【WATCH的イケメン図鑑】Vol.43 ロビー・アメル2022/05/25
笑顔満点で妙に憎めないチャラ男
Amazonの人気ドラマ「アップロード ~デジタルなあの世へようこそ~」には邦題通り、“デジタルなあの世”が登場。物語の舞台となる近未来では、生前の意識をデータ化して仮想現実にアップロードすることで、人間が“死”を回避できるようになっている。しかも、その仮想現実はなかなか快適な場所で、ゴージャスなホテル並みの環境。現実の世界にいる人たちと通信することも可能なら、仮想現実と現実世界をつなぐ“お世話係”もきちんといて、住人たちのケアをしてくれる。ということはつまり、仮想現実で“暮らす”にはかなりの費用がかかるのだけど…。
ロビー・アメル演じる主人公の青年・ネイサンはまさに、仮想現実で暮らすリッチな住人たちの1人。というのもこのネイサン、ある日の自動車事故で命を落とす事態に直面し、仕方なく仮想現実へ意識をアップロードすることに。気になる費用はすべて、リッチな美人婚約者持ち! これでセカンドライフも準備万端! となるはずが、そうは言ってもネイサンにとっては、やっぱり現実世界の方が魅力的みたい? そのうえ、ネイサンの死にまつわる疑惑なども浮かび上がり始め、事態は一筋縄ではいかない方向へと進んでいく。
そもそも、生前のネイサンはなかなかのチャラ男で、“急逝した気の毒な善人”と言いきれないのが大きなポイント。割と傲慢なところもあり、そのせいで事態がますます複雑になったりもする。ただし、チャラ男あるあるというべきか、笑顔満点のイケメンで、妙に憎めないのもネイサンの魅力。そんな彼がこの世を去って初めて自分を見つめ直し、本物の愛や友情を知ることになったりしたら…、あらま❤︎ かわいいかも? お世話係のノラ(アンディ・アロー)も最初こそいろいろとウザいネイサンに手を焼いていたものの、どうにも放っておけず、ついには恋心を感じるまでになる。
「イケメンはお徳だね!」と感じるか、「いや、肉体込みの命あってこそのイケメンでしょ!」と感じるかはさておき、ネイサンが魅力的なのは、演じるロビー・アメルの好演あってこそ。「ARROW/アロー」のアローことオリバー・クイーン役でおなじみ、スティーヴン・アメルの従弟としても知られるロビーは、スティーヴンにもよく似た長身ハンサム。正統派の“ザ・爽やかさん”な雰囲気を逆手に取り、ブラックユーモアも満載な作品世界の中で誠実さや思慮深さを滑稽に学び、人間味をじわじわと見せていくネイサンのキャラクターをチャーミングなものにしている。そのため、作品自体もロビー自身も高評価を獲得! 2シーズンを終えた今、シーズン3を熱望する声も高まっている。
【プロフィール】
ロビー・アメル(Robbie Amell)
1988年4月21日生まれ。カナダ出身。「リベンジ」(2012~15年)、「ALCATRAZ/アルカトラズ」(12年)などへの出演を経て、SFドラマ「トゥモロー・ピープル」(13~14年)に主演。人気ドラマ「THE FLASH/フラッシュ」(14年~)には、ファイヤーストームことロニー・レイモンド役で出演している。映画出演作に、従兄のスティーヴン・アメルとともに製作総指揮を務めた「CODE8/コード・エイト」(19年)、今年1月に日本公開された「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」(21年)など。Netflixの人気ドラマ「ウィッチャー」(19年~)のシーズン3に出演することも決まっている。
【作品紹介】
「アップロード ~デジタルなあの世へようこそ~ シーズン2」(全7話)
Prime Video 独占配信中
文/渡邉ひかる
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