「相葉雅紀の人生クイズ」三宅優樹プロデューサーが語る相葉雅紀の魅力とは? 「『面白いんだったらやってみようよ』と言ってくださる優しさが、すごく頼もしかったです」2022/05/27
相葉雅紀さんがテレビ東京でMCを務める初冠バラエティー「相葉雅紀の人生クイズ~クイズ監修バカリズム~」が、5月29日に放送されます。街ゆく人々が体験した“人生エピソード”を、バカリズムさんがクイズ化した問題に解答していく番組なのですが、舞台はなぜか銭湯? そしてクイズの解答者は相葉さんに加え、銭湯の店主とクイズ好きの一般人女性の3人⁉ さらに、クイズに正解してポイントを獲得すると年齢が老けていき、最終的に一番年老いていた人が優勝というルールのようで…番組の展開が全く読めず、既にテレ東らしさ満載ですが(笑)、これらに相葉さんがどう対応していくのか、そのリアクションも大きな見どころとなっています!
今回は、番組のプロデューサーを務める三宅優樹さんを直撃取材。企画立ち上げの流れや収録時のエピソード、またMCの相葉雅紀さんへの思いや今後の展望についてお伺いしました!
――相葉さんのテレ東初冠番組ということですが、どのように企画されて番組ができていったのでしょうか?
「今回の企画の発端は、テレビ東京で、第一線を走ってキラキラしている嵐の方々とお仕事をしたいという思いがあったようなんです(笑)。その中で、相葉さんに白羽の矢が立ちまして、ぜひ僕の方からも相葉さんと面白いことをやらせていただきたいとお願いしました」
――そして、具体的に相葉さんとどんな番組を作るのか、企画を考えられたんですね。
「ここ2年ぐらい、世間的にテレビが変化期を迎えているとよく言われていますけど、僕自身もそれを実感することがたくさんありまして。だから、しっかり選ばれたキャスティングと面白い企画がマッチしないと、視聴者の方に興味を持っていただけないと感じています。じゃあ、どんなことが面白いのかと考えた時に、相葉さんが今までにやったことがないことがいいんじゃないかなと。その中で、今までにクイズ番組のパネラーとして解答したことがないことが分かって、テレ東のクイズ番組というのも最近はあまりなかったので、その方向性で考え出しました。具体的な内容については、知識を競ったり、アカデミックな内容にするよりも、テレ東らしいクイズを出題できたらなと思い、視聴者の方々の人生についてインタビューした内容をクイズにすると結構シュールな内容になるのではないかと考え、企画を練りました」
――番組の台本も読ませていただいたのですが、バカリズムさん監修のクイズがすごくシュールで「そこを問題にするか」と感じることが多々ありました(笑)。
「そうなんですよね。僕が企画を考える時に大事にしているのが『どうやったら視聴者の方々の想像を超えて裏切っていけるか』『どれだけ枠にはまらずに想定外の部分まで踏み出せるか』という部分なんです。で、“相葉雅紀の人生クイズ”という企画だけ考えると、内容が少し弱いと思ったんですよ。というのも、やっぱり『家、ついて行ってイイですか?』や『YOUは何しに日本へ?』など素人の方を中心にしたテレ東の看板バラエティー番組が多数ある中で、それらの番組を超えて、さらに人々の人生の中に踏み込んでいけるような内容にできるのかと考えた時に、それは難しいんじゃないかと。であれば、クイズの部分で工夫したいと思ったんです。さらに、第三者の新しい人の目線でクイズを考えてもらった方が、僕たちもどういう問題ができるか分からないですし、番組の幅も出せるかなと感じまして、バカリズムさんにクイズの監修をお願いしました」
――番組の収録にもテレ東らしさが散りばめられていたのでしょうか?
