入り乱れる思惑と愛憎。“純愛”は本当に毒になるのか――「純愛ディソナンス」第4話2022/08/04
原作のない、完全オリジナルで描かれるドラマ「純愛ディソナンス」(フジテレビ系)。
主演を務めるのは、Hey! Say! JUMPの中島裕翔。中島は、これまでの爽やかなイメージを一変させるような、ダークで、打算的で、闇を抱える音楽教師・新田正樹を演じ、吉川愛扮(ふん)する女子高校生・和泉冴との越えてはいけない禁断の関係を体当たりで表現していく。高校が舞台の第一部と、その5年後を描く二つの時系列を舞台に、純愛から生み出されるドロドロな展開が見どころとなっている。
先週放送の第3話で第一部の物語が終幕。さらなる大人のドロドロストーリーが幕を明けた。
由希乃を殺害した犯人は…
第1話放送から何かと怪しい雰囲気を醸し出していた加賀美理(眞島秀和)が、小坂由希乃(筧美和子)を殺害した張本人だと明らかに。冴が見つけた映像研究部のビデオテープの映像から判明したのだ。冴に見つかり、正樹にもバレた加賀美は校舎の屋上から飛び降りようとするも、パトカーのサイレンの音を聞き思いとどまった。
その後、朝比慎太郎(髙橋優斗)から正樹が教師を辞めることを聞いた冴は、慎太郎の「まだ間に合うんじゃない?」の一言で、母・静(富田靖子)の静止を振り切り正樹のもとへ。しかし、必死に向かった先の学校にはすでに正樹の姿はなく、「応援してる」の文字だけが寂しく残されていた。
それぞれの思いが交錯し、悪夢のような展開が待ち受ける第二部開幕
正樹が去った後、冴や慎太郎たちがどのような高校生活を送ったのか描かれることなく、第二部が幕を明けた。冴は成人し、慎太郎や園田莉子(畑芽育)らとシェアハウスで生活。正樹は教師を辞め、碓井賢治(光石研)が経営する会社で働いていた。
5年たっても変わらない冴と慎太郎の距離感。冴がアルバイトに合格したと分かるシーンでは、冴と少し離れて座っていた慎太郎が冴の横に座り直し、祝福するかのように笑顔で乾杯を。第一部でも、自分の気持ちよりも冴の気持ちを優先し見守り続けていた慎太郎だが、第二部でも絶妙な距離を保ったまま。これから、2人の関係性がどう変化していくのか。冴を思い続ける強さと優しさを持ち続ける慎太郎には、本作で絶対に幸せになってもらいたいものだ。
さて、冴は佐藤隆太扮する路加雄介が経営するアプリ会社でアルバイトを開始。そこで、長年憧れていた作家・美南彼方と会えることに。ドキドキわくわくしながら作家の登場を待ちわびる冴だったが、目の前に登場したのは教師をしていた地味な姿から一変、色味のある服を着て何かと嫌みが交じった話し方をする愛菜美(比嘉愛未)だった。
まさかの再会に驚きを隠せない冴は、その日の帰宅途中、ダークなスーツを身にまとった正樹とも再会。最初は他人のふりをする正樹だったが、最後には冴とあの日以降の日々について話すように。
再会したことで正樹への思いがあふれそうになる冴に、さらなる衝撃が走ったのはラストシーン。正樹が、愛菜美の夫として登場するのだった――。
それぞれのキャラクターが歩む先にはどんな思惑が隠されているのか。本作の純愛は一つだけなのか。さまざまな思いが交錯する第二部は、どんな展開が待っているのか…。
第4話(8月4日放送)あらすじ
冴は、「美南彼方」の名で小説家として活躍している愛菜美と再会を果たす。その愛菜美が、「私の夫」といって冴に紹介したのは、何と正樹だった。ショックを受けた冴は、シェアハウスに戻っても一睡もできないでいた。翌朝、冴と莉子は、慎太郎から新たにシェアハウスの住人となる村上晴翔(藤原大祐)を紹介される。晴翔は、19歳のフリーターだった。
冴がアルバイトをしている「コアスパーク」では、セカンドパートナーを探すためのマッチングアプリ「セカプリ」の新規登録者獲得を目的に、イベント会社と組んでパーティーを企画していた。社長の路加から意見を求められた冴は、相手がいるにもかかわらず他の相手との出会いを求めること自体が理解できず、不倫を推奨するふしだらな場、などと発言する。すると路加は冴の言葉を遮り、「自分の気持ちが満たされない時、その心の隙間をパートナーだけじゃ埋められないことはよくある。その感情を否定する時代はもう終わった」と返す。
一方、正樹が勤める「モノリスエステート」は、管理しているタワーマンションの住人たちから、会計報告書に偽造が見つかったとして賠償金3億円を求められていた。正樹は、住人側のリーダー的な存在である医師・倉持の弱みを握って黙らせ、事態を収束させようと動き始めるが……。
【番組情報】
「純愛ディソナンス」
フジテレビ系
木曜 午後10:00~10:54
フジテレビ担当/Y・O
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