【WATCH的イケメン図鑑】Vol.5 ベン・ウィショー2019/03/22
笑顔がキュートで見ているだけで幸せ気分❤︎
ある時はイギリス秘密情報部の敏腕スパイ、ジェームズ・ボンドをナイスサポートしたり(映画「007」シリーズ)、ある時は紳士過ぎるクマとして周囲をほっこりさせたり(映画「パディントン」シリーズ)。ちょっぴり困っていそうな目元とキュッと結んだ唇がキュート過ぎるベン・ウィショーに、心を奪われない人なんてこの世にいないはず。それどころか、彼の笑顔を見るだけで幸せな気持ちになれる。それがベン・ウィショーという存在だ!
と、いきなり断言してみたが、彼の出演ドラマ「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」(18年)は、まさにそのセオリーを裏づけしてくれるような作品。1960~70年代イギリスを舞台にした作中では、カリスマ的人気を誇る有名政治家、ジェレミー・ソープ(ヒュー・グラント)が、ベン演じる厩番の青年ノーマン・スコットと恋に落ちる。そりゃ、あんなにかわいいベンが演じているのだから、馬のお世話をかいがいしくするだけで政治家をメロメロにするなんてわけないはず。想像してください、馬を優しくナデナデする姿を。ハイ、かわいい。ただし、彼らが恋に落ちたのは、同性愛が違法とされていた時代。残念ながら“熱愛→破局”の道をたどる男2人の関係は徐々に泥沼と化し、自分たちの仲を暴露したノーマンをソープが殺害しようとするという、まさに“英国スキャンダル”な展開へと突き進んでいく。ちなみにこれ、実話なので。
恋のときめきにウキウキする前半から、ソープへの憎しみを募らせていく後半まで、ノーマンの一挙一動をキュートに、そして滑稽に、持ち前の演技力を最大限に発揮しながら演じきったベンは、ゴールデン・グローブ賞で助演男優賞を受賞。アレキサンダー・マックイーンのスーツ着用で授賞式に臨み、トロフィーを受け取る姿も堂々たるものだった。
そんなベンだが、実は最高にチャーミングな彼が見られるオススメドラマは「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」だけにあらず。米ソ冷戦下の50年代を舞台にした「THE HOUR 裏切りのニュース」(11~12年)では、イギリスの国営放送・BBCで働く若きジャーナリストに。自信家で、ごう慢で、正義感にあふれ、純粋で、どこか憎めない。しかも、「愛されキャラなのを自覚しているだろ!」とツッコミたくなる、犯罪的にかわいい主人公を演じている。また、ダメな王様ことリチャード2世役でシェイクスピアのセリフをエレガントに口ずさむ「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」(12~16年)、恋人がスパイだと知ったベンが涙目になりながら陰謀の世界に足を踏み入れていく「ロンドン・スパイ」(15年)も見なきゃ損。映画だけでなくドラマでも、作品の数だけすてきなベンが見られる現実に感謝❤︎
【プロフィール】
ベン・ウィショー Ben Whishaw
1980年10月14日生まれ、イングランド出身。英国王立演劇アカデミー卒業後、舞台、映画、ドラマに活躍。近年の映画出演作に「ロブスター」、「007 スペクター」、「リリーのすべて」(すべて15年)などがある。今年2月に日本公開されたミュージカル映画「メリー・ポピンズ リターンズ」(18年)では、主人公一家の父、マイケル・バンクス役で美声も披露した。
【番組情報】
「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」
AXNミステリー
4月20日 午後10:00~深夜1:15(字幕)※全3話一挙放送
【DVD情報】
英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」
4月3日発売 4,743円+税
発売:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
文/渡邉ひかる
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