長谷川京子×田中みな実×西野七瀬×満島真之介「グータンヌーボ2」最終回インタビュー! このメンバーは「自分の弱い部分を見せることができる」2021/12/21
長谷川京子さん、田中みな実さん、西野七瀬さん、満島真之介さんが、ゲストと台本なしのトークを繰り広げる人気トークバラエティー「グータンヌーボ2」(関西テレビほか)。思わずまねしたくなるファッション、座る位置に悩む素顔、おいしい食事とともに引き出されていく本音…。さまざまなゲストを迎え、恋愛観や仕事観、人生観が語られてきた「グータン」ですが、12月21日の放送で最終回を迎えます。ここでは、最後のスタジオ収録を終えたばかりのMCの皆さんにインタビュー。番組さながら、たくさんお話していただきました!
スタッフに恵まれて「私、ここで普通にしゃべって大丈夫なんだ」
――長谷川さん、田中さん、西野さんと、滝沢カレンさんをMCに迎え、2019年1月に「グータンヌーボ2」としてスタートして約3年。滝沢さんが卒業され、20年1月から満島さんが新MCとして加わり、約2年。「グータン」で過ごした時間を振り返って、いかがですか?
満島 「3年前って、皆さんどんな感じだったんですか?」
田中 「私は学生の頃から番組の大ファンで、友人とお茶をしながら“グータンごっこ”をしていたのね。そんな番組のMCに抜てきしていただけるなんて願ってもないことだから、お話をいただいた時はうれしくてたまらなかった! 初回はロケ先でメンバーと初顔合わせだったんだけど、誰も声を張らないし、笑いを取りにいくわけでもなく、話にオチがあるわけでもなく…。『バラエティー番組として成立してる!?』と、ただただ不安になりました(笑)」
長谷川 「私も自分の中のイメージで、バラエティーって『さぁ、始まりました~!!』みたいな。『ずっとこのテンションでいくのは無理かも?』って思っていたんですけど、そういうのを求められることは全くなかったよね」
田中 「最初、『さぁ、グータンヌーボ2始まりました!』ってスタートした時、みんな拍手をしていいのかどうか分からずシーンとしましたね(笑)」
長谷川 「そうそう! 誰も盛り上げようとしないっていう(笑)」
西野 「そうでしたね(笑)」
長谷川 「私はいろんな方と会ってお話するのは好きだけど、その一面をあまり出したことはなかった気がするので、『なんで起用してくださったんだろう?』って(笑)。ただ最初の方のロケで、自分では予期しない部分を面白く編集していただいて、それがすごくうれしかったんですよね。全く悪意なく、さらっと編集してくださっていたのを見て、『私、ここで普通にしゃべって大丈夫なんだ』って感じたのを覚えてます」
田中 「いつしか、『信用して大丈夫なんだ』と思えるようになっていましたね。何を話しても悪いようにはされないから大丈夫って。スタッフさんとの信頼関係の上で成り立っていた番組です。ななちゃんはどう?」
西野 「最初の頃は、ロケもスタジオの収録も、もう緊張しかなくって…。あんまり記憶がないんです。いつの間にか楽しくなってたなって思うんですけど、最初の頃のことは本当に覚えてないくらい…。でも途中から、『顔が変わったね』と言っていただけることが増えて」
田中 「ななちゃんの成長…っていうとおこがましいけどさ、京子さんも私も、よく話していましたよね」
長谷川 「うん! そういう、大きな変化を迎える瞬間があったよね」
西野 「『アイドルっぽさが抜けたね』って。そんなふうに声を掛けてくださるのがうれしかったです」
田中 「『急に大人になった!?』って、何度もハッとさせられたよ。ななちゃんが意志を持った大人の女性へ変わっていく姿を近くで見ていられたのは、幸せだったなぁ♡ 真ちゃんが新MCに決定した時は、私たちの方がびっくりだったよね」
長谷川 「ね~!」
