速水もこみち、後輩たちの現場作りに感銘「続編ができるなら、またこのチームで」──「もしイケ」インタビュー2022/03/11
イケメンだけが入学を許される高校・美男学園で、生徒たちが「全国選抜高等学校イケメン大会(通称・選抜イケメン大会)」の代表メンバーを目指す姿を描く、テレビ朝日系で放送中の土曜ナイトドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」(以下「もしイケ」)。細田佳央太さんが演じる“平凡な高校生”の主人公・池田龍馬と、宮世琉弥さん、藤原大祐さん、水沢林太郎さん、内藤秀一郎さん、藤枝喜輝さんらが演じるイケメン高校生が、交流を重ねながら“真のイケメン”を追求する、イケメン尽くしの学園コメディーです。
そんな本作も、最終回まであとわずか。このタイミングで、メインキャストの速水もこみちさんがインタビューに応じてくれました。美男学園OBで、「選抜イケメン大会」出場候補メンバー(イケセン)のコーチ・風間勇気役を務める速水さん。役に対する印象や、生徒役のキャスト陣との裏話、放送話の振り返りなど、いろいろと語っていただきました。
伝説のイケメン役に戸惑いながらも、「思いっきり演じよう!」
── イケセンのコーチを務める風間ですが、かつては「選抜イケメン大会」で全国一に輝いたこともある、“伝説のイケメン”でもあります。
「ははっ(笑)。そうなんですよ。最初『伝説のイケメン役です』と聞いた時に自分でいいのかな?なんて戸惑ったんですけど、スタッフさんが『速水さんしかいないです』と言ってくださったので、思いっきり演じよう!と。…そうそう、先日、家でいろいろと整理していたら、ドラマの撮影が終わった時に思い出としていただいた写真に目が留まって。懐かしいなと見返していたら、“伝説のホスト役”をやっていた時の僕の写真でした(同系ドラマ「女帝」/2007年)」
──「伝説の○○」という役を、以前も演じていたんですね。
「その時、『あ、俺、今回が初めてじゃなかったんだ』って思い出しました(笑)。懐かしかったなぁ。当時は真っ白いスーツを着ていました」
── そんな風間を演じる上で、意識したことは何でしょう?
「この作品は、セリフがすごく面白いんです。でも、それをいかにふざけずに、真面目に生徒たちに伝えていくか…というところは、大切に演じさせていただきました。もちろん、現場のテンションや生徒さんたちのテンションに合わせて、遊べる部分は遊んでいるんですけどね。あと、『イケメン』といえば、どうしても外見で判断しがちだけれど、そうじゃないよ、中身を磨いていこうよ、と言う気持ちをしっかり持って演じさせていただきました」
── 今回は、生徒たちに指導する役どころですもんね。現場の雰囲気はいかがでしたか?
「本当にいい子たちばかりでした。僕も昔、学園ドラマに出演したことがあるのですが、男が集まると、どうしてもふざけてしまう傾向があるんですよ。でも、それが全くなかったんです。それはやっぱり、座長の細田くんがしっかりとモチベーションを保って現場に居たのが大きいんでしょうね。みんな、集中するところはグッと集中していましたし、休憩となればワイワイしていて。オンオフがしっかりしていました」
── 速水さんは、生徒役の方々とお話したりしましたか?
「僕から話すこともありましたし、みんなから話しかけてくれることもありました。僕が料理好きだということを知ってか、『僕も料理を始めたいんです』って言ってくれたり。あと、僕がYouTubeチャンネルで『Apex Legends』をプレーしているのを見てくれたみたいで、その話でも盛り上がりました。男の子はみんなゲームが好きですね」
── みんなのお兄さんのような立ち位置で接していたのですね。
「ありがたいことに。こういう状況(コロナ禍)でなければ、一緒にどこかに遊びに行ったり、現場でケータリングを作って差し上げたりしたかったなぁ。それくらい、すごくいい雰囲気でした。放送自体は終わっていないので気が早いかもしれませんが、できればこのチームでまた続編もやりたいな、なんて思っています」
── ちなみに、速水さんご自身は「先輩としてこんな背中を見せたい」と意識された部分はありましたか?
