「カムカムエヴリバディ」ロバート役の村雨辰剛「『筋肉体操』とは雰囲気が全然違います」2021/12/22
いよいよ12月23日から「るい編」がスタートする連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合ほか)。初代ヒロイン・上白石萌音さんから2代目ヒロイン・深津絵里さんへとバトンがつながれていきます。18歳まで岡山の雉真家で育ったるい(深津)は大阪へ。母・安子(上白石)と英語を憎みつつも、ジャズソングに救われて自分の人生を切り開いていきます。
るい(古川凛)が小学校入学を控えたある日、安子の兄・算太(濱田岳)は「たちばな」再開のための資金を持って失踪。安子は算太を捜すため、ロバート・ローズウッド(村雨辰剛)を頼りましたが、算太の消息はつかめませんでした。大阪の街を歩き回り続けた安子は疲れ果て、雨の中に倒れこんでしまいます。そんな安子を救ったのはロバートでした。同じころ、るいも安子を追って大阪へ。しかし、ロバートが安子を抱きしめる姿を目撃してしまいます。
雉真家に戻り、るいが安子に放った言葉は「二度と会いとうねえ。I hate you」。その瞬間、何かが壊れてしまった安子はロバートと共にアメリカへ――。
今回は、安子にとって大きな転機となったロバート役の村雨辰剛さんを紹介。「僕は演技経験自体が少なくて、決まると思っていなかったので驚きました。メディアに出させていただく時は、新しい挑戦ができることが面白いと思っているので、演技させてもらえるというのがすごくうれしかったです」と出演が決まった時の心境を振り返ります。さらに「もし出身地のスウェーデンでもNHKが見られるなら、家族も喜ぶでしょうね。今までは『日本で何をやっているの?』と聞かれると、庭師は説明できても『みんなで筋肉体操』(同局)は説明がかなり難しかったので(笑)。『ドラマに出ました』って言うと、『あ、演技なんだ』と伝わりやすいと思います。やっとそれが言えます」と喜びを明かします。
役柄について「ロバートは明るくてしっかりしている人だなという印象です。ちょっと真面目なところが僕自身と似てるかな(笑)」と紹介。「僕はスウェーデンにいた頃、周りに日本語が全くない環境の中で日本語を覚えようと勉強していたので、安子さんやストーリーとの共通点も感じています。僕はスウェーデン出身で、普段使う英語がイギリス英語でもアメリカ英語でもどっちでもないので、なるべくアメリカ人になりきるように努力しました。アメリカ人の友達と会話して、ちょっとその英語が移るように間違いを注意してもらって、できるだけのことはしたつもりです」と物語との共通点や役づくりの方法も教えてくれました。
演技経験が少ないと話していた村雨さん。「撮影初日に長めのセリフがいっぱいあるようなシーンが続いたので、さすがに緊張しました。何にも分からなくてすごく迷惑をかけている僕を、安子役の上白石萌音さんがフォローしてくださってとても助かりました。年齢は僕よりだいぶ下ですけど、すごくしっかりしていて大人な方だなと思います。プロフェッショナルで、ものすごくすてきです」と上白石さんを絶賛します。
撮影現場の様子について「同じNHKの番組でも『みんなで筋肉体操』とは雰囲気が全然違います。隣に武田真治さんがいないから(笑)。武田さんもしくは谷本(道哉)さんがいれば安心だし、緊張感もほぐれたんですけどね」と笑いを誘います。
最後に「すごく国際的な新しい要素がたくさんある作品なので、ロバートと安子さんの関係性の今後をぜひ皆さんに見ていただけたらなと思いますね。今から70年以上も前の日本でも、実際にこんなに国際的だったとは僕も知りませんでしたし、非常に興味深いです。ロバートや安子の生き方は、本当に当時の最先端だったでしょうね。すごく昔の話であっても、これからグローバリズムが進んでいく中でためになる話や、現代と通じ合うような話も多いかなと思います。安子さんとロバートの展開がどうなるのか、放送をぜひぜひ楽しみにしていてください」とアピールしました。
第39回あらすじ(12月23日放送)
岡山を離れて大阪へたどり着いたるい(深津)は、華やかな建物や街の人々の様子を見てルンルンに! しかし、道でぶつかりそうになった自転車をよけたところ、仕事の面接のために新調したワンピースを汚してしまいます。責任を感じた自転車の持ち主・竹村平助(村田雄浩)は、自身が経営するクリーニング店にるいを連れて行き…。
【番組情報】
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」
NHK総合 月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月曜~土曜 午前7:30~7:45ほか
※土曜は一週間の振り返り。
NHK担当 M・I
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