吉住&空気階段・水川かたまり&かもめんたる・岩崎う大が語る、新しい挑戦への期待。藤木直人、知念侑李ら出演「脚本芸人」インタビュー2022/06/02
6月22日~24日の3日間、3夜連続で放送するオムニバスドラマ「脚本芸人」(フジテレビ系)。テレビ局の各部署で巻き起こるさまざまな出来事が、お笑い芸人の吉住さん、空気階段・水川かたまりさん、かもめんたる・岩崎う大さんの書き下ろし脚本で描かれます。
吉住さんが担当する第1夜には藤木直人さん&趣里さんが、かたまりさんが担当する第2夜には遠藤憲一さん&Hey! Say! JUMP・知念侑李さんが、う大さんが担当する第3夜には酒井若菜さん&佐久間由衣さんが出演。警備員が立ちはだかる「エントランス」、バラエティー番組を編集する「映像編集室」、視聴者からの意見やクレームに対応する部署「視聴者センター」を舞台にした三つの物語が、少しずつつながっていき…。
「芸人が脚本を手掛けるという番組があれば、絶対に参加したかった」と明かす、う大さん。このたび、脚本を手掛けた吉住さん、かたまりさん、う大さんの3人に、本企画についてお話を伺いました。
「ただジロジロ見てた方が、自分が書いたドラマに出てくださるなんて」
――最初にこの企画のお話があった際、どう感じましたか?
う大 「芸人が脚本を手掛けるという番組があれば、絶対に参加したかったと思うんです。だからうれしかったですね」
吉住 「私も脚本を書くことに興味があって。前回の単独ライブで長尺のネタを最後にやったんですけど、作家さんから『いつか脚本のお仕事が来た時のために、力をつけておこう』と言われたんです。そのネタを見てくださったことがきっかけで、今回お声掛けいただきまして。『ぜひやりたいです!』という思いでしたし、さらにかたまりさんとう大さんと一緒にできるとお聞きして、『ここに入れてもらえるんだ、最高!』って思いました(笑)」
う大 「なんとなく、僕が最初にこのプロジェクトのご相談を受けて。話していく中で、僕が最終日のお話を担当すると決まったんです。そこから、『最初は恋愛っぽい話がいいかな』『だったら、吉住さんが書いたら面白いんじゃないか』と制作の方々が決めていって、話が進んでいきました」
かたまり 「僕も、お話をいただいてめちゃめちゃうれしかったです。でも、お話をいただいた段階から緊張もありました。ご本人を目の前にして言うことでもないんですけど、う大さんに緊張しちゃって。めちゃめちゃ尊敬している方なので、芸人の先輩の中でも一番くらい、う大さんは緊張します」
う大 「そろそろ慣れてくれよ(笑)。優しい面しか見せてないよ?」
かたまり 「めっちゃ優しいんですけど、そこは…。はい(笑)」
う大 「(笑)。かたまりの脚本は、空気階段の単独ライブを見た直後に読ませてもらったというのもあって、空気階段っぽさみたいなものが出てるなと感じましたね。吉住は、いつもとまた違う一面だなって。最後は吉住らしいオチだなと思いました」
――キャストの皆さんも豪華ですね。
う大 「思った以上の豪華メンバーで。最初に聞いてなくてよかったなって思います。緊張しちゃうので(笑)」
吉住 「自分が書いたものが、こんなに豪華な人たちの目に触れることがあるんだ…って思いました。あんまり実感がないというか、よく分からないというか。『めちゃくちゃ芸能界じゃん!』って(笑)。ありがたいなと思いましたし、監督から『役者さんたち、楽しそうに撮影していらっしゃいましたよ』と聞いて、ホッとしました」
かたまり 「僕が担当した回は遠藤憲一さんがメインで出演してくださるんですけど、僕が東京に出てきて2年目くらいの時、たまたま遠藤さんを見掛けたことがあったんです。『遠藤憲一だ!』ってなったんですけど、声を掛けることはできなくて。ただジロジロ見てた方が、自分が書いたドラマに出てくださるなんて。うれしいです。あと、僕が書いた話の中にひょうきんなタレントの役がいるんですけど、『芸人さんで、いい方いらっしゃいますか?』と聞かれたので、そいつどいつの市川刺身をお願いしました」
「自分のコントにも、持ち帰れるものがあるのかな?」という期待感
――ドラマの脚本というのは、舞台や賞レースとはまた違った手応えがあるのかなと思います。どういうところに手応えを感じますか?
