれたかった…」と、悔しい気持ちになることはありますか?
ちば 「めっちゃあります!!」
ともだ 「あります。『この曲に出たかった~!!』って思いが強くて、その曲を練習して、動画を送って『出させてください!!』ってアピールするメンバーもいるんです。やっぱり見ているとどの曲も楽しそうで、全部の曲に出たくなるんです」
ちば 「またミモザーヌあるあるになっちゃうんですけど、自分が出ていない楽曲もめっちゃ口ずさんだりしてます。やっぱり自分の楽曲はもちろん大切で大好きなんですけど、ほかの楽曲も全部魅力的で。本当に『全部に出たい!!』って思うんです」
「休みがあると逆に不安になります(笑)」
――普段は、毎週土日にレッスンを行い、平日は自主練をしているとお聞きしました。そういうスケジュールで練習を重ねる中で、メンバーから刺激を受けたことはありますか?
ちば 「私は入ったばっかりの時は中学1年生で、自主練のやり方が分からなかったんです。そこで、みあい(すずき みあい ムェンドワ)や、まお(たかはし まお)、まなか(いまもり まなか)たちにどんな自主練をしてるかを教えてもらいました。やっぱり年上メンバーの存在は大きいです」
ともだ 「私も最初は自主練の仕方が分かりませんでした。その時参考にさせてもらったのは、にこ(みやはら にこ)です。にこはアクロバットをしながら歌ったり踊ったりするんですけど、自主練ではプランクをしながら1曲歌うというのをやっていて。あと、歌の面では、出しにくいキーがあったり、歌い方が分からない曲があったら、歌が上手なみあいちゃんや、まなかちゃんに『歌ってください』ってお願いして、参考にさせてもらっています。そうやってメンバーに助けられながら自主練もやっています」
ちば 「うんうん。ただ、広井王子さんからは『休める時はちゃんと休みなさい』ってすごく言われます。映画を見たり、思いっきりダラダラ過ごしたりして、体を休められる時はしっかり休むべきだとおっしゃられるので、そうしようと思うんですけど、練習してない時間ができると不安になっちゃって…。だから休みがあると逆に不安になります(笑)。『休んじゃっていいのかな?』って」
ともだ 「はい。『大丈夫かな?』って…」
――真剣に、そして本気で挑んでいることが伝わってきます。あらためてミモザーヌの魅力を一言で表すなら、どういう部分だと思いますか?
ちば 「“成長を一緒に感じられるところ”が魅力だと思っています。小学生、中学生、高校生、大学生がいるので、私たちが成長しているところを感じてもらいながら、見てくださる方にも『自分も頑張ろう』って思ってもらえたらうれしいです!」
ともだ 「ミモザーヌの魅力は“個性”です! 美しいメンバー、かわいいメンバー、格好いいメンバーなど、いろんなメンバーがいますし、それぞれの個性も爆発しています。レッスンでも、ジャズやヒップホップだけじゃなく、フラメンコや日舞など、さまざまなジャンルのダンスにどんどん挑戦しているんです。いろんな面で個性が爆発している集団、それがミモザーヌの魅力であり、強みでもあると思います」
手書きプロフィールを書いていただきました♡
悩みながら書いてくれたのは「いつも持ち歩いている物」。ともださんが「優柔不断で…」と言うと、ちばさんが「ミモザーヌ、優柔不断なメンバー多いんです。コロナ前にみんなでご飯を食べに行く時も、『どこ行く~?』から始まって、行くところが決まっても、次『何食べる~?』に時間がかかるんですよ! ほんっとに優柔不断やめたいんです~!」と、ここでも「ミモザーヌあるある」エピソードが。
また、インタビューでも「練習してない時間ができると不安になってしまう」と明かしてくれましたが、この取材の日も、ちょっとした合間ができると(取材部屋となっていた)レッスン場の床のバミリを指しながら「こういうのがあると、踊りたくなっちゃうんです」と、今にも動き出しそうな2人。
どんどん成長するミモザーヌの今は今だけ。“この瞬間はここにしかない”――そんな夏が始まります。夏公演で、個性豊かな26人と楽しい思い出を作りましょう♡
【公演情報】
少女歌劇団ミモザーヌ 夏公演「Traveling Summer」
■8月18日(木) 大阪・東大阪市文化創造館
①12:30開場/13:30開演
②16:30開場/17:30開演
■8月23日(火) 東京・大田区民プラザ
①12:30開場/13:30開演
②16:30開場/17:30開演
<出演>
少女歌劇団ミモザーヌ
大阪公演:ミルクボーイ/アキナ 東京公演:横澤夏子/オズワルド ※昼夕各公演ごとに1組が出演
取材・文・撮影/宮下毬菜
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