満島 「僕の中で“グータンヌーボ=女子会”だったので、なかなか難しいなと思っていましたよ。でもしゃべるのが好きだし、『トークバラエティーやりたいな』ってずっと心の中で願っていたので、3人と楽しく話して、男女の垣根をなくしていくような役割になれたらいいなって思いながらのスタートでした。女子会番組だったところに男子会が入って来るのって、プラスの意見だけじゃないだろうなとも感じていたんですけど、これまで幅広い年代の方と一緒にお仕事してきたので、自信を持って、楽しみながら話していくしかないなって。でも、やっぱり最初は緊張したよ~! どうしたらいいか分からなかったもん(笑)」
田中 「ななちゃん、真ちゃんと目を合わせられなかったもんね(笑)」
長谷川 「そんなこともあったね~!」
田中 「ななちゃん、『苦手な男性のタイプは?』ってみんなで話していた時に『目力の強い人』ってフリップに書いていたじゃない? そしたら新メンバーが“ザ・目力!!”の真ちゃんでしょう! 私たちは心配で心配で(笑)」
西野 「だから、ちょっと調節してくださってたんですよね?」
満島 「そうそう! 意識して目力パワーを“弱”にしてたよ(笑)。でも、いつの間にか苦手意識もなくなったよね?」
西野 「はい(笑)。もう大丈夫です!」
満島 「2年前かぁ~。もっと時間たってる感じがするなぁ」
田中 「真ちゃんが入ってきてくれてから、京子さんと真ちゃんが何やら魂レベルで共鳴し合うようになって。京子さんが『精神性の話ができる相手ができた!』って喜んでいましたね」
長谷川 「そうなの!! カレンちゃんも、どこから球が飛んでくるか分からないっていう面白さがあったんだけど、私がなかなか拾うことができなくて(笑)。あとは私も大人なので、恋愛恋愛ばっかりじゃないよねっていうフェーズには来ているというか。真ちゃんが来てくれたことで、すごくバランスが良くなったなって」
田中 「男グータンって、恋バナをしているわけではないのに、素が見えて面白いんですよね~」
西野 「女性の回と全然違うし、『男の人ってこういう話してるんだ~』って。真ちゃんは年上に対しても年下に対してもラフにいけるから、コミュニケーション力が高いなって思います」
「グータン」がきっかけの、うれしい出会い
――さまざまなゲストとお話されて、思い出もたくさんあると思うのですが、中でも「出会えて良かった」という方や、印象に残る出会いはありましたか?
田中 「私、京子さんの、LISA(m-flo)さんと金子恵美さんとの回、好きでした! 名言がたくさん飛び出しましたよね」
長谷川 「『20歳の子を見ると“パンパース!”と思う!』とかね(笑)。『40代、これからだよ!』って言ってくれたり。女性が生き生きしているさまを見せてくれて、私は自分のこれからがすごく楽しみになった回だったなと思います。金子恵美さんもね、すごくエネルギーがある方でした」
田中 「パワフルだったなぁ~。お気に入りで繰り返し視聴していました!!」
西野 「私は近藤春菜さん。春菜さんが最初に来てくださったのはカレンちゃんとの回だったんですけど、それがきっかけで一緒にご飯に行って、それから仲良くさせていただいてるんです。春菜さんと2人で旅行にも行かせていただいたり」
満島 「ゲストを迎える回のラスト(12月14日放送)が、ななちゃんと、カレンちゃんと春菜さんだったもんね! 本当にきれいなラストだなって思う!」
西野 「『グータン』がなかったらこんなに仲良くできていなかったと思うので、うれしい出会いです」
満島 「僕は、1人に選ぶのは難しいですね…。『グータン』をやってみて感じたのは、男子会って、いわゆる中学2年生みたいな会話しかしてないって気分はどこかにあるんだけど、実はそうじゃなくなる瞬間もよくあるんだよね。さっきななちゃんも言ってたけど、女性だけだから話せることがあるように、男性も、そういう空気になることがあるなって思う。みんな少年っぽさを持ちながらも、今抱えている悩みを明かしてくれたり、ここでしかできないすてきな出会いばかりだったなって思います」
田中 「俳優さんやスポーツ選手の方は『へぇ~、プライベートではこんな感じなんだ』ってギャップ萌えすることが多かったかも! 私は高岡早紀さんと女子会ができてうれしかったなぁ。色っぽくて格好よくて、終始見とれていました。『年下の男の子? 遊んではあげるけど付き合ってあげな~い』という名言も最高でした」
一番変わったのは、田中みな実さんの恋愛観?
