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「ちむどんどん」姉・良子役の川口春奈、現場では黒島結菜と立場が反対!?2022/04/24

「ちむどんどん」姉・良子役の川口春奈、現場では黒島結菜と立場が反対!?

 現在放送中の連続テレビ小説「ちむどんどん」(NHK総合ほか)。第2週(4月18日~22日放送)では、父・賢三(大森南朋)が亡くなったことで比嘉家の生計が苦しくなり、東京の親戚の家に行くはずが、直前で沖縄に留まることになった暢子(稲垣来泉)。その後、7年の月日が流れ、第3週(4月25日~29日放送)からは大きくなった暢子(黒島結菜)やきょうだいたちの物語が始まります。

 今回は、暢子の姉・良子を演じる川口春奈さんに“朝ドラ”初出演への思いや、比嘉家4きょうだいの魅力などを伺いました!

――今回、初めての“朝ドラ”出演ですが、オファーがあった時の心境をお聞かせください。

「毎日たくさんの方が見てくださるので、自分のことを知っていただけるきっかけになりますし、オンエアが楽しみです。大河ドラマもそうですが、1人のキャラクターを長い期間演じる経験はなかなかできないので、学生の頃から“いつかは出てみたいな”と思っていました。“朝の顔”になれたらいいなという目標もあったので、純粋にうれしかったです」

――実際に“朝ドラ”の現場に入ってみて、何か感じたことはありますか?

「ヒロインの半生を描くため、家族の形がどんどん変わっていくし、毎日放送があるので、撮影もかなりタイトでボリューミー。今まで体験したことがない私にとって朝ドラはチャレンジだし、成長できるきっかけになればいいなと思っています。また長期間の撮影で、スタッフやキャストと一緒にいられる時間が多いんです。今回は家族の話なので、一緒にいる時間がお芝居にも投影されるのかなと。皆さんとコミュニケーションを取りながら、温かい空気感でお芝居させてもらっているので、3カ月で終わるドラマとはまた違うような感じで楽しんでいます」

――“家族の話”ということで、作品の魅力を教えてください。

「本当に温かい家族の話だなと思いました。人が成長していく話は普遍的というか、いつの時代も誰が見ても共感できる部分があります。比嘉家の4きょうだいにしても完璧な子はいなくて、挑戦しながら失敗して、徐々に強くなって成長していく姿にすごく胸を打たれました。見ている方に元気を与えられる、ポジティブな気持ちになってもらえる作品です。すてきな作品に携われること、素晴らしいキャストの皆さんと1年間一緒にお仕事できることが素直にうれしいです」

「ちむどんどん」姉・良子役の川口春奈、現場では黒島結菜と立場が反対!?

――川口さん演じる比嘉家の長女・良子は、どんな役柄ですか?

「しっかり者で責任感も正義感も強い女性ですが、年頃ならではの悩みや弱さも兼ね備えている、人間味あふれる人物。もがきながら成長していく姿に勇気をもらえたり、刺激されたり、女性として共感できる部分があります。完璧ではない分、見てくださる方にも『良子頑張れ』って応援したり、背中を押してもらえるような役柄です」

――良子の兄・賢秀(竜星涼)、妹・暢子、歌子(上白石萌歌)のキャラクター像で、すごいなと思うところを教えてください。

「きょうだいそれぞれ性格も違って、個性がすごく光っていますよね。暢子は本当にタフで行動力があります。良子にとっては妹ですが、真っすぐな姿を近くで見ていて“妹、すごいな”って思わせてくれるような存在。お兄ちゃんの賢秀はトラブルメーカーで破天荒ではあるんですけど、熱いものを秘めていて、ここぞという時に助けてくれるし、家族のムードメーカーですね。歌子は内気なんですが、賢秀と同じくらい熱いものを秘めていて、心(しん)のある妹です」

――しっかり者の良子とトラブルメーカーの賢秀は、ぶつかり合うことも多いのでしょうか。

「暢子と賢秀がボケ役だとしたら、良子はツッコミ役なのかな。良子は自分にも人にも厳しい部分があるので、そういう意味ではお兄ちゃんと衝突する場面もあるんですけど、相手にしてないことが多いですね。同じテンションで張り合うよりは、あきれている感じが多いかもしれないです」

――長期間きょうだいを演じる上で、より仲良くなれるように約束したことはありますか? 皆さんの雰囲気もお伺いしたいです。

「特に約束したことはなかったです。みんな自然と気を使わずにしゃべれるようになっていましたね。沖縄ロケに行けたことが大きいと思います。みんなと一緒にご飯を食べたり、いろんなお話をさせてもらったり。実際に撮影でお芝居をして、同じ時間を過ごすことで、自然と仲が深まっていった気がします。撮影が進むにつれて、より仲良くなれたらいいなと思っています」

「ちむどんどん」姉・良子役の川口春奈、現場では黒島結菜と立場が反対!?

