タカアンドトシ、「フットンダ」の注目は“M-1チャンピオン”錦鯉・長谷川!? 「25年前のイメージがさび付いてなければ」2021/12/31
“フトンがフットンだ!”。国民的漫画&アニメ「ドラゴンボール」で孫悟空が修行を受けさせてもらうため、ギャグが好きな界王さまに放ったダジャレ。日本のダジャレの中でも有名なものの一つですよね。番組タイトルがそれに由来しているといわれる、「日本で一番早いお笑いバトル!フットンダ王決定戦」(日本テレビ系=中京テレビ制作)が、今年も12月31日深夜、日付を越えて2022年1月1日に放送されます。
出されたお題を回答で“モジり”、爆笑を起こせば布団が吹っ飛んでいく「フットンダ」。その王者を決める年明けすぐの「決定戦」は今回で11回目になります。テーマは「笑い世代闘争」。マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)、空気階段(水川かたまり、鈴木もぐら)、霜降り明星(粗品、せいや)といった30代までの若手芸人と、ケンドーコバヤシさん、インパルス・板倉俊之さん、ロバート・秋山竜次さんといった実力派中堅芸人が激突します。先日の「M-1グランプリ2021」で見事優勝した錦鯉(長谷川雅紀、渡辺隆)もそろって参戦!
MCを務めるタカアンドトシのお二人に、今年のお笑い界を彩った顔ぶれが集結する番組の見どころや、地元・北海道の札幌よしもとで切磋琢磨(せっさたくま)した戦友でもある旬の賞レースチャンピオンのお話を伺いました! 取材時は「M-1グランプリ」前でしたが、話の流れと「M-1グランプリ」の結果が興味深いものになっていました!
――年明けの特番としては13回目、「決定戦」としては11回目で、今年は時間もさらに拡大されるということですが?
タカ 「うれしいですよね。毎年10月に、『フットンダ』があるかないかでそわそわし始めるんですけど、『今年もあります!』という報告が年々遅れているような気がして(笑)。『あれ、今年はないのかな?』とちょっとドキドキしているんですよ」
トシ 「年明けはこのお仕事だというのが染みついていますので、これがなくなると何をしていいのか分からない体になっていますよ。続いてほしいですよね。われわれが死ぬまでやりたいと思います」
タカ 「死んだ後もね。若手にバトンを渡して、『フットンダ』はずっと続いていってもらいたい。初代MCの遺影としてセットの後ろに飾っていただいて」
トシ 「そんなのはいいよ! なんでバラエティーで死んだ人の写真を飾るんだよ」
――昨年はケンドーコバヤシさんが2回目となる優勝でしたが、振り返ってみていかがですか?
タカ 「去年、時間がその前より長くなっていたんですよ。皆さんペース配分も狂って、後半が誰も手を挙げないみたいな(笑)。『ほぼ放送事故じゃないか?』という感じの中で振り絞ってくれたのがケンコバさんで。さすが“中堅実力派芸人の底力”だなと」
トシ 「毎年ケンコバさんは『フットンダ』終わりで海外旅行に行かれるんですけど、去年はコロナでそういうのができなかったので、じっくり臨めたんじゃないかなと。それまでは、そわそわそわそわしていましたからね。去年はじっくりやっていただいたから実力を発揮して優勝したのかなって(笑)」
――朝6時を過ぎるまでに至る戦いです。
トシ 「やっている方々は眠たいように見えましたし、仕切っているわれわれも当然眠たい…」
タカ 「ふわふわしていましたしね。視聴者は、その時間帯に起きてくる人もいれば、ずっと付き合ってくれる方もいるし、途中で寝落ちしちゃっている方もいるだろうし、さまざまな方がいますからね。だから、もっと拡大して、24時間くらいやりたいなと思いますよ、耐久戦で(笑)」
トシ 「もたねえよ! 俺らが一番…」
タカ 「今年も最長時間ですからね。今回は戦い方も鍵を握ってくるのかなと」
トシ 「体力のある若手が有利という可能性もあります」
――10年以上続いてきて、番組としてはどのように進化していると思いますか?