――この4人の中で、お互いに見つけた“いいところ”を教えてください。
田中 「ななちゃんは、出無精かと思いきや、めちゃくちゃフットワークが軽い! 『今から行っていいですか?』ってフランクに連絡をくれるのがうれしい~♡ 本当の妹みたい」
西野 「『グータン』がきっかけでみな実さんと仲良くさせていただいて。私もうれしいです」
田中 「一度おうちに来てくれて。それからは『今終わったんですけど、行っていいですか?』って、ふらっと遊びに来てくれるの。かわいいでしょ」
長谷川 「分かる分かる! そういうの、うれしいよね」
西野 「1回、みな実さんのおうちに着いてすぐ『歯磨きしていいですか?』って言ったことありましたよね」
田中 「あったね! 私もななちゃんがいる時、『お風呂入るけどゆっくりしててね』とかね」
長谷川 「それって『次の日早いから、入っていい?』みたいな感じ? ななちゃんはその間何してるの?」
西野 「みな実さんが出てるバラエティーを見せてくれました」
長谷川 「ちょっと!(笑)。それ、好きな人だけにするやつじゃないの?(笑)」
田中 「だってーななちゃんのこと好きですもん(笑)。私が出た渾身(こんしん)のバラエティーとか、公開前の映画を見てもらったこともあったね(笑)。京子さんのご自宅にも何度かお邪魔させていただいてます。強そうだけど、とても繊細で柔らかい方なので、『収録でのあの発言、どうだったんだろう…』って、ずーっと気にされていて。そんなところもいとおしい」
長谷川 「田中みな実は竹を割ったような性格だから、『しょうがないじゃないですかー』って。もちろん気にすることもあるんだけど、『そんなことはないんじゃないですか?』って言ってくれるのがうれしかったりするよ。田中みな実、自分の家に人を呼ぶの好きだよね」
田中 「好きっていうか、それくらいしか『心を許しています』という表現方法が見当たらないんです。飲みに行って腹を割って話すこととかあんまりないですしね。こういう女子の空気にすっと溶け込めてしまうから、真ちゃんってすごいよね。あっけらかんとした性格なのかなと思いきや、めちゃくちゃ考えているし。底抜けに明るい人っていう印象だったけど、光と影があるよね。影の部分も魅力的だなって思うことが多かった」
長谷川 「『考えすぎちゃった…』って思うことはあるの?」
満島 「『もうちょっとこういうことが聞けたな』とか、『もう少し日本語勉強しなきゃ』とか、すごく考えて、ぐるぐるする瞬間はたくさんありましたよ。でも、それは絶対次に生かしたいから、今までに触れたことのないような勉強に励んだり。本当に成長させてもらいました」
長谷川 「みんな、超真面目だと思う。田中みな実も、プレーヤーなのにヒールにもなれる人だし。自分を守りたいとか、こう見せたいっていうのがないというか。作品や番組が面白くなることをプライオリティーにしていて、すごい人だなって思ってます」
西野 「みな実さんは、最初の頃は『仕切るのが上手な方だな』と思っていたんですけど、だんだん、バランスを見て誰に振ろうとか考えてくださってるのが分かってきて。あとは、強い面だけじゃなくて、弱い部分だったり、そうじゃない部分も見えてくるようになって。時には自分の身を削って、何かを犠牲にしながらも番組を盛り上げようとしてくださっているのが、本当にすごいなと思います。あと、恋愛面でいうと、たくましくなりましたよね」
田中 「そうなのよ~!」
西野 「恋愛面で、結構言っていることが変わりましたよね」
田中 「最初の頃とは全然違うと思います。3年もたつと、人って変わるんだなって」
長谷川 「田中みな実の恋愛観が一番大きく変わったよね」
田中 「変わりましたねぇ~。価値観や、あらゆることのプライオリティーが変わったと思います。本当の意味で人に心を許すってなかなかできないけど、この空間で共に時間を過ごしてきたせいか、『グータン』のメンバーに対しては自然と仲間意識が芽生えています」
満島 「うんうん。僕もそんな感じ!」
田中 「年は真ちゃんの方が下だけど、私にとって真ちゃんはお兄ちゃんみたいな存在。今後お芝居の現場でもし真ちゃんと共演することがあったら、ほかの俳優さんには聞けないことも『ねぇ、真ちゃーん』って相談できそう」
長谷川 「うんうん。この3人は、自分の弱い部分を見せることができるメンバーかも」
田中・西野・満島 「うんうん!」
満島 「レギュラー番組を一緒にやっていたからって、そうなるかっていうとそうじゃないですしね」
田中 「本当ね。かけがえのない出会いに感謝です!」
【番組情報】
「グータンヌーボ2」
関西テレビほか
火曜 深夜0:25~0:55 ※最終回は、12月21日 深夜0:35~1:05放送
取材・文/宮下毬菜(フジテレビ・関西テレビ担当)
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