う大 「それはやっぱり、次のオファーでしょうね」
吉住・かたまり 「ははははは!(笑)」
う大 「今後、フジテレビで放送するドラマの脚本を手掛けたり、他局でもそういうオファーをいただけたらうれしいですね。あとは…Twitterです(笑)。エゴサーチです」
かたまり 「僕は脚本の経験があまりないので、どういうふうになればうれしさみたいなものが来るか、まだ分からないんですけど…。傷つくのが怖いので、エゴサーチはしないようにしています。うまい方法を見つけて、うれしい言葉だけを拾えたらいいんですけど…」
吉住 「私も脚本を担当するというのが初めてなので、オンエアされてみないと分からないというのが正直なところです。私もエゴサをしないので…。今も不安というか、自分の手から離れて『あれでよかったのかな?』という気持ちもあるんですけど、スタッフさんたちが全力で『大丈夫です!!』と言ってくれたんです。今は、そのスタッフさんたちの言葉を100で信じて生きています(笑)」
――この企画に参加されて、今後、新しく挑戦してみたくなったことはありますか?
う大 「僕は、本当にいろいろなことをやっていきたいなと。連続ドラマや映画も挑戦していきたいです。特に、映画をやりたいと思っています」
吉住 「今回、脚本という初めてのお仕事をさせていただいて、すごくワクワクしたんです。新しいことにチャレンジするのは新鮮だったし、『自分のコントにも、もしかしたら持ち帰れるものがあるのかな?』って期待感もあって。いろんなことに挑戦していきたいなと思うので、映画やドラマにも興味がありますし、のちのち小説も書いてみたいなと考えています」
かたまり 「若輩者なんですけど、僕もそういう経験をさせてもらえるなら、挑戦してみたいなと思っています。吉住さんもおっしゃっていたように、自分たちのコントに何か影響することがあるといいなという思いもあります」
――最後に、見どころをお願いします。
吉住 「第1夜、第2夜、第3夜と進むにつれて、芸人っぽさがどんどん出てくると思うので、3夜とも見ていただけたらうれしいです。本当に、いろんなチャンスを与えてくださって、ありがたいなぁと思うんです。……全然まとめられない(笑)」
かたまり 「放送って…いつでしたっけ?」
――6月22日~24日です!
かたまり 「見て、笑って、梅雨を吹き飛ばして…」
吉住・う大 「(笑)」
かたまり 「梅雨を吹き飛ばしてください、と」
う大 「(笑)。今までこういう企画って、なかなかなかったと思うんです。これが新しいスタンダードになる可能性もあるので…“刮目(かつもく)せよ!!”」
吉住・かたまり 「ははははは!(笑)」
吉住 「さすがだなぁ~」
う大 「ありがとうございます(笑)」
【プロフィール】
吉住(よしずみ)
1989年11月12日生まれ。福岡県北九州市出身。O型。2013年、プロダクション人力舎の養成所・スクールJCAに入所。16年より、ピン芸人「吉住」として活動をスタートさせる。20年、「女芸人No.1決定戦 THE W」で2年ぶりに決勝進出し、優勝。21年、22年と2年連続で「R-1グランプリ」決勝進出。7月1日、2日の2日間、「吉住 第5回単独公演『咲かないリンドウ』」を開催予定。
水川かたまり(みずかわ かたまり)
1990年7月22日生まれ。岡山県岡山市出身。AB型。東京NSC17期生としてともに入学した鈴木もぐらと、2012年に「空気階段」を結成。19年~21年、3年連続で「キングオブコント」決勝進出。21年、王者に輝く。21年、連続ドラマ「でっけぇ風呂場で待ってます」(日本テレビほか)で初めてドラマの脚本を手掛ける。6月17日公開の映画「メタモルフォーゼの縁側」の劇中に登場するBL漫画「君のことだけ見ていたい」の実写ドラマの脚本を担当。6月17日より、Huluで独占配信される。
岩崎う大(いわさき うだい)
1978年9月18日生まれ。東京都西東京市出身。AB型。早稲田大学のお笑いサークル「WAGE」で出会った槙尾ユウスケと、2007年に「劇団イワサキマキオ」を結成。10年、「かもめんたる」に改名。12年、13年と2年連続で「キングオブコント」決勝進出。13年、王者に輝く。15年、「劇団かもめんたる」を旗揚げ。21年、「M-1グランプリ」に「かもめんたる」として初出場し、準々決勝に進出。
【番組情報】
3夜連続ドラマ「脚本芸人」
フジテレビ系
6月22日、23日、24日 午後11:00~11:40
取材・文・撮影/宮下毬菜(フジテレビ担当)
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