白洲迅「『鹿楓堂』の癒やしと対比となる僕たちのシーンも楽しんでほしいです」――「鹿楓堂よついろ日和」インタビュー2022/03/12
古民家風の和風喫茶「鹿楓堂」を舞台に繰り広げられる優しく温かなストーリーが「癒やされる」「泣ける」と話題のドラマ「鹿楓堂よついろ日和」(テレビ朝日系)もついにクライマックス!
これまで「鹿楓堂」メンバーの椿/中尾椿(大西流星)、ぐれ/グレゴーリオ・ヴァレンティノ(佐伯大地)、ときたか/永江ときたか(葉山奨之)が大切な仲間と共に苦い過去を乗り越えていく姿や、「鹿楓堂」で働く理由が描かれてきましたが、今夜3月12日放送の第9話では、スイ/東極京水(小瀧望)が双子の兄・東極八京(藤井流星)、そして自身の過去と向き合っていくことに。仲間たちの思いに背中を押されたスイが八京と話し合うことを決意しますが…!? 一方、普段はおちゃらけている角崎英介(白洲迅)のスイーツに対する熱い思いも明らかに。クライマックスに向けて、物語が急展開を迎えます!
そんな第9話を前に、角崎を演じている白洲迅さんにインタビュー! 意地悪なのに優しくて、おちゃらけているのにスイーツの前では真面目…という二面性を持つ角崎をどのように演じていたのかを伺いました。
――角崎はどのようなキャラクターだと感じていますか?
「僕にも分かりません(笑)。本当につかめない男で鹿楓堂に現れては彼らをかき乱すので、一体何がしたいんだって思われるかもしれないですが、それには彼なりの理由があって。でも実はパティシエとしてはすごく真面目な男で、ものすごく努力していると思うのですが、そういう姿を一切他人には見せずに…というか、見せられないんでしょうね。そこが彼の良さであり、弱さでもあるのかなと僕は勝手に解釈して演じています。角崎のそういう部分が少しでも垣間見えたりするのなら、普段のおちゃらける時には思いっきりおちゃらけて、それが対比になるように演じられたらと。そこが角崎の楽しみどころなのかなと思っています」
――ドラマをこれまで拝見して、ひょうひょうとしていて人の懐に入るのがうまいタイプなのかなと思う一方で、パティシエとしてはストイックですよね。そんな二面性のある役を演じる上で意識されていることはありますか?
「『普通の人だったらこういう感情の流れになるよな』という考えだったら、角崎はなかなかやり通せないんです。そのくらい突拍子もない動きだったり発言をするので、自分を普段よりも一つ違うところに持っていかないと演じきれない役ですね。僕自身、角崎のテンション感とはかなりかけ離れているので、その部分はものすごく意識的にやっています」
――俳優さんにお話をお伺いすると、現場に入ったら役のモードになるという方もいらっしゃいますが、角崎を演じる際には「よしやるぞ!」と一つギアを入れる感じでしょうか?
「何個も入れてますね。現場では、みんなにも鼓舞してもらっています(笑)」
――鹿楓堂メンバーとの場面と、八京との場面ではだいぶ現場の雰囲気も違うのかなと想像しますが、いかがですか?
「やっぱり空気感は全然違います。鹿楓堂メンバーはみんな本当に仲がいいので現場も盛り上がりますし、やっぱり藤井くん演じる八京とのシーンの時は、角崎自身は八京と2人でいる時の方が素に近いので、楽にやれるなという感覚はありますね。まぁ、角崎はなかなか素を見せない男なんですけど…。鹿楓堂にいる時の角崎は、わざとみんなをかき回しているので、角崎も常にオンの状態の臨戦態勢なんですよね」
――八京とのシーンはどうですか?
「うちの社長(八京)と2人でいるシーンは、また違った楽しさがありますね。鹿楓堂での角崎とはまた違う表情を見ていただけているかと思います」
――鹿楓堂では椿にアドバイスするようなシーンもありました。椿をからかったり、かと思ったらパティシエとして向き合ったり…何を考えているんだろう?と思わせるキャラクターですよね。
「その場面で言えば、パティシエとして本気で思って言ったことなんだろうけど、本心で言っていることなのか、そうじゃない言葉なのか。そういう部分も楽しんでもらえたらと思います。セリフ一つをとっても、『本気で言ってるの?』『何を考えて、この言葉を発しているの?』と思う人間ってなかなかいないと思うんです。これまでのどうでもいいようなやりとりの中にも、そういった人間性が散りばめられているので、この役は難しいですね」
――では最後に、「鹿楓堂よついろ日和」の見どころと、角崎の見どころポイントを教えていただけますか?
「まずは純粋においしそうなご飯やスイーツを見ていただいて、おなかもすかせてほしいですし、食事を通して人と人とのすてきなやりとりであったり、苦しさが解消されて癒やされていく様子を見て、同じように視聴者の方が癒やされてくれたらうれしいです。それと同時に八京さんと角崎は、物語をかき乱していくパートになっていると思うので、癒やしとはまた対比になる部分も楽しんでいただきたいです。一体どんな謎が八京とスイにあるのか。そして角崎は一体何がしたいのか。どういう気持ちでそういうことをしているのか。その辺りも明らかになってきますので、やきもきしながら楽しんでくれたらうれしいです」
――ありがとうございました!
【プロフィール】
白洲迅(しらす じん)
1992年11月1日生まれ。東京都出身。蠍座。A型。主な出演作にドラマ「刑事7人」(テレビ朝日系)、「僕はまだ君を愛さないことができる」(フジテレビ系)、「リコカツ」(TBS系)、映画「Life 線上の僕ら」「10万分の1」(2020年)など。現在、cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」がBunkamuraシアターコクーン他にて上演中。映画「向田理髪店」が今秋冬に公開予定。
【番組情報】
オシドラサタデー「鹿楓堂よついろ日和」
テレビ朝日系
土曜 午後11:30〜深夜0:00
出演/小瀧望(ジャニーズWEST) 葉山奨之 大西流星(なにわ男子) 佐伯大地 ・ 白洲迅 ・ 藤井流星(ジャニーズWEST) ほか
※放送終了後にはTVer、TELASAで見逃し配信あり
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【締切】2022年4月8日(金)正午
取材・文/富樫かほり(テレビ朝日担当) 撮影/蓮尾美智子
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