「シジュウカラ」山口紗弥加が明かす驚きのセカンドチャンスとは? 「私自身の奇跡体験が、作品に説得力を持たせてくれると信じています」2022/02/04
テレビ東京系で放送中のドラマ「シジュウカラ」。売れない漫画家・綿貫忍(山口紗弥加)と危険な香りのする青年・橘千秋(板垣李光人)とのサスペンスフルな年の差ラブストーリーが展開される本作ですが、第4話(1月28日放送)では忍が千秋に助けを求められ、綿貫家に連れてくるところで終わりました。モラハラ夫の洋平(宮崎吐夢)からじわじわとダメージを受ける忍と、さまざまな過去を抱える千秋の姿は、見ているこちらも思わず苦しくなるほど。それぞれの思いはどのように交わっていくのか…今後も目が離せません。
今回は、そんな忍を演じる山口紗弥加さんに、共演者である板垣さんの印象や、忍同様ご自身がセカンドチャンスをつかんだと感じた瞬間についてお伺いしました。
――橘千秋役の板垣李光人さんの印象はいかがですか?
「板垣さんが視界に入れば一瞬フリーズしてしまうほど、美しいです(笑)。内面からの美しさがその佇まいにあふれています。なので、忍が思わず見とれてしまうシーンでは無理なく見とれることができました。でも、カットがかかった途端、猛烈に恥ずかしくなって、全くお顔を見られなくなってしまうという…私自身も忍になったような思いで演じています。板垣さんは、20歳とは思えないほどの大人の落ち着きを持っていらっしゃるんです。だから、気安く下手な質問ができなくて、程よい距離感で過ごしています(笑)」
――作中では忍が恋と仕事のセカンドチャンスに向き合っていきますが、山口さんご自身の人生を振り返った時に、チャンスをつかんだと感じたタイミングがあれば教えていただければと思います。
「私にとってのセカンドチャンスは、38歳の時に連続ドラマ『ブラックスキャンダル』(日本テレビ系)の主演のお仕事をいただいた時ですね。想像すらしなかった、予期せぬまさかのタイミングでの大抜てきでした。それはまさしく、人生のセカンドチャンスだったと確信しています。ただ、私に届いたセカンドチャンスはまだファーストキャリアの段階で、『よし、ここからもっともっともっと先に進もう』と向上心を持った再出発でした。それに比べ、忍に降って湧いたセカンドチャンスは、セカンド“キャリア”の始まりなんじゃないかと思っていて。私が考えるセカンドキャリアというのは、社会的立場の向上を目指すファーストキャリアとは全くの別物で、自分で自分を幸せにしようと自分らしい生き方を模索するような、『私』を取り戻そうとする段階だと思うんです。私も40代に入り、自分らしい表現をしたいとか、大切な人に喜んでもらいたいとか、個人的な願いをもって毎日を過ごしているので、そういう意味でも忍に自分を重ねています。40歳の忍に届いたセカンドチャンスは、現実的にはおそらくほぼ、奇跡です。ですが、私はその奇跡を30代後半に体験しています。忍と重なる私自身の“奇跡体験”が、作品に説得力を持たせてくれると信じています」
山口さんの板垣さんに対するかわいらしい一面が垣間見えました(笑)。また、忍と同じようなセカンドチャンスが訪れていた山口さんの、“キャリア”についての考え方もとてもすてきですね。
2月4日放送の第5話では、忍が目を覚ますより先に家を出ていた千秋。不安が残る忍は彼の実家を訪ね、「年上の女性相手に売春していた過去が、千秋にとって今でも大きな傷となっていたのではないか」と告げます。自らも傷つきながらも千秋と本音で向き合う忍に、「2人で逃げましょう」と提案する千秋でしたが、忍は「行かない」と答え…。2人の今後はどうなっていくのか、ご期待ください。
【番組情報】
ドラマ24「シジュウカラ」
テレビ東京系
金曜 深夜0:12~0:52 ※2月4日は深夜0:32~1:12
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
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