【WATCH的イケメン図鑑】Vol.7 ドミニク・クーパー2019/05/21
どこかニヒルで不敵スマイルも似合うイイ男
どこかニヒルで、不敵なスマイルも似合っちゃうイイ男。ドラマに映画に活躍し、そんな立ち位置を確立してきた英国人俳優、ドミニク・クーパー。彼のハマリ役として挙げられるのは、なんといっても「アベンジャーズ」シリーズのアイアンマンことトニー・スタークの父、ハワード・スターク! シリーズ初期の一端を担う映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年)でハワードを演じたドミニクは、同作のその後を描く連続ドラマ「エージェント・カーター」(15~16年)にもハワード役でちょいちょい(おいしいタイミングで)出演。巨大軍需企業の若き社長にして天才発明家であり、なかなかのプレーボーイでもある彼をチャーミングに演じ、愛すべき魅力をたっぷりと見せつけた。
ドミニクのさらなる代表作と言うべきか、現在のハマリ役と言うべきか。とにかく、ハワード・スタークだったドミニクがちょっとでも気になった人は見てみて!と言いたくなるのが、彼が16年から主演を務めてきたドラマ「プリーチャー」。カルト的人気を誇る同名アメリカンコミックを原作にした「プリーチャー」で、ドミニクは主人公の牧師、ジェシー・カスターを演じている。へ~。牧師さん役ということは、敬虔で粛々としたドミニクが見られるのかな?と思ったアナタ! 甘いです。そもそも、チャラいカリスマ発明家だったドミニクにキュンときた人に、ギャップ萌え推奨ならいざ知らず、世のため人のために毎日お祈りする牧師さんのドミニクなんて勧めません。実はこの牧師さん、父の教会を継いだ元悪党で、神様への信仰心もグラッグラ。だる~い日常の中で完全にやさぐれ、自分を見失ってしまっている。
そんな彼がある日突然何かに憑依され、人の心を操れる超能力を得てしまうのが「プリーチャー」の冒頭。さてジェシーは力とどう向き合っていくのか? 力を得た彼に襲いかかる危険の数々とは…? さすがはやさぐれ牧師なだけに、よこしまな思惑で力を使うこともあれば、力のおかげでちゃっかり得しちゃうことも。事態はこじれにこじれ、物語はカオスへと突き進んでいく。カオスへ突き進むドミニク。想像するだけでステキですね❤︎ “さあ、ニヒルの威力を感じよ!”“キング・オブ・不敵スマイルの洪水を浴びよ!”と言わんばかりに、本編ではちょっぴり危険な魅力が炸裂。もちろん、悪党だった過去を捨て、真っ当な日常を選び、正しくあろうとするジェシーの苦悩や揺れ動く心も、ドミニクは繊細過ぎるほど繊細に、それでいてキュートに演じている。ちなみにこのドラマ、作風自体はユーモラス&ダーク&バイオレントで、血ドパー内臓グチョーも少々❤︎ そんなのイヤって言わないで。過激描写も彼にはお似合いだから。
【プロフィール】
ドミニク・クーパー Dominic Cooper
1978年6月2日生まれ、イギリス出身。名門演劇学校LAMDAを卒業し、舞台「ヒストリーボーイズ」や後に製作された同映画版で注目を集める。映画出演作に「デビルズ・ダブル-ある影武者の物語-」(11年)や「マンマ・ミーア!」シリーズなど。ドラマ「ジェームズ・ボンドを夢見た男」(14年)では「007」シリーズの生みの親イアン・フレミングを演じ、好評を博した。
【番組情報】
「プリーチャー」
6月29日スタート
AXN海外ドラマ
土曜 深夜0:00~1:10(字幕)
文/渡邉ひかる
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