「いやいや、そういったことはないですね。学園ドラマは、生徒さんたちみんなで作っていくものだと思いますし。むしろ、僕が付いていくのに必死でした。それに、一人一人の中にもプランがあると思うんです。そんな中で、僕が先輩だからと変なことを言ったらリズムが崩れちゃうでしょうから」
── なるほど。生徒役の皆さんに寄り添っていたのですね。
「そうですね。あと、この現場に参加してみて『いいな』と思ったのは、僕たち出演者と監督方との間に信頼関係があったこと。本当に、とてもいい雰囲気の現場で、僕自身もやりやすかったです」
多くを語らずとも、生徒の話をちゃんと聞いているし、しっかり見ている
── では、これまでの放送話の中で、印象に残っているシーンがあれば教えてください。
「どのシーンも強烈なので印象的ですが、生徒たちが『面武! 両道!』と言って士気を高めるシーンは、みんながちょこちょこアドリブを入れていたんです。放送では、尺の都合でカットされていることもあるんですけど、そういう何げない場面が面白かったですね。そもそも、みんながキラキラした笑顔で『面武! 両道!』と言っていること自体、印象的ですよ。見るたびに、いい一体感だなと感じていました。風間について挙げるとしたら、急に血を吐くシーンかな? 結構長いこと血のりを口に含んでいたので、なかなか色が落ちなくて…大変でした(笑)」
── 一方で、風間のイケメンなシーンもたくさん見られました。ピックアップするとしたら?
「いやぁ、それはもうほとんどじゃないですか? あの立ち居振る舞いすべてがイケメンですよ。風間は教師ではなくコーチなので、最初はどういうことを指導するのかな?と僕も思っていたんですけど、例えば第3話では、宇治原修(藤枝)が隠している秘密を写真に収めて、匿名で掲示板に投稿するんです」
── それによって宇治原は追い詰められましたが、結果として、作り込んだイケメン像というものはいつか暴かれてしまうし、自分自身の魅力が出せてないと気付くきっかけになりましたね。
「言葉で伝えるのは簡単だけど、直接説得するのではなく、裏から手を回して秘密を明かす流れを作ってあげているんですよね。かと思えば、女性問題を起こした一ノ瀬塁(内藤)には、面と向かって叱る。そういう指導って、すごくいいなと思いました。生徒一人一人をイケメンにするにはどうしたらいいかを、ちゃんと考えているんだなって」
── このドラマを見ていると、生徒たちはもちろんですが、風間もすごく魅力的だと感じます。外見だけでなく、内面までイケメンだなと。
「多くを語らずとも、生徒の話をちゃんと聞いているし、しっかり見ているんですよね。で、一言投げかけて、まずは生徒たちに考えてもらう。そうやって、自分の中から魅力を見つけ出してもらう。だから、風間から答えを言うことは、ほとんどないんですよね。そこに風間の人間力を感じます」
いただいた役に100%以上の力で応える
── 速水さんご自身のお話もお聞かせください。若手時代は学園ドラマに出演し、30代の現在は生徒を指導する役に回りましたが、40代が見えてきた今、やってみたい役はありますか?
「それが、あまり考えていないんですよね。というのも、こういう役をやりたい!と思っていても、必ずできるわけではありませんから。であれば、あえて何も考えず、流れに身を任そうかなと思っています。そして、いただいた役に100%以上の力で応えるべく、頑張りたいです」
── 先ほども話題にあがりましたが、速水さんといえばお料理。最近ハマっているキッチンツールはありますか?
「一番重宝しているものは、フードプロセッサーです。家に愛犬がいるので、その子たちのご飯を作る時に、食材をみじん切りにするんですけど、その量がなかなか多いので、助かっています。あと、使ったことはないのですが、食材を全部入れて、スイッチを押すだけでチャーハンができるキッチン家電があるんですよ」
── チャーハンなんて、炒めるのが難しいのに。
「そう。でも、切った食材とご飯を入れれば、勝手に作ってくれるらしいんですよ。炒めものだけじゃなくて煮込みもできるので、それは興味ありますね。1台持っていてもいいかも…と思っています」
【プロフィール】
速水もこみち(はやみ もこみち)
1984年8月10日生まれ。東京都出身。獅子座。B型。2002年俳優デビュー。近年の主な出演作は、ドラマ「緊急取調室」(テレビ朝日系)、「バイプレイヤーズ ~名脇役の森の100日間~」(テレビ東京系)、「結婚できないにはワケがある。」(ABCテレビ・テレビ神奈川)ほか。料理の腕を生かして、YouTubeチャンネル「M’s TABLE」(https://www.youtube.com/c/mocomichihayami)でも精力的に動画をアップしている。
【番組情報】
土曜ナイトドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」
テレビ朝日系
土曜 午後11:00~11:30
スピンオフドラマ「イケメン道~美南学園物語~」
TELASAにて独占配信中
「美南学園イケメン選抜ランキングバトル」も開催中
推しを見つけたらぜひ投票して応援しよう!
https://www.tv-asahi.co.jp/moshiike/oshi/
【Twitter】https://twitter.com/moshiike_ex
【Instagram】https://www.instagram.com/moshiike_ex/
【TikTok】https://www.tiktok.com/@moshiike_ex
取材・文/松本まゆげ 撮影/蓮尾美智子
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