「そうですね。全体を通して、空気を読まずに進めていきました。というのも、予算をいつもより多く頂けたので(笑)、豪華なセットを用意してキラキラした環境を整えるという案もあったのですが、そこはやっぱりテレ東イズムというか…あえて逆に行こうと思いまして。いわゆるクイズ番組ってスタジオで収録することが多いと思うので、通常ではやらないような場所で収録しようという部分から考え始めました。そして、舞台の稽古や映画の撮影で忙しい相葉さんに埼玉の銭湯まで来ていただいて、収録を行い、最後には『銭湯なんで、最後にちょっと漬かって反省会しましょうか?』という流れでやらせていただきました(笑)」
――テレ東イズム満載の収録だったんですね(笑)。そのように収録を終えられて、三宅プロデューサーがあらためて感じた相葉さんの魅力を教えてください。
「僕は、内村光良さんや秋元康さんのようなトップランナーの方たちと一緒に仕事させていただくことがあるのですが、そういった方たちと同様の共通点というか、相葉さんも懐がすごく深いなと感じました。例えば、今回も初めてお会いした打ち合わせの時に、僕からいろいろと番組に関して説明をさせていただいたんですね。『収録を埼玉の銭湯でやりたいんですが』ということや、『クイズのルールですが、正解してポイントを獲得すると、年齢が老けていって最終的に一番年老いていた人が優勝になります』などとお話しさせていただいた時に、『意味が分からない』と言われるかなと思っていたのですが、相葉さんは聞きながらずっと笑っているんですよ。で、『分かった、やるよ!』と答えてくださったんです」
――制作側からすると、ありがたい反応ですよね。
「それがすごく頼もしくて、懐の深さからくる余裕を感じましたね。僕たちがむちゃくちゃなお願いをしても、『別にいいよ! 面白いんだったらやってみようよ』と言ってくださる優しさは、嵐という国民的アイドルを築き上げてきた1人である相葉さんの魅力なんだなと感じました。特に、相葉さんが出演されている番組は、『嗚呼!!みんなの動物園』(日本テレビ系)や『相葉マナブ』(テレビ朝日系)など長く続いているものが多いと思うのですが、それはスタッフさんに愛されていたり、一緒に番組を作りたいと皆さんが感じられるからなんじゃないかなと。もちろん僕も、相葉さんとまた一緒に番組を作らせてもらいたいと強く感じましたね」
――それでは、「相葉雅紀の人生クイズ」のシリーズ化も期待していいですか?
「もちろんです。やらせていただくからには、番組の次の展開を想像できるような形で作らせてもらっているので。相葉さんのテレ東でのバラエティー番組出演も2017年3月まで放送されていた『イチゲンさん』以来でしたし、またテレ東のクイズ番組というものがあまりなかった中で、バカリズムさんのエッセンスも加えられて大喜利のような雰囲気もあるので、新しい形に見えているのではないかなと。どういうふうに見ていただけるかドキドキする部分もありつつ(笑)、スタッフ一同、自信を持って視聴者の皆さんにお届けできる番組になっています。そして、この番組が、また新しいテレビ東京の一面として見ていただけるきっかけになればいいなと感じています」
――最後に、三宅プロデューサーの今後の展望があれば教えてください!
「この番組のシリーズ化はもちろんですが、ぜひ嵐のほかのメンバーの方々もテレビ東京に出演していただけたらうれしいと思っています。特に、松本潤さんはバラエティー番組のイメージがあまりないかと思うので、今回の相葉さん同様、テレ東イズム満載の企画で一緒に番組を作ってみたいですね」
【プロフィール】
三宅優樹(みやけ ゆうき)
テレビ東京のバラエティー番組のプロデューサーとして活躍。これまで「上田竜也の見た目で絶対決めつけないTV」「今年最後に…アナタに逢えた!」「青春高校3年C組」「はじめて東京行ってみたら?」などを担当。現在は、「内村のツボる動画」「~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z」のプロデューサーを務めている。
【番組情報】
「相葉雅紀の人生クイズ ~クイズ監修バカリズム~」
テレビ東京系
5月29日 日曜 午後 4:00~5:15
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 撮影/蓮尾美智子
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