トシ 「最初の頃は、『みんなで年明けにモジってワイワイやろうよ!』というお祭り的な感じだったんですけど、『決定戦』が進むにつれどんどん緊張感が増してきているというか、みんな狙いにきている。そういうのはヒシヒシと感じますね」
タカ 「生放送で時間も決まっていますから、『一つのお題につき2回ずつくらいいけたらいいかな』という感じなので、出し惜しみしていられないというか。みんな良いやつから出すようになっているので。出し方も、この人の後に手を挙げるとか、そこの駆け引きも昔よりシビアになっているのかなって。スベった後にいきたくないとか(笑)。ちょっと盛り上がった後にいきたいとか」
トシ 「近年はより“お笑いバトル”らしくなっていますね」
――その間、お笑い界としてはどのように変わってきたと感じているかも教えてください。
タカ 「“第7世代”という言葉が出てから、いろんな若手やYouTuberがテレビに出てきていますね。昔、われわれがテレビに出させてもらいはじめた時は、その年に売れた芸人が多くても4組くらいしかいなかったんですよ。今は勢いある若手がどんどん出てきて、戦国時代というか、『誰が頭一つ抜けるんだ?』みたいな感じになっていますよね」
トシ 「『フットンダ』でも、『ネタ祭り』コーナーが去年からできていますから。その年に売れた若手の子たちが出てきて。去年なんか、錦鯉が『M-1』の勢いでそのまま来て。『非常に勢いのある“若手の子”だな』と思いましたよ(笑)」
タカ 「もう50歳ですけどね。まだ歯が生えそろっていないくらい若い…。生えそろっていないのか抜けたのか分からない…(笑)」
トシ 「今回は、長谷川さんが『ネタ祭り』じゃなく、モジる方の『フットンダ王』に出るんですよね?」
タカ 「錦鯉の長谷川くんは、われわれと札幌よしもと時代に一緒にやっているんですけど、大喜利系は結構強いんですよ。かき回すんじゃないかなって思いますよ」
トシ 「そうですね、さび付いてなければ…」
タカ 「爆発すれば、優勝もありえるという」
トシ 「ただ、夜中2時すぎの50歳…」
タカ 「これは厳しいですね(笑)。もうろうとはしていると思いますよ」
トシ 「ハハハハハハ! そうですね、忙しいでしょうから。でも期待したいですね」
タカ 「われわれ的には大喜利が強いイメージのままなので、錦鯉・長谷川も注目です。25年くらい前のイメージなので、その答え合わせができるという」
――ほかに注目するのはどなたですか?
タカ 「ライス・関町(知弘)ですかね」
トシ 「出ないです! 残念ながら、出なんですよ」
タカ 「えっ? あのライス・関町ですよ? 『キングオブコント(2016)』チャンピオンの。前に1回出て、Bブロックの“死のグループ”に入っていたんですよ。板倉とかロバート・秋山とか、ものすごいメンツの中にポツンと入れられて。ライオンの檻(おり)に子豚が1匹入ったみたいな。その中で結構頑張って逃げ回っていたんですけどね」
トシ 「最終的に食べられたでしょ?」
タカ 「最終的には食われましたけど、最後まで逃げ回ってましたよ」
トシ 「でも食べられたんですよ。だから、今年出られないんです(笑)。食べられちゃったからね。(改めて)関町は、出ないです」
――今年の「キングオブコント」チャンピオンの空気階段さんも出場します。
タカ&トシ 「(声をそろえて)ああ、空気階段、強そうだね」
トシ 「ひょっとしたら、『M-1』チャンピオンが勢いを引っ提げて来てくれるという可能性がありますからね。(出演者リストを見ながら)注目の若手がめじろ押しなので、中堅もうかうかしていられないですよ」
タカ 「ハリウッドザコシショウが『フットンダ』の本戦にも出て、『ネタ祭り』にも出るというフル回転をするんですよ。そこに注目ですね(笑)。深い時間にザコシショウ見たら、全部持っていかれますよ」
トシ 「誰も取り返せないですよ。あとは、タカさん推しの5GAP」
タカ 「錦鯉の二番煎じを狙っている5GAP(笑)。われわれと同じ年だけど後輩で、口癖が『俺45歳っすよ? もう怒られたくねえっす』だから」
トシ 「見た目も長谷川に似ていますからね」
――今年大ブレークのヒコロヒーさんも参戦しますが、ヒコロヒーさんの魅力はどこに感じますか?
トシ 「彼女には独特の世界観がありますから」
タカ 「ビジュアルもいいし、いい女ですよね。『ジンギス談!』(HBCテレビほか)という番組を北海道の友達が見てくれるんですけど、珍しく『ヒコロヒーの回面白かったよ』って連絡きたんですよ。やっぱりファンが多いね。男性ファンとか」
トシ 「妙な色気がありますよね。なんか、『ワンチャンあるのかな?』みたいな思わせてくれる(笑)。モジりでどう表現するか」
タカ 「ワールドを持っていますから、ハマると台風の目ですね」
――タカさんももちろん参戦となりますが、意気込みをお聞かせください。
タカ 「去年は、予選は通過できたんですけど、準決勝でまさかのスタミナ切れで全然思いつかないっていうのがあって…」
トシ 「番組サイドとしては、そろそろ歴代優勝者に名を連ねていただきたいでしょ。見ててください、今年は取りますんで!」
タカ 「取ります!」
トシ 「名言しています。タカが取ります!」
タカ 「取らされます!」
トシ 「取らされるってなんだよ。お前の力で取れよ!」
取材時は札幌よしもと時代の戦友でもある錦鯉・長谷川さんに期待しつつもイジっていた感じでしたが、“勢いを引っ提げて参戦する「M-1」チャンピオン”が錦鯉さんだというまさか(?)の展開に。「深夜2時すぎの50歳」という心配事に、「M-1」チャンピオンとして引っ張りだこ状態の疲れも加味されますが、長谷川さんの大喜利がさび付いていないかの答え合わせが楽しみですね!
【番組情報】
「日本で一番早いお笑いバトル!フットンダ王決定戦 2022」
日本テレビ系
12月31日 深夜2:00~翌6:20
日本テレビ担当 K・T
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