――沖縄での撮影はいかがでしたか?

「スケジュールがゆったりしていて、オフもあったんですよ。とはいえ、なかなか観光的なことはできなかったんですが、みんなで沖縄料理のお店に行ったり、景色を楽しめたり、すてきな時間を過ごせました。今後も沖縄ロケがあるので、行ってみたいところもあります」

――沖縄で気に入ったお料理はありましたか?

「すごく有名な沖縄料理屋さんに行かせていただいたんです。番組で取材もさせていただいたんですが、お店の前にある畑で採れたお野菜をふんだんに使っていて。いろんな料理をワンプレートで出してくれるので、沖縄の雰囲気をすごく感じられるお店でした」

――地元の方々の印象も教えてください。

「地元のおじいちゃん、おばあちゃんは、私のことを知っているかのような感じでお話してくださって、すごく温かいなと感じました。撮影することに対して、すごく協力的でウェルカムな感じがして、ありがたいですよね」

――沖縄ことばでのお芝居はいかがですか?

「とても難しいです。私は長崎出身ですけど、同じ九州でも全然違って、初めて聞く言葉やイントネーションは、なかなかつかみづらいです。言葉より音のリズム感がすごく難しいです。個人的には外国語かなって思うくらい、いまだに慣れないですね。長いセリフや感情的なセリフは、どうしても方言にとらわれてしまいます。そこが方言のある作品の難しさでもあり面白さでもあると思います」

「ちむどんどん」姉・良子役の川口春奈、現場では黒島結菜と立場が反対!?

――難しい中でも、好きな言葉や響きはありますか?

「『本当に?』『本当に言っているの?』みたいな意味合いで『しんけん?』というセリフがすごく多いんですね。その言葉は聞いたことがなかったので斬新だなと思いました。あと『ぽってかすー』は、劇中でみんなが言っていて、日常的にもよく使われているみたいです。かわいい響きなんですが、罵倒する言葉なのでギャップがありました。沖縄出身の結菜に『本当にこうやって言うの?』と聞いたこともあります」

――川口さんから見て、黒島さんはどういう存在になりそうですか?

「本当にしっかりしていて、頑張り屋さんで、暢子と重なる部分があります。日々大変なスケジュールの中、泣き言を一つも言わずに明るく頑張っている彼女を見て、自分も頑張らなきゃなって思わされます。2人でご飯に行くと私の話を聞いてくれて、とってもかわいいんですよ。仲良くしていただいています(笑)」

――黒島さんが川口さんの話を聞いてくれるんですね?

「そうなんですよ。結菜の方が年下なんですけどね。結菜は長女で、妹がいることもあって、お姉さんのような感じなんです。逆に私は末っ子なので、役とは立場が反対ですね」

――良子と暢子の関係にも注目して見たいと思います。ありがとうございました!

3週あらすじ(4月25日~29日放送)

「ちむどんどん」姉・良子役の川口春奈、現場では黒島結菜と立場が反対!?

 時は1971年。比嘉家の母・優子(仲間由紀恵)は、村の共同売店で働き、4きょうだいはそれぞれに成長。やんばるの高校生で相変わらず足が速く活発な暢子(黒島)は卒業後の進路、就職をどうするかを考える季節。兄・賢秀(竜星)、姉・良子(川口)、妹・歌子(上白石)もそれぞれに大きくなり、やんばるを舞台にきょうだいの新たな物語が始まる。

【番組情報】

連続テレビ小説「ちむどんどん」
NHK総合 月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか 
NHK BSプレミアム・BS4K 月曜~金曜 午前7:30~7:45
※土曜は一週間の振り返り。

NHK担当 K・H



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