音楽好きのおじさんたちがコアにアツく語り倒す「ザ・カセットテープ・ミュージック」が年末2時間SPで帰ってくる！2021/12/24

スペシャルインタビュー／マキタスポーツ＆スージー鈴木「ザ・カセットテープ・ミュージック」（＆カセットガール：河村唯・外岡えりか）

　マキタスポーツとスージー鈴木が、1980年代の音楽をアツく語る番組が年末特番として復活！　収録を終えたばかりのMCの2人とゲストの2人にそれぞれインタビューし、収録の感想と番組の見どころを聞いた。

独自の“賞”を肴に音楽を語る

　9月にレギュラー番組としては幕を下ろした「ザ・カセットテープ・ミュージック」が年末特番で復活。年末恒例の「輝く！日本カセットテープ大賞」を2時間にわたっておくる。MCのマキタスポーツとスージー鈴木が、独自の視点で選んだオリジナルの“賞”を発表。そのノミネート曲について熱く語り、最後にはその中から大賞を選出する。今回は、ダイアモンド✡ユカイと木暮武彦がゲストで登場。RED WARRIORSで80年代を沸かせた2人も、“賞”を選定する。

スペシャルインタビュー／「ザ・カセットテープ・ミュージック」2021 カセットテープ大賞SP

SPECIAL INTERVIEW◆マキタスポーツ＆スージー鈴木

── 3カ月ぶりの復活となりました！

スージー　「音楽を腹の底から話す場がなくなって禁断症状が出ていたんですけど、すっきりしました（笑）」

マキタ　「僕は仕事の都合で音楽を聴く時間もなくて。でも、本番が始まったらすぐになじみました。形状記憶ぶりに自分でも驚きです（笑）」

── ユカイさんとシャケさん（＝木暮）がゲストですが、2人の印象は？

スージー　「大学時代に見ていた方ですが、変わっていなかったですね」

マキタ　「カリスマですからね。一時期、シャケさんのギターをよくコピーしていたんですよ。その人の前でギターを弾けてうれしかったです」

── 今回は、それぞれに賞を発表されていましたが、イチオシは？

スージー　「『最優秀望郷系ペンタトニックワルツ賞』ですね。通常放送では探求系の企画がなかなかできなかったので、今回は満を持してやりました。ペンタトニックワルツの源流をたどっています」

マキタ　「面白かったですよね。音楽には必ず付加価値や意味があるんです。それが変化していったり、当たり前だから気づかなかったりする。でも、それを当たり前のままにしないのが、この番組の真骨頂ですよね。僕は『日本一のライブバンド賞』。濃くて太いお客さんのいるあるバンドを取り上げたんですが、その魅力が世間には届いていない気がして」

── 今後取り上げたいテーマは？

マキタ　「この番組は80年代が中心ですが、新しい音楽も取り上げたいんです。今の音楽の良さや、昔の音楽との共通点を探ったり。おじさんは昔の音楽に拘泥しがちですが、“どうせ若いヤツの音楽だろ”と毛嫌いせずに、間違っていようが今の音楽に切り込んでいくのは面白いと思う」

スージー　「Adoとかすごいですよ」

マキタ　「歌い方の技が多彩でハイスペックなんですよね。ワンフレーズごとに歌い方を変えていて多重人格化している。興味深いです」

SPECIAL INTERVIEW◆ダイアモンド✡ユカイ＆木暮武彦

── お二人でバラエティー色のある番組に出演するのは珍しいのでは？

ユカイ　「初めてかもね」

木暮　「そうだね。音楽の楽しい話ができてよかった。俺なんてかなりマニアックな話になっちゃった（笑）」

スペシャルインタビュー／ダイアモンド✡ユカイ（「ザ・カセットテープ・ミュージック」）

── それぞれ二つの“賞”を発表されましたが、選曲は苦労されました？

ユカイ　「“ボーカリストとして”選曲してほしいって言われたんで、これまで音楽番組で語っていない曲になったかも。ボーカルという見地から音楽を考えることが実はあまりないんで、自分でも新鮮だった」

木暮　「2人でロックンロールバンドを始めたんで、そこにつながる音楽を選ぼうと思ったんだけど、ロックンロールは“かっこいいから”っていう感覚だけでやっている部分が大きくてあまり語ることがない（笑）。それに“ギタリストとして”というリクエストだったので、ああいう選曲になりました。ロックンロールがやんちゃにできる音楽だとすれば、今日紹介したのは、考えたり感じたりできる音楽かな。両極端だけど、どちらも自分の中にあるんだよ」

── MCのお二人はいかがでした？

木暮　「音楽について詳しいよね」

ユカイ　「俺たちはさ、実は音楽の解説なんてできないんだよね。だから実際に歌ったり演奏したりしているわけでさ。それを彼らが分かりやすく通訳してくれているよね」

木暮　「番組中に俺たちの曲も弾いていたけど、ばっちりで驚いた（笑）」

ユカイ　「マキタスポーツはさ、うんちくがすごいから、最初は頭でっかちだなって思ったけど、そこから自分の音楽を表現している。だから共感できるんだよね。音楽は自由だからさ、彼みたいに分析するところから音楽を作ってもいいんだよ。今日は、年齢とかジャンルを取っ払って、音楽でつながっている彼らと話ができて楽しかった。音楽があれば世の中愉快。番組を見れば、そういう気持ちになってもらえると思うよ」