「ラジエーションハウスⅡ」もクライマックスへ。チーム“ラジハ”が向き合うのは難病を抱えた小さな赤ちゃん。「皆さんの力を借りる時が来ました」2021/12/06

　窪田正孝さん主演のドラマ「ラジエーションハウスⅡ～放射線科の診断レポート～」（フジテレビ系）。窪田さん演じる五十嵐唯織は“どんな病も映し出す、世界一のカメラマン”になるためにチーム“ラジハ”と奮闘中。

　第9話（11月29放送）では、「ラジエーションハウス～放射線科の診断レポート～」（同系）でナレーションを務め、シーズン2から放射線技師として唯織と共に働く田中福男（八嶋智人）をフィーチャー。軒下吾郎（浜野謙太）とギスギスしてみたり（⁉）、恋の関係図を作ってみたり、ゴシップネタをノートに書きこんでまとめたり…と、八嶋さんだからこそ描けるキャラクターがチーム“ラジハ”には存在しています。

　そんな彼にスポットを当て「不幸な技師退職騒動で分裂危機！」と題し、冒頭からこれまでの不幸の数々が紹介されました。「あたり」が出たアイスを引き換えようと店へ行くと閉店、新卒で入社した会社は破産で無職…運命の相手と思った女性と結婚したら「あなたといると私も不幸になる」と捨てられる始末…。そんな捨てられっぱなしの彼が、幸福を手に入れるため、居場所を手に入れるため、今奮闘している場所が甘春総合病院。そこへ、造影剤の販売でやって来た医療メーカー勤務の山田福造（石井正則）。彼が放射線技師たちのために集めた資料とチーム“ラジハ”の連携により、二つの命が救われました。名前に“福”がついていながらも福がなかった田中と山田の2人が握手を交わしたシーンはグッときましたね。

SNSも注目♪

　ドラマ公式、キャスト個人で開設されているInstagramやTwitterには、現場のオフショットが満載！　副院長室の札を触る窪田さんの後ろ姿は、ちょっと子どものよう。「副院長室」の文字が掘られているのか、印刷なのかを触って確かめているのでしょうか。また、“美女に囲まれる八嶋先輩”の姿も！　威能圭役の丸山智己さんのオールアップ記念を見事にかっさらっていく八嶋さん、さすが！と思った筆者です。最終回までどんなオフショットがあがるのか、楽しみですね！

唯織と杏の恋の行方はどうなる⁉

　いまだに大きく進展しない唯織と甘春杏の恋の行方。いつになったら杏は唯織のことを思い出すのさ！と、モヤモヤしてしまう筆者。ただ、杏に振り回され、黒羽たまき（山口紗弥加）たちにちょっかいを掛けられる唯織を見るのは楽しみだったりもする筆者です。残り2話、どんなふうに恋の行方が描かれるのか…なんだかこのままの～んびりな感じでもいいかもと思うし、もし杏が思い出したとしても思いを伝えたとしても、ラブラブ！な感じではなく、“唯織と杏”な姿が見れたらそれでいいのかなと思う筆者です。はあ、最後まで見逃せない！

第10話◆チーム“ラジハ”が小さな命を救うため奮闘。渚がワシントンに渡った理由とは？

　「皆さんの力を借りる時が来ました」。

　唯織たちのもとを訪れた大森渚（和久井映見）は、胎児の心エコー画像を見せ、協力を求めた。この胎児は、「純型肺動脈閉鎖症」を起こして心臓から肺に血液が行かなくなっており、場合によっては生後もって数日の命だった。母親は、503号室に入院中の妊婦・池田しずく（伊藤歩）。しずくは、心臓カテーテルでの治療を望んでいるという。そのためには心臓を正確に把握できる画像が必要だというのだ。

　するとそこに、鏑木安富（浅野和之）が現れ、渚をこの患者の担当から外すと告げる。灰島将人（髙嶋政宏）の決定だった。灰島は、新生児への心臓カテーテル治療は前例がないと言って認めず、外科手術で対処するよう指示していた。

　広瀬裕乃（広瀬アリス）たちは、何故渚がカテーテル治療にこだわるのか疑問を抱く。実績のある外科的アプローチの方が無難な選択肢だからだ。そこで唯織は、循環器内科が専門の渚が、ワシントンに留学中、小児の心臓カテーテルについて学んでいたことに触れる。唯織が理由を尋ねても、渚は知見を広げたいとしか言わなかったらしい。

　そんな中、しずくのカルテに胎児の腹部エコー画像が追加される。それを見て何かに気づいた唯織は、渚のもとへ向かった。その途中、唯織は、郷田一平（工藤阿須加）という男から、眼科はどこかと尋ねられる。その際、一平は、唯織の顔を見つめると、どこかで会ったことはないかと言い出し…。