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シリーズ誕生から10周年！ 内藤剛志×斉藤由貴×ナイツ・塙宣之×金田明夫が「警視庁・捜査一課長」を通して伝えたい“思い”と“感謝”とは2022/05/05

――広く認知されているからこそできるネタということなんですね。今シーズンの情報解禁のポスターには“感謝”というワードがありましたが、皆さんが今伝えたい“感謝”を教えてください。 

金田　「感謝か…こうやって続けてこられたのはたくさんの人のおかげですから、僕らは日々『感謝』というものを思っているし、もう感謝以外ないんですよ。その心があれば一番いいんじゃないかなって。スタッフ、ゲストの方々はもちろん、視聴者の方々に支えられてできているわけですから、何回感謝しても感謝し足りません。もうね、内藤さんにも感謝！」 

内藤　「なんでよ（笑）」 

塙　「僕も本当に感謝ですね。どうしても『足引っ張っているんじゃないか』みたいな申し訳ない気持ちがずっとあるんですよ。それでもずっと使い続けていただいているというのは本当に感謝です。今シーズン、神回がありますので！」 

金田　「お？」 

内藤　「おぉ、そうなんですねぇ（笑）」 

斉藤　「ふふふ（笑）」 

塙　「本当に、これはもう永久保存版っていうくらい。『僕のためにそんな…』とも思うんですけど、ぜひ見てほしいです」 

内藤　「いや本当にあるんですよ、神回が！」 

斉藤　「何話あたりでしたっけ？」 

塙　「序盤の後半、4話くらいにあります」 

金田　「あれは神回だったねぇ」 

内藤　「ちょっとすごいことになってますよ」 

斉藤　「あのお話は、切なくてすごくいい話ですよね。私も大好きなんですよ」 

塙　「いい話なんですよ。ただ、それ以降、ものすごく出番が減ってましたけど…」 

内藤・斉藤・金田　「ははははは！」 

塙　「あそこがピークだと思っているので（笑）」 

――ネタバレ的には大丈夫ですか？（笑）。 

塙　「それは全然！　大丈夫です」 

内藤　「神回なのと、ブランクのフィーチャー回なので。なんなら、俺より出番が多いかも」 

塙　「いやいや。でも、あれだけ多くのシーンに内藤さんはずっと出ているんだと思うと、恐ろしくなりますよ。主役って大変なんだなと思いました」 

――斉藤さん、内藤さんはいかがでしょう？ 

斉藤　「真面目なことを言うと、やっぱりテレビの前の皆さんに感謝しています。誤解を恐れずにいうと、この作品はすごく変わった刑事ドラマだと思うんです。なんていうか、コミカルな約束事があったり、少し無理がある流れやちょっと変な展開があって。でも、私自身それを楽しんで、真剣にやっている部分があるんです。これってきっと、見ている人が『さぁ楽しむぞ』って受け取ってもらえなかったら結果には結びつかなかったと思うんです。『面白い！』と好意的に受け入れてもらえているのは、本当に視聴者の皆さんに感謝だなと思います」 

内藤　「僕は座長をやらせていただいていますが、とにかく撮影が大変なんです。だから、スタッフやキャストに対してはもちろん感謝しています。あと、今、由貴ちゃんが言ったことに足すような感じになってしまうけど、プロデューサーさんが考えて脚本ができて、それが僕らに渡されて、照明を当てて録音をして、僕たちが演技をして撮る。でも、それだけで作品って完成しないんですよ。お客さんが参加してくれて、やっと一つの作品になる。だから“お客さんが作ってくれたドラマ”のような気がするんですよ」 

――お客さんが作ってくれたドラマ、ですか。 

内藤　「お客さんが面白がって見てくれなければ、本当にここまで来られなかったので、視聴者の方にも僕たちは恵まれたなと。見てくださっている方に感謝しています。そうじゃなければ、捜査一課長って『何、このドラマ』と言われかねないんですよ。でも、しっかり乗っかって見てくれていることが本当にうれしいですね。ゲストの人たちも、出てくださった時に『どういうリアクションを取ればいいか分からない』とか、やりにくい部分もあったかもしれない」 

斉藤・塙・金田　「うんうん」 

内藤　「でも、僕らの考えをくんで演じてくださったことにも感謝しかありません。新しいことをやるときには、絶対に何か超えなきゃいけないものがあると思うんです。だから、僕らがずっと言ってきたのは、“ジャンル”にしたかったんですよ。“刑事ドラマの『捜査一課長』”ではなくて、例えば『太陽にほえろ』とか『西部警察』とか『必殺仕事人』みたいな。『捜査一課長？　あの面白いやつね』というジャンルにしたかった。そうしてくださったのはお客さんだと思っているので、見てくださった皆さんに本当に感謝したいと思っています」 

――貴重なお話ありがとうございました。今シーズンはビビに加えてあずきという新たなキャストも加わる中で集大成を迎えますが、あらためて視聴者の方にメッセージをお願いします。 

内藤　「いろいろありますけど、一言で言うと、僕たちは夢と希望を伝えたいです。刑事ドラマではありますけど、見終わった後、当たり前に生きていることが少し楽しいかもしれないと思ってもらえるような。木曜日の夜、金曜日の朝、学校や会社に行く時に、『今日は楽しいかな』と思ってもらえるような、そういう希望のようなものをお渡しできるといいなと思っています。あと、一つ話をしていいですか？」 

――もちろんです！ 

内藤　「先ほど、プロデューサーさんから聞いたんですけど、今シーズンの最終回は、ちょっととんでもないことを考えているということです」 

金田　「え？」 

塙　「そうなんですか？」 

斉藤　「えー！」 

内藤　「後でちゃんと話すね（笑）。これはですね、10年前、俺たちが『捜査一課長』を始めた時に、実は“ある約束”をしていて、そのことが最終回で明かされると。10年にわたる謎があったということを、さっき打ち合わせで『皆さんにお伝えください！』と言われたんです。最終回はとんでもないことになるのか、あるいはいい形で終われるのか。そこには10年にわたる謎があるんだということで、ビックリ箱のようなところも楽しんでいただきたいと思っています」 

塙　「気になりますね」 

斉藤　「そうだね」 

金田　「まだしゃべりたいでしょ？」 

内藤　「しゃべりたい！　もう言いたいんだよ（笑）」 

斉藤・塙・金田　「ははは！」 

内藤　「見終わった後に皆さんの希望につながるといいなと思っています。最終回までぜひご覧ください」 

取材・文／平川秋胡（テレビ朝日担当）　撮影／蓮尾美智子 

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