Feature 特集

スペシャルインタビュー

細貝圭×鎌苅健太×大矢剛康×岡村帆奈美～「猫のひたいほどワイド」スペシャル座談会2022/06/13

　テレビ神奈川（tvk）のお昼の情報番組「猫のひたいほどワイド」（月～木曜午後0：00。テレ玉・チバテレでも放送）のトークショー「猫ひたスペシャルトークライブ～レッドの覚醒～」が、5月29日に「tvkかながわMIRAIストリート」イベント内で行われ、月曜MCの細貝圭、火曜MCの鎌苅健太、“猫の手も借り隊”火曜レッドの大矢剛康、番組アシスタントを務める岡村帆奈美アナウンサーが登場した。

　イベントは「レッドの覚醒」をテーマに、大矢が細貝と英語でのフリートークで、鎌苅とはシューマイの食リポでそれぞれ対戦し、盛り上げた。また、“ブーブークッション”を使ったゲーム企画も行われたほか、カーキ色の衣装が偶然重なった細貝と鎌苅による“カーキーズ”も結成され、2人の掛け合いも観客たちを楽しませた。

　TVガイドwebでは、この日のイベントのアフタートークとして、4人による座談会を開催。イベントの感想や日々の放送などについて聞いた。

――本日はお疲れさまでした。今回のイベントもたくさんのお客さまがお越しになって、大盛況でしたね。　

岡村　「朝早い時間でしたけれど、たくさんの方々に集まっていただきました。イベントで視聴者の皆さまと直接お会いできるのはうれしいですし、あらためて番組は皆さまに支えられているなと感じました。暑い中、お越しいただきありがとうございました」

大矢　「以前は同じ会場で“秋じゃないけど収穫祭”というイベントがあったのですが、ここ数年はコロナの影響で中止になっていました。なので、今日は同じ場所で皆さまに集まっていただきイベントをできたことが、僕としてはとってもうれしかったです」

鎌苅　「昔からの仲である圭、そして大矢と岡村さんとは家族のような間柄なので、“猫ひたファミリー”としてみんなで集まれたのがうれしかったですね」

細貝　「僕は月曜担当ですが、今日は曜日関係なく“猫ひたチーム”という感じでしたね。“けんけん”（鎌苅）とは昔、同じグループでバンド活動をしていたので、2人で野外ステージに立つと懐かしかったです。楽しくてあっという間の時間でした」

――今日のイベントでは、細貝さんの流ちょうな英語も聞くことができましたね。

細貝　「いえいえ、後半はボロボロでしたけどね。何しゃべっているか、分からなかったですもん（笑）」

岡村　「すごかったですよ！　格好よかったです」

鎌苅　「何がすごいのかも僕らは分からないくらい、すごかったです（笑）。“ハリウッドスターが来日しているの？”ってくらいに、ステージ周辺の道行く人が立ち止まっていましたから（笑）」

