荒川良々とレジェンド声優たちが、ワンルームの中で電話一つで繰り広げる驚きの物語!?2022/06/11

　NHK BSプレミアムで放送中の「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」。“ショートショートの神様”と呼ばれ、世界中の老若男女に愛されてきた星新一さんの短編小説を実写ドラマ化。生涯にわたり発表された1000編を超える作品の中から宇宙やロボット、悪魔など、不思議でワクワクするSFやファンタジー作品の中から合計20本を、星さんの作品を愛する実力派・個性派俳優陣がお届けしています。

　今回は、6月14日放送の「ものぐさ太郎」を一足先に視聴した筆者が、見どころを紹介します。

　父が亡くなり悲しみのあまり閉じこもり、そのまま遺産を食いつぶすだけの生活をしているものぐさの太郎（荒川良々）の元に、銀行からこのままだと預金残高がゼロになると電話が届き、働くことを勧められます。考えた末、太郎は電話帳に載っていた「人材流通サービス協会」へ電話をかけ、紹介された「心寂しい老人へ電話をかける相手になる」仕事を始めます。そこで話し相手になったある老人と電話をするうちに、太郎はあることを思いつき…。

　星さんの作品特有の短いストーリーの中、ものぐさな太郎が一つの部屋の中のみで電話を手に繰り広げる物語は、スケールがどんどん大きくなり意外な方向に進んでいき、本当に面白かったです。筆者は太郎がこの後、何をするんだろう、物語が終わった先の太郎はどうなるんだろうと、ワクワクしながら見ていました。ナレーションや電話相手の声も、誰もが聞いたことがあるレジェンド声優の玄田哲章さんや中尾隆聖さん、野沢雅子さん、千葉繁さんが担当していて、聞いた時は驚きました。電話一つで繰り広げられる驚きの物語、星新一の不思議な不思議な短編ドラマ「ものぐさ太郎」をぜひ、ご覧ください。