西岡星汰「いい意味で高校生らしくない雰囲気は出せると思います」――「サヨウナラのその前に」インタビュー2022/03/06
31日後に隕石の衝突によって地球が滅亡してしまう世界を舞台にしたドラマ「サヨウナラのその前に Fantastic 31Days」(日本テレビ系)が、3月1日からスタートしました。
本作は朝の情報番組「ZIP!」で放送され、月曜から金曜日まで曜日ごとに5人の主人公がリレー形式で物語を紡いでいきます。人は限られた時間に何を考え、どんな行動をしていくのか。年齢も性別も立場も違う5人の揺れ動く感情は必見です。曜日ごとに主人公が切り替わるだけでなく、主人公のうち1人を視聴者投票型オーディションで決めるといった新たな試みも取り入れられています。
TVガイドwebでは本作の主人公5人を取材。3月6日まで1人ずつインタビューをお届けしていきます。(これまでのインタビューはこちら:1人目、奥平大兼さんhttps://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1401555/、2人目、南沙良さんhttps://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1404065/、3人目、北村一輝さんhttps://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1406158/、4人目、真木よう子さんhttps://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1407955/)
ラストを飾るのは「月曜日の引きこもり」に出演する西岡星汰さんです。月曜日の主人公を発掘するオーディション「Hello New STAR」で約150人の中から見事、主役の座を射止めました。西岡さんが演じるのは、2年前のある出来事がきっかけで引きこもりになってしまった青年・佐藤開。しかし、一般的な引きこもりのイメージとは違い、開は動画投稿に挑戦するなど活動的で承認欲求が強い人物。そして、一つ、驚きの才能があるということですが…。西岡さんには、オーディションの様子や演じる佐藤開への印象などについて語っていただきました。
――台本を読んだ時の率直な印象を教えてください。
「地球滅亡がテーマなので、それを聞いた方たちは、最初は暗い話だと思ってしまうのではないかと思います。でも、台本を読んでみると、日常のありがたみについて描かれている深い内容の物語です。地球が滅亡するからこそ、日々の小さな幸せを発見できる。視聴者の方が前向きに歩むのを後押しできるような作品だと思います」
――佐藤開についてはどう思いますか?
「開は引きこもりなのですが、一般的な引きこもりのイメージとは違って、自称『スーパーアクティブな引きこもり』です。引きこもっているけど、インターネットで世界中の人とつながれるので、生活は充実しています。自分にとても自信を持っていて、自分が何をやっても一番だと思っているんですが…。いざ外に出て人と話すと、態度がぎこちなくなるとか、少しかわいい一面もあるんです。そういうところに人間味を感じていとおしく思う人物ですね」
――撮影前ですが、どう演じていくかイメージはありますか?
「開は何に対してもすぐイラついたり、思ったことが言葉や顔に出たりしてしまうんです。僕は普段はそういうことがないので、その部分が開を演じる上で難しいところだと思います。自分の殻を破って、開を演じていきたいと思います」
――自分にはない部分を持っている人を演じるのは難しいですね。
「開は自分に自信があり、世間が認めてくれなくても『お前ら分かってないな』という気持ちがある。ただ、そういう開の強気なところは共感できる部分もあります。僕にも普段は人に話さない熱い思いがあります。それを表にさらけだしていける開はすごいと思うので、そこをうまく表現できたら、僕自身の成長にもつながると思います」
――開は西岡さんと同じ高校3年生ですが、ご自身の経験や感性は生かせそうですか?