細貝　「俺の英語を聞いた赤ちゃん、泣いちゃったけどね（笑）」

――ちなみに、先ほどの会話で細貝さんと鎌苅さんがバンド活動をしていたという話が出ていましたが、実はこんなものを持ってきたんです（笑）。

細貝　「嫌な予感する～」

――2011年に弊社から発行された雑誌なのですが、細貝さんと鎌苅さんが在籍したバンド“ココア男。”のインタビューが載っています。

細貝・鎌苅・大矢・岡村　「（ページを開き）うわー」

細貝　「よく残ってましたね」

大矢　「“ココア男。”っていうんだ。初めて知った。これ、いくつくらいの時ですか？」

鎌苅　「27歳くらいのときじゃない？」

岡村　「鎌苅さん、尖ってる（笑）。細貝さんも今と雰囲気違う！」

鎌苅　「一番まん丸で尖っていたころだよ（笑）」

細貝　「（ページを閉じて）恥ずかしいよ（笑）」

――今、こうやってお二人が同じ番組でMCをしていることを喜んでいる、昔からのファンの方も多いのではないかなと思います。

細貝　「知っている人、いるのかな？」

鎌苅　「いるんじゃない（笑）」

岡村　「番組宛に『“ココア男。”好きでした』というメッセージをいただいたことありますよ」

細貝・鎌苅　「（丁寧に）ありがとうございます」

――長いお付き合いである細貝さんと鎌苅さんですが、お互いの印象はあの当時と変わりました？

細貝　「基本、変わらないですよ、お互い」

鎌苅　「うん」

細貝　「もちろん、大人になっていますし、お互い“地に足着いた”という感じはありますけどね」

鎌苅　「圭は自分に自信がついたのだろうなという印象は受けますね。自信じゃないかな、“自分のベース”というものができた感じかな」

細貝　「若かったですしね（笑）。一緒に活動していたころは」

鎌苅　「自分と圭は最初、ミュージカル『テニスの王子様』の先輩・後輩の関係から始まっているんです。出会ったころの圭は、俺に気を使っている感じもありましたし」

細貝　「そうそう、出会ったばかりのころはめちゃくちゃ気を使っていました（笑）」

鎌苅　「そのころの俺、調子乗ってたんです（笑）。紆余（うよ）曲折あり、2人とも身を固め、大人になった今では、2人でいいお酒が飲めそうだなって思います」

――一方、大矢さんは“猫の手も借り隊”として7年目突入ですね。これまでの番組出演で大切にしてきたことなどはありますか？

大矢　「自分は人がいないとはい上がれないというか、あっ、蹴落とすという意味じゃないですよ。自分は多くの人に支えられているので、番組のスタッフさんや取材先の方々をはじめ、周囲の人たちを大事にするということはずっと心掛けています。あと、テレビ神奈川さんなので、自分の地元である藤沢市のことはいつも考えていますね」

――放送でも藤沢市の各地をあいさつ回りしていますね。

大矢　「はい。市役所から、取材させていただいたお店まで、回らせていただいています」

岡村　「お得意のあいさつ回り（笑）」

――ところで以前、細貝さんから「借り隊に対して親目線の思いが湧いてきている」というお話を伺ったのですが、鎌苅さんはいかがですか。

鎌苅　「若手の（植村）颯太や（石川）悠人にはそんな気持ちはありますね。正直、全曜日の中で、火曜がメンバー同士の距離が一番近くて、濃密で家族のようだと僕は思っていますよ。もちろん、それは岡村さんがみんなのママであり、お姉ちゃんでいて支えてくれるからです。岡村さんが俺のことをパパにしてくれている感じです」

岡村　「いえいえ」

大矢　「でもね、けんけんさん。颯太と悠人のことはちょっと甘やかしすぎ！」

細貝・岡村　「（笑）」

大矢　「生放送の段取りとか、自分の考えたことをどう口で表現するとか、難しいところではあるんですが、そろそろパパ、あの2人に厳しく言った方がいいと思う」

鎌苅　「大矢くん。俺と岡村さんが（颯太と悠人に）何も言わないのは、何も考えてないからだと思っているようじゃ、まだまだだね（笑）」

大矢　「パパ出てきた…」

細貝　「パパだね（笑）」

鎌苅　「借り隊への接し方は、俺と岡村さんがやっぱり年上なのでよく考えていますよ。大矢くんのことも、“ムラが一番大きい子”だって分かっているので（笑）。でも、今年度になって石渡真修が月曜に異動してからの大矢は、とってもお兄ちゃんになりましたよ」

大矢　「え、全然自覚ないな。真修は同じ年で、彼が火曜にいたころは甘えちゃう部分もあったんですよね」

鎌苅　「真修がいなくなった分、火曜は大矢と梶（梶田冬磨）が伸びていると思うよ。ちなみに、月曜では真修はどうなの？」

細貝　「とってもいい子ですよ。すごく助けてくれるし、頼りにしています」

鎌苅　「真修も性格いい子だからね」

――今年度の月曜は、メンバーチェンジが全曜日の中で一番大きかったですよね。

細貝　「そうですね。でも、僕は（いい意味で）無理をしない、自由に、というスタンスで臨んでいるので、岡田（翔大郎）くんをはじめ、新しく入ったメンバーには、同じ目線で一緒に楽しんでもらえたらな、という思いでやっています」

