「わげもん」永瀬廉×小池徹平の対談が実現! 関西弁でノリツッコミも!?2022/01/08
King & Prince・永瀬廉さん主演の土曜ドラマ「わげもん~長崎通訳異聞~」(NHK総合ほか)が、いよいよ本日、1月8日に総合テレビでスタート! 幕末の長崎で活躍した言葉を操る通詞=和解者(わげもの)、今でいう通訳に焦点を当てた物語です。
永瀬さんが演じるのは伊嶋壮多。長崎で失踪した父を捜すうちに、さまざまな人と出会い、長崎ならではの事件に巻き込まれていきます。なかでも、オランダ通詞の森山栄之助(小池徹平)との出会いは、壮多に大きな影響を与えます。このたび、壮多を演じる永瀬さんと森山を演じる小池さんの対談が実現! お互いの印象や撮影エピソードなどを伺いました!
――今作のどんなところに引かれましたか?
永瀬 「まずは『わげもん』というタイトルに引かれました。その後、物語を読んで『時代劇がやれるんや』といううれしさがこみ上げてきて。僕自身、いろんな作品に携わりたいと言っていたタイミングで時代劇をできることがめちゃくちゃうれしく、僕の知識がなかった時代の話だったので、物語だけでなく長崎にも興味を持ちました。結構早い段階から台本を楽しみながら読んでワクワクしていましたね」
小池 「一番面白いと思ったのが、通詞(通訳)にスポットが当たっているところですね。ドラマでは、物事を成し遂げた方々にスポットが当たりがちなところを、あえて成し遂げた人々をつないだ人たちにスポットを当てた時代劇に非常に興味を持ちました。言葉を通じて物語が進み、解決していく話なので、演じる側も見る側にも難しい内容ですが、非常に斬新で面白そうだと感じました」
――壮多と森山のシーンは回を重ねるごとに多くなりそうですが、共演前に持ってたイメージと共演後にあらためて発見したことを教えてください。
永瀬 「メンバーの神宮寺(勇太)が小池さんと共演したことがあるので、神宮寺に『小池さんってどんな人?』と聞いたら、『めちゃくちゃ子どもの話をする人』という答えが返ってきたんです。それでいざ現場でお会いしたら、予想以上にうれしそうに子どもの話をされて、想像を上回っていました(笑)。共演後は、大阪にゆかりがある2人だからか、お互いにボケたりツッコんだりし合っていました」
小池 「僕も廉くんと共演する前、神宮寺くんに『どんな人?』って全く同じ質問をしたんです。神宮寺くんは『すごく真面目な頑張り屋で、僕よりしっかりしています』と答えてくれて。神宮寺くんもしっかりしてるけどな、と思いながら現場で会ったら、まず関西弁で話しかけられたので、すごく親しみを感じて。今回、とても大変な役でしたが、同時期に勉強を始めたという共通点もあって、『大変だけど頑張ろうね』と親近感が湧きました。関係性でいえば、苦労を共にした仲間という感じです」
――お二人ともオランダ語を話す役ですが、どんなことが大変でしたか?
永瀬 「オランダ語は変わった発音が多くて、“G”の発音がうがいをする時のような発音なんです。現場では、2人でその練習をずっとやっていたので、結構うるさかったと思います」
小池 「あははは(笑)」
永瀬 「暇があればやっていました。はたから見たら『どれだけ痰(たん)が絡んでんねん』って思われていたかも(笑)」
小池 「僕自身、今回オランダ語を初めて聞いたに等しい状態だったので、これがオランダ語なんだと認識することが大変でした。英語は聞きなじみがあって、『これは英語をしゃべっているな』と分かるんですが、オランダ語は言葉だと認識した上で意味を理解し、発するまでに時間がかかりました。そして、廉くんも同じだと思うのですが、役をいただいてからクランクインまでの期間が2週間しかなくて…。オランダ語を上手にしゃべれる通詞の役なので、相当頑張りました。リモートでオランダ語の先生とやりとりして、毎日オランダ語を発して。現場でうがいのような“G”の発音練習がうるさかったんじゃないかと言っていましたが、僕は現場だけじゃなくて、移動中も家でもずっとやっていたので、子どもがオランダ語をしゃべれるようになるんじゃないかなって思ったくらい(笑)」
永瀬 「あははは(笑)」
小池 「役作りとしては今までで一番苦労しましたが、それだけすてきな作品で、自分の中でやりたいという気持ちが強く楽しみにしていたので、必死にやりました」
――大変だっただけに映像をご覧になった時に、お互いのすごさを感じられたのではないでしょうか?
小池 「めちゃくちゃ感じました!」
永瀬 「本当にすごいなと思いました。僕の方が感動していますよ! 小池さんの序盤の撮影がオランダ語と日本語を和解(通訳)していくシーンだったと聞いて『本当に時間がなかったんだな』と。いきなりそこからなんやって」
小池 「あははは(笑)。時間なかった」
永瀬 「ある程度撮影してからオランダ語のシーンなのかと思ったら、いきなり通訳をするシーンなので、苦労が垣間見えましたよね」
小池 「初日は英語しかしゃべっていないんだよ」
永瀬 「あははは(笑)。それを知っていたので、そこに感動しました」
小池 「廉くんは僕と同じようにオランダ語をしゃべるのですが、オランダ語の量が多くて。一言あるだけでもすごく練習しないと、芝居としてやるのは難しいんです。読むだけならある程度練習したらできるようになると思うのですが、それを覚えて自分の言葉で発することが大変なのに、廉くんはオランダ語のセリフが多いので『うわー、第1話からやってるな!』って感動しました。台本に“壮多のしゃべるオランダ語にみんなが聞きほれる”というト書きがあったんですが、それを何の苦もなく、オランダ語でNGを出すこともないし、いきなり現場でバーンとやっちゃうから器用だなと。だって、こんなに忙しいんですよ。グループ活動もあるのに、すごいと思います」
永瀬 「いやいや。頑張る仲間が近くにいたからこそです」
――ちなみに、お二人は学生時代、語学は得意でしたか?
