芸歴22年でつかんだゴールデンプライム帯MCの座――「呼び出し先生タナカ」で魅せる田中卓志の番組愛と優しさ2022/04/24
勉強と笑いを融合したお笑い教育一斉テストバラエティー「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)が本日4月24日に初回放送を迎える。ゴールデンプライム帯レギュラー初MCとなるアンガールズ・田中卓志扮(ふん)する“タナカ先生”が、さまざまなジャンルのゲストを呼び出し熱血指導する番組だ。
初回放送のゲストとしてタナカ先生に呼び出されたのは、小宮璃央、ふぉ~ゆ~・辰巳雄大、三浦獠太、三田寛子、村重杏奈ら15人。彼らは義務教育で学ぶ主要5科目のほか、美術・体育の実技テストに挑み、「その解答、どうやって思いついた!?」「なぜ分からない!?」とびっくりする解答や爆笑必死の面白い解答を繰り出す。全教科の合計点数最下位の生徒は放課後、タナカ先生に呼び出され愛のある説教を受けるのだが、初代呼び出しおバカ生徒に選ばれるのは?
どんな説教が飛び出したのか、収録を終えたばかりのMC・田中に話を聞いた。
村重さんや横川さんは暴走機関車(笑)。うまく手綱は引けなかったけど、楽しんで収録できました
――初回収録お疲れさまでした!
「初回を終えて、すごい面白かったなと。こんなに最初から満足いく内容の収録になると思っていなかったので、すごくいい収録だったなと思います。初回を2回に分けて10時間以上撮ったんですけど、それが(放送では)3時間になるんですよ(笑)。だから面白いところは多分にあると思うので、十分な内容になっていると思います。これだけ(収録が)長いと『眠いな』とか『集中力が落ちてきたな』とか思うけど、そんなのは一切ないくらい楽しかったです」
――特に気になったゲストの方はいましたか?
「結構、いろいろなことがあった人が多かったんですけど(笑)。ちょこちょこいじらしてもらえるというか。あえていじって、しゃべって…みたいなこともありましたね。“48グループ”の峯岸(みなみ)さんとか野呂(佳代)ちゃん、村重さんのおバカ同士で争いというか、つぶし合いが始まったりして。その手綱を引くのも大変でした(笑)。ジャニーズからはふぉ~ゆ~の辰巳さんが来てくれました。彼は35歳なんですけど、『まだ売れてないんです』って自分で言っていて。ジャニーズでそういう存在がいるって意外と知らなかったんです! でも、しゃべってみるとすっごい面白くて。ジャニーズらしからぬバラエティーっぽい要素をたくさん見せていただいたりしました。小宮くんや黒木ひかりさん、ゆうちゃみもしっかり爪痕残して帰ってるなって思いました。まあ、あとはおバカ系で言ったら村重さんや横川尚隆さんとか。あの辺は暴走機関車ですよ(笑)。うまく手綱は引けなかったですけど、みんなでワイワイ楽しんでやったなって思います」
――国語では“辰巳無双”の時間がありましたね(笑)。
「ものまねとかやってましたね(笑)。解答がそういう解答だったので、やってみようって! 失敗してもいいからなんかやってみようみたいな空気感でやったのがよかったですね。それで、メガヒットとか出してくれたりしたので(笑)。辰巳さんから事前に『バラエティーとかそんなにいっぱい出てるわけじゃないから、試しながらやっていけたら』と聞いていて。だから、やってみたらどうかなって。マッチしてよかったです」
――ゲスト側で出演するとしたら…。
「ゲスト(生徒)側で出るとしたら、彼女いなかったら誰かに恋して…みたいなスタンスが多かったかもしれない(笑)。今回、草薙(航基)がそのスタンスでやってたんですけど、草薙を見て『ちょっと前の俺だな~』と思って(笑)。面白いんですよ、ちょっと前の俺のスタンス! それを客観的に見てるのも面白いんです。『頑張れ』って応援しちゃいますね」
――先生をやるにあたり意識したことがあれば教えてください。