鎌苅　「『月曜のにゃんこ』で大喜利をしないのも、無理しないから？（笑）」

細貝　「その分、岡村さんには大変な思いをしていただいています（笑）」

岡村　「そろそろ、細貝さんの大喜利が見たいですね～」

細貝　「ちょっと、何言ってるか分からないですけど」

鎌苅　「俺は代打で月曜に出演したときは、大喜利やりましたよ。あの時に、大喜利を仕切る側に回った岡村さんのうれしそうな顔（笑）」

岡村　「あの日は、私が大喜利をしなかった初めての日で、肩の荷が下りた瞬間でした（笑）」

鎌苅　「（圭は）昔から、大喜利苦手だったもんね。そういう意味では、断れるところまでたどり着いたんだね（笑）」

細貝　「もちろん、『やって』と言われればやりますけど…」

鎌苅　「気を使って、無理にやって面白くないより、『ごめんなさい、できません』の方が面白いじゃん」

細貝　「そうそう、いかに現場で楽しくいられるかが大切ですから」

鎌苅　「その分、ママが背負ってくれているのよ」

細貝　「ごめんね！　ママ」

岡村　「そのうち細貝さんにも番が来ますよ！」

――「月曜のにゃんこ」で岡村さんは苦労されているようですが、これまでも大変だったコーナーはありますか？

岡村　「1階の公開スタジオでやっていた時代の『猫ひた相談室』ですかね。当時は今とスタイルが違っていて、みんなのフリートークを受けて最後に私が何か一言言って、オチに持っていくという展開だったんです。でも、あれは直前まで話がどう転がってくるのか分からなかったので、プレッシャーでした」

細貝　「明日、そのスタイルで相談室やろうよ！」

岡村　「嫌ですよ。もうやりたくないです」

鎌苅　「圭がオチ言うんでしょ」

岡村　「そうですね。そこを細貝さんにやってもらいましょう」

細貝　「えー。大喜利より嫌だよ！」

――今日のイベントでは「tvk開局50周年感謝のカタチウィーク」にて、「猫ひた」での6月20日から4日間の生放送パブリックビューイングの実施と、“猫のひたいほどワイドTHEミュージアム”の開催が発表されましたね。皆さまはミュージアムに飾りたいゆかりの品はありますか？

鎌苅　「今日のイベントで使った“ブーブークッション”飾ろう。細貝さん使用済みの（笑）」

岡村　「あの企画は面白かったですね」

大矢　「僕はアマモロケのときに締めていた“赤ふんどし”ですかね」

岡村　「嫌だ（笑）。飾らないでほしい」

大矢　「赤ふんどしは、毎回洗濯しているんですよ。ロケに行く前はアイロンがけもして、大切にしてるんです」

細貝　「俺は今までの『おうちでWE CAMP！』で作った料理の写真を展示したい」

鎌苅　「だったら俺は『精進します』で作った料理があるぞ」

大矢　「火曜は精進料理がありますからね」

細貝　「でも、『精進します』は先生いるんでしょ」

鎌苅　「何だよ、その自分だけやってるアピール。どうせ大したもの作ってないだろ」

細貝　「確かに、（自分1人でやってるから）やばいよ…」

岡村　「見た目がひどいポテトサラダとかありましたよね（笑）」

大矢　「どういうこと？（笑）」

鎌苅　「見た目がひどいポテトサラダって、俺らが“ココア男。”時代にやっていた番組の企画で作っていたやつと同じじゃん。まだやってんのか！（笑）。俺は『精進します』で包丁さばきを先生に褒められてるんだよ」