永瀬 「語学に関しては、高校生までは普通…(笑)。英検で準2級を取ったことが僕の中でMAXでしたね。そこからは落ちる一方で、なかなかやっぱり難しくて。勉強する機会もなくなりました」
小池 「語学は僕も割と普通だったかな。学校であったのは英語の授業で、オランダ語なんて今回が初めてでしたし」
――先ほど大変だったことを伺いましたが、楽しかった部分はどんなところでしょうか?
永瀬 「楽しかった部分…。どこだろう?」
小池 「ないんかい!(笑)」
永瀬 「あるんですけど、どこにしようかなと思って」
小池 「いっぱいあるからな」
永瀬 「僕は琵琶湖に行ったのがすごく楽しかったんですよね。琵琶湖のシーンがあるのですが、たき火をして暖をとるためのガンガンの前で気温当てゲームをしたのが楽しかったですね(笑)」
小池 「先ほど、オランダ語が大変だったと言いましたが、オランダ語をしゃべって芝居したことがめちゃくちゃ楽しかったです。準備が大変だった分、芝居で演じられた時、楽しくなかった?」
永瀬 「楽しかったです」
小池 「だよね! 演者さんもいろんな国の方がいらして、普通にオランダ語で会話しているんですよ。当たり前の光景になりすぎて忘れていたと思うけど、オランダ語で話しているんだよ、俺たち」
永瀬 「すごいですよね!」
小池 「そうでしょ! それを映像で見た時に、すごいことをしているなとあらためて感じて『頑張ってよかった』と。報われたような気持ちもあって、本当に楽しかったです」
永瀬 「僕は本格的な時代劇が初めてだったので、そういう雰囲気の中でお芝居をさせていただいた経験自体も楽しかったですね」
――鎖国の時代を演じてみて、意外な発見やこの時代ならではの面白さを感じたことはありましたか?
永瀬 「今回は『わげもん』という今でいう通訳にスポットを当てていて、この物語全体が教科書に載ってないことだったので、僕にとってはすべてが新しく学んだことでした。唐人屋敷には気軽に立ち入れないという仕組みなど、一つ一つ台本を読みながら学んで、いただいた資料と照らし合わせる作業をしていたので、新鮮な気持ちでしたね」
小池 「森山栄之助は実在した人で、すごい通詞の方なんです。ペリー来航の1年くらい前に森山自身が書き留めていたという書物には、ペリーが来ることを知っていたという情報があって。それはこの作品をやったからこそ知れた歴史でした」
――森山と壮多は語学に関して同士でありライバルという間柄でしたが、お互いオランダ語や英語のシーンで「やるな」と思ったシーンや撮影中のエピソードはありますか?
永瀬 「第1話を見て、小池さんは英語の分量も多いし、オランダ語もあって、よく撮りきれたなと。分量が多い分、英語の意味もごちゃごちゃになって、セリフを飛ばしてしまう懸念や難しい部分もたくさんあっただろうに、ちゃんと撮りきれているところがすごいですね」
小池 「あははは(笑)。僕はライバルではなく、同士だと思っています。すごく頑張らないとできないのは同じ立場なので分かるんですが、さっきも言ったように、オランダ語の分量も多く、良い発音をするように心掛けなければいけない。その上、撮影中に変更もあったりして。3日前にオランダ語の追加など『やめてくれ、無理!』と思うのですが、バッチリ決めてくるんですよ。ドラマの撮影以外の仕事もあるのに、いつやってるんだろうと思うくらいNGもほとんどないし、感心していました」
――この作品の魅力と、演じる上で肝となる部分を教えてください。
永瀬 「壮多は父親を捜しに長崎までやって来るという行動力がすごい。長崎で父親を捜す際に、さまざまな事件や壁が立ちふさがっても、どうにかして真相を解き明かしてやろうという負けん気を大事にしたいなと思いつつも、意外とセンシティブで弱い一面もあるので、それを所々で出すことを心掛けて演じていました」
小池 「肝になるポイントは、視聴者の皆さんにここが長崎だと思ってもらわなければいけないので、全部、長崎弁で演じていることです。また作中で、長崎だったら何でもできるという話が出てくるんですが、日本が鎖国の中であっても、長崎だけ異国との交流があって、その時代でも特殊な場所だったということが、通詞を通して伝えることが大事なことだと思いながら演じさせていただきました」
――最後に、第1話をご覧になった感想をお願いします!
永瀬 「いろんな部分で苦労をしましたし、それ以上に楽しかった部分もあるんですが、ついに始まったなと。第1話では物語で重要な人たちと出会って。壮多としては、言葉は通じないけど気持ちを伝えたり、それが伝わった時のうれしさに気付いた回でもあるんです。僕は物語を知っていますが、第2、3、4話で壮多がどうなっていくんだろう、出会った人たちとどんな関係性を作り上げていくんだろうと、めちゃめちゃワクワクしちゃいました」
小池 「感想を一言で言うならば、すごく面白かったです。クリス・ペプラーさんのナレーションが分かりやすく、映像も付いて、僕らが初見で見る台本よりもはるかに分かりやすい映像にはなっています。人間の関係性も大事なドラマなので、ご覧になる前に、相関図や時代背景が頭にあると何倍も面白くなるんじゃないかなと感じました」
――ありがとうございました!
【番組情報】
土曜ドラマ「わげもん~長崎通訳異聞~」
1月8日スタート
NHK総合 土曜 午後9:00~9:49
NHK担当/K・H
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