【WATCH的イケメン図鑑】Vo.14 スコット・フォーリー2019/12/13
敏腕捜査官なのに涙もろい繊細男子に❤︎
出世作「フェリシティの青春」(1998~2002年)では、報われない大学生・ノエル役がハマっていたスコット・フォーリー。心優しいナイスガイなのに、思いを寄せる主人公・フェリシティ(ケリー・ラッセル)は憧れのベン(スコット・スピードマン)に夢中で、ノエルはいつも二番手。その三角関係の行方を含め、「フェリシティの青春」は放送当時から大きな話題となり、メインキャスト3人をドラマ界の人気スターにした。フェリシティをめぐる男性2人を演じる役者が同じ名前だったことから、視聴者の間では「どちらの“スコット”がお好き?」の議論も。ちなみに、「フェリシティの青春」は今や映画界のヒットメーカーとなったJ・J・エイブラムスがキャリア初期に手掛けた作品としても知られている。
透き通った瞳に、柔らかい雰囲気。それらがノエルの優しさやちょっとした優柔不断さにぴったりだったスコット・フォーリーだが、「フェリシティの青春」後は“ノエルっぽさ”を封印し、スマートにイメージチェンジ。「ザ・ユニット米軍極秘部隊」(06~09年)では陸軍特殊部隊の新人兵士ボブ・ブラウンとなり、血と泥にまみれながら国のために戦ったかと思いきや、「スキャンダル 託された秘密」(12~18年)では政府の闇仕事請負人ともいえるジェイク・バラードに。特に後者のジェイクは陰のあるミステリアスな役どころで、イケメン俳優からさらなる色気を引き出すことに定評のある女性クリエーター、ションダ・ライムズの下、セクシーなシーンの数々も余裕でこなして大人の男の魅力を発揮した。とはいえ、この“イメチェン”には、スコット自身も「僕がこんなにセクシーな役を演じる日が来るなんてね!」と驚いているそう。
そんな彼が、新ドラマ「コードネーム:ウイスキー・キャバリエ ふたりは最強スパイ」では敏腕FBI捜査官に。となると屈強系を想像するところで、実際、スマートなアクションで色気をムンムン放っているものの、演じるウィル・チェイスは涙もろい繊細男子でもある設定。婚約者にフラれてしまったことに傷ついていたりもして、(気の毒ではあるけれど)ちょっとかわゆい❤︎ ひょんなことから相棒となるCIAの女性エージェント、フランキー(「ウォーキング・デッド」のローレン・コーハン!)からも、ややツッコまれ気味の傾向にある。でも、事件解決のために体を張って奔走する時はとんでもなくかっこいいという…このギャップがなんともすてき。かっこいいけれど、かわいい。屈強だけれど、繊細。ノエル風味もあり、ジェイク風味もあり。スコット・フォーリーのおいしいところ取りをして詰め合わせたようなウィル・チェイス役は、彼の集大成といえるかも!
【プロフィール】
スコット・フォーリー Scott Foley
1972年7月15日生まれ。アメリカ・カンザス州出身。「ドーソンズ・クリーク」(98~2003年)で注目を集め、「フェリシティの青春」でブレーク。10~12年、人気ドラマ「グレイズ・アナトミー」への出演が話題となり、同クリエーターの「スキャンダル 託された秘密」にも出演する。ほかの出演ドラマに「scrubs~恋のお騒がせ病棟」(01~10年)、「トゥルー・ブラッド」(08~11年)など。父親の仕事の関係で、子ども頃に日本で暮らしたことがある。
【番組情報】
「コードネーム:ウイスキー・キャバリエ ふたりは最強スパイ」
2020年1月11日スタート
WOWOWプライム
土曜 午後11:00~11:50(二カ国語・全13話)※1月11日は~深夜0:00
※第1話無料放送
※1月16日より字幕版も放送
文/渡邉ひかる
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