細貝　「それは先生が教えてくれるからじゃん」

鎌苅　「いや、俺の努力の成果だよ。この10年でだいぶ包丁を使えるようになった。それに比べて、圭は何も成長してない（笑）」

細貝　「ちょっと、また嫌いになるぞ！（笑）」

鎌苅　「やめてよ～」

岡村・大矢　「（笑）」

細貝　「なんだ、このオチ（笑）」

岡村　「“カーキーズ”だ（笑）」

――ミュージアムに何が並ぶか楽しみです。では最後に、番組サポーターの方にメッセージをいただいて終わりたいと思います。

岡村　「『猫ひた』を応援してくださる皆さまのおかげで、番組も7年目を迎えられました。今後も日頃の“感謝のカタチ”を番組を通して少しでもお返しできたらと思います。われわれも全力で楽しみつつ、頑張りたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします」

大矢　「僕は“tvk開局50周年感謝のカタチウィーク”で、“猫のひたいほどワイドTHEミュージアム”のスペシャルアンバサダーに就任させていただきました。普段感じているようで、忘れてしまっているかもしれない感謝の気持ち。あらためてそれに向き合って、メンバーが一致団結した『猫ひた』らしい、皆さまに楽しんでいただける放送を届けていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします」

鎌苅　「僕と圭がMCを務めるようになった年から『猫ひた』は公開生放送でなくなりました。そんな中、昨年末に1階のスタジオで一度だけ公開生放送をやったのですが、近くにお客さんがいて、それを放送に乗せるというのがすごく楽しかったんです。なかなか、この状況下では難しいのですが、いつか公開生放送を再開できたらなという思いがあります。そのためには、この番組をもっともっと大きくしていきたいと思いますので、サポーターの皆さんが『猫ひた』をいっぱい宣伝してください。皆さまのお声は力になりますので、僕たちはそれに応えて頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」

細貝　「番組が7年目ということで、すごいですね。本当に一つのことを長く続けることは大変なことだと思います。僕はMC2年目ですが、回を重ねるごとに自分自身も『猫ひた』への愛が深くなっています。今日のイベントでも朝早くから大勢の方が来てくださって、本当に愛されている番組なんだなと感じました。この愛がもっと広がって、末永く愛される番組にしていけるよう、微力ながら取り組んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします」

――ありがとうございました。

　10年以上の付き合いだという細貝さんと鎌苅さん。インタビューでも、イベントから引き続き“カーキーズ”として盛り上げてくださいました。そんなお二人の息の合ったやりとりを、大矢さんと岡村アナウンサーも楽しそうに見ていました。

【プロフィール】

細貝圭（ほそがいけい）
1984年10月10日生まれ。東京都出身。「猫のひたいほどワイド」月曜MC。主な出演作に特撮ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」（テレビ朝日系）、「ウルトラマントリガー」（テレビ東京系）、ミュージカル「テニスの王子様」、舞台「戦国BASARA」「飛龍伝2020」、映画「ウルトラマントリガーエピソードZ」など。ゲーム「あんさんぶるスターズ！」では声優も務める。今後は舞台「蒲田行進曲完結編　銀ちゃんが逝く」（7月8日～18日）に出演。

鎌苅健太（かまかりけんた）
1984年2月17日生まれ。大阪府出身。「猫のひたいほどワイド」火曜MC。主な出演作にミュージカル「テニスの王子様」「憂国のモリアーティ」シリーズ、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズ、舞台「ポリトゥスの蟲」「蜜蜂のクビレ」、朗読劇「5 years after」、ドラマ「ワカコ酒」シリーズ（BSテレ東）など。

大矢剛康（おおやたかやす）
1992年5月28日生まれ。神奈川県出身。「猫のひたいほどワイド」火曜レッド。ミュージカル「未完の贈り物」、バラエティー番組「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」（フジテレビ系）、「笑う大晦日2021」（日本テレビ系）、「ものまね芸人151人がガチで選んだ　いま本当にスゴい！ものまねランキング2022」（テレビ東京系）などに出演。