芳根京子「1月7日の夜は一緒にゾクゾクしましょう!」──「怖い絵本」インタビュー2022/01/04
注目の俳優が怪奇絵本を朗読、さらに、異世界ミニドラマの主人公を演じて視聴者を恐怖の世界へといざなう番組「怖い絵本」(NHK Eテレ)。これまでシーズン3まで放送され、話題となっている同番組の新作3本が、1月7日に一挙放送されます。
TVガイドwebでは、新作に出演する3人の主人公にインタビューを敢行! 最初に登場するのは「雪ふる夜の奇妙な話」に出演の芳根京子さん。収録を終えた感想や、絵本にまつわる思い出を伺いました。
──ドラマパートの収録を終えた感想をお願いします。
「朗読とドラマという形式は初めてだったので、貴重な体験をさせていただきました。正直怖いものが苦手なのですが、自分が演じるのは楽しかったです! 食わず嫌いだったんだなと反省と後悔をしております(笑)」
──ドラマパートで、芳根さんが思う怖いポイントを教えてください。
「老女役の池谷のぶえさんが怖かったです。ただならぬ雰囲気にゾクッとしました。池谷さんを見て、私がどうこう思うのでなく、感じたまま演じればいいんだなと。登場シーンでは、目が怖くて合わせられなかったんです。そのシーンの台本に、“思わず早口になる”と書いてあったのですが、意図せず早口になりました(笑)。自分が思っていたよりも、さらに上回る恐怖といいますか…焦る気持ちが芽生えました」
──絵本「雪ふる夜の奇妙な話~妖会録ようかいろく~」を読んだ印象はいかがでしたか?
「初めて読んだ時は、話の内容がよく分からなかったんです。映像と音が入っている仮の完成品を見させていただいて、初めて理解できました。この作品を朗読するという目線であらためて読ませていただいた時に、『(登場する)見越し入道(みこしにゅうどう)の声どうしよう』と思いました(笑)」
──芳根さんが演じられる見越し入道も楽しみですが、他に朗読パートで注目してほしい部分はありますか?
「『この妖怪の声も、この妖怪の声も…』と、予定よりたくさんのセリフを読ませていただいたので、きっと今回出てくる妖怪は全部私の声です(笑)。もうこれ以上出てこないぞ、というくらいいろんな声で演じました。内容は怖いですが、キャラクターのセリフを言っている自分がノリノリなことに後から気付きました(笑)」
──たくさん演じられた妖怪の中で、特に注目してほしい妖怪がいたら教えてください(笑)。
「『いつまでいつまでと鳴く鳥をやってください』という、大喜利のような要求をされた鳥のキャラクターですね(笑)。聞いていた周りの方から『そう来るとは思わなかった』と少しざわつかれたので、ぜひ注目していただきたいです」
──これまで読んだ中で、印象に残っている絵本はありますか?
「『ぐりとぐら』はたくさん読みました! あと『おれはねこだぜ』という絵本は、幼い頃に読んで怖かった印象があったのですが、大人になってみて『これすごく面白い作品だな』と魅力に気付きました。サバが大好きな主人公のネコが、サバに追いかけられるという悪夢を見るのですが、それでもサバが好きなんです。私も、好きなものを食べ過ぎておなかを壊してしまっても好きなままなので、主人公のネコに共感します(笑)。読み返したくなる、中毒性のある絵本です」
──ちなみに怖い絵本を読んだ経験は…?
「私の親も怖い話が苦手なので、読んだことなかったです。だから、多分怖い話の免疫がないんですよね。大人になってから、こういうふうに携わる機会をいただけてうれしいです」
──もし、ご自身で絵本を作成するとしたらどんな絵本を作りたいですか?
「絵本は、その世界に一気に入り込めるものだと思うので、絶対に現実では起きないことを題材にしたいです。魔法が使えるとか、空が飛べるとか…。分かりやすいファンタジーの世界がいいですね。ハッピーな気持ちになる絵本を作りたいです。怖い絵本は、そもそも発想がないので怖いと感じていただけないのではないかと思います(笑)」
──2022年はどんな年にしたいですか?
「毎年目標に掲げているのは、“来年は今年の自分を超えよう”ということです。プライベートももう少し充実させたいですね。プロフィールの特技欄に書けるような、自信を持って自分の特技と言えるものをゲットしたいというのが、個人的な目標です。具体的に何をするかは決まっていないですが、人が楽しくなれるようなことを自分発信でできればいいなと思っています。今のままだと“特技を探す”というのが目標になってしまいそうですが(笑)。探した特技を習得するまで、というのを目標に頑張りたいです」
──最後に「雪ふる夜の奇妙な話」の見どころをお願いします!
「ドラマの現実世界と絵本の世界がリンクしているという、不思議な気持ちになる作品です。自分が朗読した物語と、体を動かして演じたドラマがどういうふうにリンクしているのか私も楽しみです。もし見るのが怖いと思ったら、今、日本中で、私を含めてたくさんの人が同じものを見ていると思っていただけたら、怖くなくなるんじゃないでしょうか(笑)。1月7日の夜は一緒にゾクゾクしましょう!」
──ありがとうございました!
【番組情報】
「怖い絵本」
NHK Eテレ
1月7日 午後10:30~11:00(3本一挙放送)
NHK担当・M
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