「僕は高校2年の時に上京してきたのですが、コロナ禍ということもあって青春というものを全然経験していなんです。開も同じく青春を経験していないので、そこが自分との共通点でもあります。いい意味で高校生らしくない雰囲気は出せると思います」
――コロナ禍で得られなかった経験もありましたけど、演技にはプラスになりますね。
「そうですね。一方で、高校1年生の時は滋賀県の高校に通っていたのですが、今思うのは、電車通学をしたり、学校の帰りに友人たちとご飯食べに行ったりすることは、とてもいいことだったんだなと思います。そんな何げない日常は、実はかけがえのない大事なものだったと思います。日常の大切さってなかなか実感できないものですよね。『今が一番楽しいんだよ』と、そういうことをドラマで伝えたいです」
――共演者には同年代の奥平大兼さんや南沙良さんがいますね。
「お二人の作品は拝見しています。演技に引き込まれるし、とても魅力的な俳優さんたちだと思っていましたので、現場でお会いできるのがとても楽しみです。自分の演技のためにもいいところを吸収していきたいですね」
――北村一輝さんや真木よう子さんの印象もお伺いしたいです。
「北村さんや真木さんは、子どもの頃からテレビで見ていた方たちなので、お会いしたら緊張してしまうと思います。でも、撮影現場では自分に自信をもって、他の人に負けじと食らいついていって…。開がその場を支配していくような、そんな気持ちでいきたいです」
――西岡さんはオーディションを勝ち抜いてきましたが、審査の際は何を意識していましたか?
「僕は経験も実力もまだまだ足りないので、監督の方たちがくださったアドバイスをどう自分の中に落とし込んで表現していくかを意識しました」
――オーディションは、やはり緊張しましたよね?
「オーディションの様子はTVerで配信されていたので、カメラの台数が多かったのが印象的です。インタビューとかオーディション以外のこともやっていたので、すごく新鮮でしたね。通常のオーディションとは異なり、今この状況を視聴者の方が見ていると思うと、やっぱり緊張しましたね(笑)」
――他の候補者の方も緊張していましたか?
「最初はみんな緊張していたのですが、オーディションが進んで5人になってからは一緒に待機する時間やYouTube用の動画を撮影する時間があったので、徐々に緊張も解けて仲良くなりました」
――主役の座を射止めた時の感想を教えてください。
「開役を演じることが決まった時、家族が喜んでくれました。友人も投票してくれていて、『ZIP!』で僕の出演が発表された時も『おめでとう!』ってメッセージをたくさんもらいました。視聴者投票型のオーディションだったので、応援してくださった方には感謝しかないです」
――今回のドラマ出演は大きなチャンスですが、視聴者の方にはどんな自分を見せていきたいですか?
「こんなに大きな役をいただいたのは初めてなので、とても緊張しています。でも、ここで僕という存在をしっかりアピールしていきます。視聴者の方にいいなと思ってもらえて、もっと皆さんに応援してもらえるように頑張っていきます」
――最後に、ドラマのように間もなく地球が滅亡するとしたら、何をしたいですか?
「ぜひスカイダイビングをやってみたいですね。実は人生でやりたいことのリストに入っていることなんです。もし残り31日なら地球の最後を上から眺めたいです」
――高いところは平気なんですね。
「バンジージャンプは怖いんですけどね…(笑)。スカイダイビングとか、ものすごく高いところまでいってしまうと、怖さを通り越して、ワクワクしちゃうと思います!」
――ありがとうございました!
応援してくれた視聴者への感謝や開への思い、演じる上での自分の強みなどを堂々と語っていただきました。西岡さん演じる開は、滅亡が迫った世界でどんな行動に出るのか、そして開の驚くべき才能とは…。「サヨウナラのその前に」、明日3月7日の第5回目の放送をお楽しみに!
【プロフィール】
西岡星汰(にしおか しょうた)
2004年3月10日生まれ。滋賀県出身。男子高生ミスターコン2019 グランプリ受賞。YouTube配信ドラマ「こじらせ女子からの卒業」やドラマ「スポットライト」(TOKYO MX1)、「JKからやり直すシルバープラン」(テレビ東京系)などに出演。バラエティー番組にも活躍の場を広げている。
【番組情報】
「サヨウナラのその前に Fantastic 31 Days」
日本テレビ系
月~金曜 午前7:50ごろ
※「ZIP!」で放送
取材・文/W・O(日本テレビ担当) 撮影/尾崎篤志 スタイリスト/小林祥子 ヘア&メーク/荒井智美
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