坂本冬美「来るものは拒まず挑戦を続けていきたい」――「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星」インタビュー2022/05/31
前作「ブッダのように私は死んだ」では、桑田佳祐の楽曲提供による情念系ポップスを歌って話題を呼んだ坂本冬美。新曲「酔中歌」は、一転してしっとりとした艶歌を聴かせている。
「演歌歌手に憧れた中学時代の私にもサザンオールスターズは衝撃でした。それ以来のファンなので長年の夢がかないました。『ブッダのように私は死んだ』は私にとってまた一つ殻を破ることができました。『酔中歌』はせつないけれど、どこか割り切ってもいる道ならぬ恋…、そんな大人の歌。漂う昭和の懐かしさも感じていただけたら」
王道の演歌からポップスまで歌いこなす彼女は、今や演歌界に刺激を与え続ける存在だ。
「私自身はそんなつもりは全くなくて…。“来るものは拒まず”なんです。不器用なので毎回必死ですし(笑)。演歌以外の世界から興味を持っていただけるのは忌野清志郎さんのおかげ。デビュー翌年にRCサクセションのアルバム『COVERS』(1988年)に呼んでいただき、91年には細野晴臣さん、清志郎さんとのHISにも参加させていただいた。あれがなければ『夜桜お七』もポップスのカバーも生まれなかったでしょうね」
そんな彼女が「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星」(歌謡ポップスチャンネル)に出演。これまでの足跡を振り返る。
「いろいろなタイプの歌を歌ってきた坂本冬美をご覧いただけるかと。これからも常にオープンな気持ちでいろいろなコラボや歌に挑戦し続けたいですね」
【プロフィール】
坂本冬美(さかもと ふゆみ)
1967年3月30日和歌山県生まれ。87年に「あばれ太鼓」でデビュー。「火の国の女」「夜桜お七」「また君に恋してる」など代表曲多数。5月25日にニューシングル「酔中花」を発売。
【番組情報】
「宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~メインゲスト:坂本冬美(前・後編)」
歌謡ポップスチャンネル
6月10日・24日 午後6:00~7:00
歌手・坂本冬美をゲストに音楽のルーツや楽曲の秘話に迫る前後編。MCの宮本隆治と相田翔子とのトークを交え、桑田佳祐・作詞作曲の「ブッダのように私は死んだ」や新曲「酔中花」などのスタジオライブも披露する。
取材・文/長尾泰 撮影/尾崎篤志
※スカパー!TVガイドBS+CS 6月号より掲載
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