「何かおかしい」濱正悟が明かす仕事での恐怖体験…「何があるか分からないなって(笑)」2022/06/21
オカルト作家の雨穴さんが原案とストーリーテラーを務めるリアルタイム進行型ヒューマンホラードラマ「何かおかしい」(テレビ東京ほか)。全身黒づくめで白いお面をつけている謎多き作家である雨穴さんが描く物語は、生放送のラジオ番組内で一見普通にみえるエピソードが、話が進むにつれどこか違和感があり、最後にはゾクッとしてしまう結末が待ち構えている…という、このドラマでしか見ることのできない展開となっています。
今回は、ラジオ番組の構成作家・花岡を演じる主演の濱正悟さんに、そういった作品の印象をはじめ、役を演じる際に意識していた部分やご自身の恐怖体験をお伺いしました!
――作品に関して、どんな印象をお持ちでしたか?
「今の時代は特に、ハッピーエンドな展開の作品が多いと思うんです。そんな中、本作はバッドエンドな終わり方をするじゃないですか? きれい事だけじゃなく、生々しい感じはより現実味があって、すごく興味をそそったんですよね。うまく言葉にできないのですが、そういった部分が『なんかいいな』と思いまして。だから、主演として参加させていただけるのがうれしかったです」
――濱さんとしては、そのバッドエンドな雰囲気が良かったんですね。
「そうですね。鋭い感じというか…インパクトもありますし、だからこそ、すごくやりがいがあるなと感じましたね。また、花岡という役柄に関しても、幅があっていろいろ遊べるように感じたので、楽しく演じさせていただきました」
――花岡自身も、ラジオの中ですごい事実が明かされていくのをニヤニヤしながら見ているシーンがありますもんね。
「そうですね。花岡のそういう雰囲気は、最初の方は全くなかったんですけど、ドラマの後半にかけてどんどんエスカレートしていきます。そういった彼の変化を遊びながら演じてみました」
――ちょっと不気味というか、何を考えてるんだろうと感じさせる部分がありますよね。
「番組のディレクターである五十嵐(今井隆文)と構成作家の花岡の間柄ではうそがなく、悪ノリもしちゃうような関係なのですが、番組に出演される演者さんたちには営業スマイルも出るような、ニュートラルな感じを意識しながら演じていました」
――本作はホラードラマですが、濱さんご自身が今までに経験した恐怖体験があれば教えてください。
「仕事で怖かった話なんですが、数年前のある日に、僕が先輩と午後6時ぐらいから飲んでいたことがあったんです。で、9時頃にマネジャーさんから電話がかかってきて、『えっ、なんだ!?』と思ったら『明日朝6時にスタジオでこの役を演じてほしいんだ』と言われて。しかも、説明ゼリフが5行もある役だったので『これちょっとやばいぞ!?』と。そうなると、3時間くらい飲んで酔っていたのがバーっと引いて(笑)。『どう帰ろうか?』と悩んだのですが、とりあえず先輩に『トイレに行ってきます!』と伝えて、トイレでセリフを覚えました。それでなんとか次の日は乗り越えられたんですけど…何があるか分からないなって(笑)」
――楽しく飲んでいた状況で、次の瞬間に長ゼリフの役の相談が…(笑)。
「そうなんですよ! しかも、先輩と飲んでいたので『今、急に明日の仕事が入っちゃいました』と言っても、『うそだろ!? そんな急に仕事入らないでしょ』と思われそうで帰りづらいじゃないですか? それはちょっと震えましたね(笑)」
濱さんご自身も、雨穴さんのバッドエンドな展開に魅力を感じられていたことが分かりました。そして、思わず酔いもさめてしまった恐怖体験を明かしてくれました(笑)。それにしても、焦りながらトイレでセリフを覚える濱さんの姿はかわいらしいような気もしますが、次の日に見事にその役を演じられたのはさすがですよね!
6月21放送の第4話では、「オビナマワイド」のゲストとして、峯岸静香(橋本マナミ)が登場。静香は、10年前に突如、行方不明になった人気子役の夏南(斉藤百奏)の母親で、娘の失踪をきっかけに、自分が女優デビューを果たし、映画の宣伝のために番組に出演したのです。するとリスナーから「夏南ちゃんに似ている子がコンビニで働いているのを見た」との目撃情報が。その情報をもとに、中継スタッフ(青木瞭)と共に現場を訪れる静香でしたが…。そこにいたのは10年間捜し続けた夏南だったのでしょうか? 今回はどんなゾクッとする結末が待ち受けているのか、お見逃しなく。
【番組情報】
「何かおかしい」
テレビ東京ほか
火曜 深夜0:30~1:00
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
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