加藤シゲアキのMCで「タイプライターズ~物書きの世界~」がリニューアル! 作家と作品を愛してやまないゲストが魅力を語る2022/05/20
作家の知られざる素顔や執筆の裏側を探求していくバラエティー「タイプライターズ~物書きの世界~」(フジテレビ)が、明日5月21日の放送よりリニューアル。
リニューアル初回放送を前に番組を視聴した筆者が、番組の見どころを紹介する。
リニューアルポイント①加藤シゲアキがフジテレビ単独司会に挑戦
これまで芸人と作家の顔を持つ又吉直樹と、アイドルでありながら執筆活動にも力を入れてきた加藤シゲアキがタッグを組み、今村翔吾や米澤穂信ら名だたる作家の頭の中をのぞいてきた同番組。又吉の番組卒業に伴い、今回の放送より加藤が単独で司会に挑戦する。
また、読書家だという宮司愛海アナウンサーが進行役に徹し加藤をサポート。番組が大好きで仕事が決まった際、うれしくて泣いたという番組愛あふれる宮司と加藤が、作家と作家を愛するゲストとともに作品の世界を深掘りしていく。
リニューアルポイント②作家を愛してやまないゲスト芸能人が登場
今回からゲスト作家だけでなく、作家を愛してやまないゲスト芸能人が登場し、作家や作品への愛を告白していく。リニューアル初回のゲスト芸能人は「いきなりスゴい方に来ていただいた!」と加藤も驚く中井貴一。「読書家というほどではない…」という中井だが、ゲスト作家・浅田次郎が作り上げる作品愛をたっぷりと語っている。中井いわく、浅田作品は「とっても読みやすく、妄想が広がりやすい」のだという。
中井は映画「ラブ・レター」を皮切りに、「壬生義士伝」「柘榴坂の仇討」、ドラマ「きんぴか」と、浅田作品が原作の映画やドラマに出演。今回は、これらの作品を中心にトークが進んでいく。
「ラブ・レター」に中井が出演することを聞いた時のことを覚えているかという加藤からの質問に、「あまり記憶にないんです。自分の作品が映画化されることについてよく分かっていなかった。『ああ、中井貴一さんか…』と思ったくらい」と語る浅田。この作品をきっかけに浅田作品を読み始めたという中井だが、「ラブ・レター」で演じた役は、今までとは毛色の違う役柄だったようで「こういう役をやってみたい」と思い引き受けたのだとか。
そもそも、「ラブ・レター」がどうやって誕生したのか――浅田が語る誕生秘話に筆者もびっくり。ほんのささいな日常の1コマから、映像化されるまでの作品が出来上がる。その1コマからどう物語をつづっていったのか…。「あー、もっと…もっと! 頭の中を探ってみたい…!」と思わされた瞬間だった。
また、原作と映像を用いて表現の違いを比較するコーナーでは、「ラブ・レター」初見の筆者はたった数秒の映像を見て鳥肌が立った。書き手の温度感が伝わりにくい文字のみの小説の文章、それもたった2行の文章に中井が載せた温度がこちらにも伝わってくるような印象を受けた。「映像は絶対に原作は超えられない」と語る中井が、どのように作品に命を吹き込んでいったのか…中井の頭の中をのぞける言葉に注目だ。
さらに浅田が「小説はその一瞬で出来上がっている。自分で考えるものじゃなくてもらうもの」と、“小説家として大切なこと”や手書きで作品を作るこだわりを明かす場面では、浅田の話を聞く加藤はなんだか硬い表情に。不安な姿を見た中井が「考えすぎ!」とツッコみスタジオが笑いに包まれる一幕も。
このほか、映画「壬生義士伝」の名場面を取り上げ、撮影現場の裏話や原作誕生の秘話など多岐にわたり深掘りしていく。
新進気鋭の作家・新川帆立が明かす執筆方法に加藤もびっくり
現在、同系で放送中のドラマ「元彼の遺言状」、そして坂口健太郎と杏がダブル主演を務めることが発表された7月スタートのドラマ「競争の番人」の原作を手掛ける新川帆立が登場。以前、「セブンルール」(同系)に出演した際に明かされた「執筆はベッド上」「エネルギーのすべてを小説に」などの執筆ルール。今回も無軌道執筆、ベッドの上で執筆すると、当たり前のように告白する新川に驚きを隠せない加藤。新川のある発言に「机、行けよ!」とツッコまずにはいられないようだった。さらに、「元彼の遺言状」の主演を綾瀬はるかが務めると聞いた時の率直な気持ちも明かしている。
普段なかなか見ること、聞くことができない話の数々に、本が好きな人も映像が好きな人も、そして作品が好きな人も全員がどっぷり作家人の世界に浸れるに違いない「タイプライターズ~物書きの世界~」。明日の午前中は“物書きの世界”にどっぷり浸かってみるのはどうだろうか。
【番組情報】
「タイプライターズ~物書きの世界~」
フジテレビほか
5月21日 土曜 午前10:25~11:50
※放送終了後、FOD・TVerにて見逃し配信あり
フジテレビ担当/Y・O
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