「ちょっと(言い方が)キツめの時ありますよ。バカばっか言ってる時とか! 初回放送は午後7:00台なのに、ちょっと下ネタ言うやついるんですよ(笑)。時間に合わせてしゃべるというのはバラエティーの基礎なんです。だから、時間をちゃんと考えて言わない人には厳しく言ってます。でも、厳しくいき過ぎると『あんま怒んないでください~』って言うんですよ! 一丁前に(笑)。アメとムチの使い方が難しいですけど、普通の学校通りにやっても面白くないので…なるべく笑いにできるようにやってます」
――結構、田中さんがいじられる場面もありましたが…。
「そういう時間もありましたね(笑)。ゲストの人には緊張してほしくないんですよ。緊張すると力が出ないっていうか…。自分も若手の頃、特にそうだったので。なるべく近い存在でやりたいですね。相手のことを知っていれば知っているほど面白い時間を必ず作れると思うので、出演者のこともいっぱい知ってから収録に挑みたいと思っています」
手元には自分がやってきたものしかない。自分の形でやってみる
――あらためて、初めてのゴールデンプライム帯でレギュラーMCを担当されるお気持ちをお聞かせください。
「正直、僕みたいなものが…というね。最初受けた時に『え、いいのかな』という気持ちもあったんです。でも、芸人はたくさんいるけど、(MCを)やらせてもらえる人は一握り。こんな貴重な機会はないと思うから全力でやりたいなと思います。そして、よく裏番組とか気にするとか言うじゃないですか! でも気にしてもしょうがないわって(笑)。僕は新人MCだからどの枠に行こうが強敵なんですよ。だから、まずは自分の番組を面白くできたらなって思います。アンガールズで育ててきたほんわかした空気感と、時々ブチ切れる感じを織り交ぜたようなMCはなかなかいないなと思うので、それを出していけたらいいかな」
――周囲の反響はいかがでしたか?
「こんなに『おめでとうございます!』と言われるのかというくらいありました。レギュラー番組をやらしてもらっているスタッフさんはもちろんですけど、かつて一緒に仕事していた『クイズ!ヘキサゴン』(2002~11年/同系)とかのスタッフさんが初回収録に来てくれたりして『頑張ったね』って。『いろいろMCは大変だと思うけど、気負わず頑張れ』と言ってくださったり。お世話になっている有吉(弘行)さんには『よかったな。お祝いしなきゃな』って、普段あんまり言われないようなこと言ってもらったりしました(笑)。よゐこの濱口(優)さんとかにも『今日収録なんやろ! 頑張れよ~』って」
――大反響だったんですね。
「こういう感じを知らずに芸人終わってたのかもしれないんだ…と思ったらちょっと(笑)、知れてよかったなと思います。そして、フジテレビの日曜午後9:00枠をやらせてもらうということは大きいことなんだと、あらためて感じました。プレッシャーにもなるけど、背中を押されているような…いろんな気持ちになりましたね」
――MCをされるにあたって何か準備はされましたか?
「準備というか…番組を見るとMCの動きに目がいくようになりましたね。ただ、うまい人のMCを見ても参考になりませんわ(笑)。どうやっても自分はここまでうまくはできない、やれないな~って。芸歴22年やってきてるので、そこで培ってきたものでやれたらなと。スタッフさんもそれが出やすい環境を作ってくれました。番組の軸をしっかり作ってくれていたので、あとは軸を中心に動けるような内容にしてもらいました。ゴールデンのMCに必要なものっていろいろあるのかもしれないけど、僕の手元には自分がやってきたものしかないから…まずは自分の形でやってみって感じですかね」
――最後に、初回の見どころを教えてください!
「やっぱり最下位争いかなあ。ちょっとおバカな生徒たちがいるので、そこの争いは注目ですね。最下位になった人に僕が一声掛けるシーンがあるんですけど、これまでのバラエティーでは見たことないような終わり方をしていくので、そこも楽しみにしていてもらえたらなと思います」
【番組情報】
「呼び出し先生タナカ」
4月24日スタート
フジテレビ系
日曜 午後9:00~9:54 ※初回は午後7:00~9:54(3時間SP)
フジテレビ担当/Y・O
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