リドリー・スコット製作ドラマに、DCの新シリーズ…ワーナー・ブラザースが海外ドラマのラインアップを発表!2022/02/03
2月1日にワーナー海外TVシリーズのラインアップ発表会がオンラインで開催され、2022年にワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントからリリースされる海外ドラマの発表と、映画評論家・町山智浩氏、アメコミ系ライター・杉山すぴ豊氏によるセミナーが行われた。
22年上半期にリリースされる作品の中でも注目なのが、リドリー・スコットが製作総指揮と一部監督も担当し、2月2日からDVDレンタルとデジタルリリースがスタートした「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星〈シーズン1〉」(20年~)。宗教的な対立から地球が分裂の危機にさらされる近未来、2体のアンドロイドが未開の惑星で人間の子どもを育てるというSFサバイバルドラマだ。
本作は、アメリカではケーブル局HBOのプラットフォーム・HBO Maxで配信されている。町山氏によると、アメリカでも配信用に制作されるドラマが増え、家族で見るのではなく、スマートフォンやタブレットで個人が視聴することを前提にする傾向にあるとのこと。ドラマの内容も複雑で考えさせられるストーリーや過激な描写のあるものが多いが、これはHBOが得意としてきた作風。そんなHBOらしさが発揮されているのが、信仰や進化したアンドロイドと人間の対立などディープなテーマを描く「レイズド・バイ・ウルブス」だという。
ワーナーのTVシリーズの中でも人気を集めているDC作品からは、初夏に「ドゥーム・パトロール〈シーズン1〉」(19年~)がリリースに。全身フルメタルのロボットマン、負のエネルギーを宿すネガティブマン、体がスライムのように変形するエラスティ・ウーマンなど、特異な能力があるために世の中から疎外される者たちが集められ、怪事件に立ち向かうのだが、自分たちでも能力がコントロールできずに毎回、大混乱に。愚痴を言ったり、時には任務を放棄するメンバーもいて、ヒーローにはほど遠い彼らが地球を守るために奮闘する。
杉山氏いわく「本作は超ポンコツなヒーローたちの“家族”ドラマ。DCドラマのファンでなくても楽しめる」ところが魅力。また、ロボットマンをブレンダン・フレイザー、ネガティブマンをマット・ボマーという人気俳優が演じているが、マスクや包帯で素顔を見ることができない。そんな“ぜいたく”なキャスティングも話題を集めている。
このほか、2月23日にはバットマンことブルース・ウェインの執事、アルフレッド・ペニーワースの若き日を描く「PENNYWORTH/ペニーワース〈シーズン1〉」(20年~)のDVDレンタルが開始に。舞台となるのは1960年代のロンドン。元英国特殊空挺部隊のアルフレッドが、「007」のジェームズ・ボンドのような活躍を見せるスパイ・アクションだ。また、3月18日には19世紀の英国で特殊能力に目覚めた女性たちが超能力バトルを繰り広げる「ザ・ネバーズ〈シーズン1〉」(21年~)が、DVDレンタルとデジタルリリースされる。
さらに、「ビッグバン★セオリー」(07~19年)のペニー役で人気のケイリー・クオコが殺人容疑がかけられた客室乗務員を演じる「フライト・アテンダント〈シーズン1〉」(20年~)、ヒーロードラマとしてではなく、共働き夫婦のファミリードラマとしてスーパーマンとその家族を描く「スーパーマン&ロイス」(21年~)、そして、大人気シリーズ「SEX AND THE CITY」の待望の続編、「AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ 新章」(21年~)などの新作シリーズのリリースが決定している。
ほかに、「SUPERGIRL/スーパーガール」(15~21年)と「ブラックライトニング」(18~21年)のファイナル・シーズンをはじめ、「THE FLASH/フラッシュ」(14年~)、「レジェンド・オブ・トゥモロー」(16年~)、「LUCIFER/ルシファー」(16年~)などの人気シリーズの新シーズンも続々とリリース予定だ。
【作品情報】
「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星〈シーズン1〉」
DVDレンタル中 デジタルリリース中
ブルーレイ コンプリート・ボックス 4月27日発売 13,000円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
U-NEXTにて見放題独占配信中
「ドゥーム・パトロール〈シーズン1〉」
初夏リリース予定
シーズン1~3は、U-NEXTにて見放題独占配信中
取材・文/青木純子
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