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志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー2021/12/07

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

 仕事に恋にプライベートに、まるでジェットコースターのような目まぐるしい展開が話題の連続ドラマ「SUPER RICH」(フジテレビ系)。“幸せのカタチ=スーパーリッチ”を追い求める、電子書籍を扱うベンチャー企業「スリースターブックス」の社長・氷河衛(江口のりこ)の波瀾(はらん)万丈な半生が、完全オリジナルストーリーで描かれています。

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

 物語は後半に突入するも、まだまだ結末は予測不能な本作。ここでは、「スリースターブックス」のインターン生となるプライドの高い大学生・田中リリカを演じる、志田未来さんにインタビュー。第5話(11月11日放送)からは大学も卒業し、晴れて「スリースターブックス」の正社員に。責任感が強く努力家で、衛の会社を支える存在へと成長したリリカを演じています。

「学生の気持ちナメてますよね?」生意気なリリカを演じて

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

「一つ問題を解決したら、また一つ大きな山が来て…。本当にジェットコースターみたいなドラマだなと、演じながらも感じています。その回の結末が最初に少しだけ描かれて、その後に本編が始まるという構成になっているので、台本を読みながら毎回『この先、どうなるんだろう!?』と気になって、台本をめくる手が止まりません」。

 第2話(10月21日放送)で倒産の危機に直面した「スリースターブックス」。経費削減のためインターンを打ち止めにすることを決断し、ポケットマネーからインターン生に報酬を渡した衛ら社員に、リリカの葛藤は爆発。

 「学生の気持ちナメてますよね?」「もっと有名な会社のインターンするべきだったんですけど、たまたま受かんなかったんでこんなとこ来ちゃったんですよ!!」「こんな会社どうでもいいです。つぶれようと、どうなろうと」。感情を抑えきれず泣きじゃくるリリカに、イラッとしたり、一方で、自分の就職活動を重ねて胸を痛めた視聴者の方も多いはず。

「(生意気なリリカは)演じていて楽しかったです(笑)。目上の方にあんなことを言うなんて、役を通してじゃないと絶対にないことなので、ここは気を使わずバシバシいこうと思い、演じました」。

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

 そんなリリカも、1年後が描かれる第5話からは「スリースターブックス」の正社員となり、意欲的に仕事に取り組む姿を見せています。

「インターン生の頃のリリカは、自分の発言に信ぴょう性がなかったし、ふわふわしたところが目立ちました。『そんな生意気なこと言うの?』っていう部分を逆に意識して、客観的にリリカを見ながらお芝居をしていました。第5話からは社会人になったので、『スリースターブックス』の戦力として役に立てている部分や成長している姿を見せられるように、セリフの言い方を変えたり、意識して演じています」。

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

 同じくインターン生から社員になり、衛との恋も加速する春野優(赤楚衛二)をリリカが気に掛ける描写もありますが、優は衛しか見えていない様子。志田さんとしては…?

「最初の頃は、ちょっと『優くん、いいな』と思ってた部分があったと思うんですよね。でも、1年たってリリカが正社員になってからは、仕事に生きていこうとしている部分があったりするのかな?って。今は仕事の方に意識が向いている感じがします。それも心境の変化ですかね」。

聞き上手な江口さんの前では「何でも答えちゃいます(笑)」

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

 怒濤(どとう)の展開を迎え、緊張感のあるシーンも挟む本作ですが、「皆さん穏やかな方ばかりなので、撮影現場はのほほんとしています。わいわい、がやがや、ほのぼの、って感じの雰囲気です」とほほ笑む志田さん。

「江口さんとは、共演させていただいたことはあるのですが、あまり長く一緒にいる作品ではなかったので、今回ご一緒させていただけてうれしいです。本当に裏表がなく、すごく話しやすい方で、聞かれるとつい何でも答えちゃいます(笑)。普段だと話さないこともぽろっと言っちゃったり…。江口さんは聞き手に回って話を聞いてくださることが多く、プライベートな会話も弾んでます(笑)」。

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

 留学から帰ってきた優とはバディのような関係を見せつつ、テンポの良い会話劇は健在。赤楚さんとは同い年の2人です。

「赤楚くんとは、好きな漫画をお薦めし合ったり。あと、おいしいご飯屋さんを教えてもらったりしています。シーンについて話すことは、あんまり…ないですね……(笑)。それは赤楚くんだけじゃなくて、ほかの方とも雑談ばかりしています(笑)」。

22歳の頃、初挑戦の舞台で得た経験

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

 「SUPER RICH」で22歳のリリカ役を演じることが発表された際、「リリカの持ち合わせている、若さゆえの悩みや葛藤が伝わるように演じたい」とコメントされていた志田さん。20代前半という時期、志田さんご自身はどういう思いを抱えていたのでしょうか。

「22、23歳の頃ですよね。6年前…? 私、そんなに悩まなくて。悩んでもしょうがないって考えるタイプなので、その頃もあまり悩んだりしてなかったと思います。当時は、初めて舞台(2015年11月に上演された「オレアナ」)に挑戦させていただいた頃でした。映像のお芝居と全く違う現場で、『日々勉強だな』『学ばなきゃな』と感じていた時期だったと思います。苦戦することもありましたが、『始まれば、いつか終わる!』って思いながら頑張っていました。大変なことがあっても、『これが一生続くわけじゃない』って思えるようになった年かもしれないです(笑)」。

 最後に、志田さんにとって“スーパーリッチ”な瞬間とは?

「今は、とにかく現場に行けることがすごく楽しくて。本当に、リッチな瞬間ですね。こういう状況になってから、丸2カ月、現場に行けない時期があったんです。今も撮影の時にはフェイスシールドをしたり、しっかり検査を受けたりと、気を付けないといけないことはたくさんありますが、こうして現場に行けて、お芝居できる環境が『あー、リッチだな』って思います」。

志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー
志田未来「これが一生続くわけじゃない」 20代前半で得た考え方――「SUPER RICH」インタビュー

【プロフィール】

志田未来(しだ みらい)
1993年5月10日生まれ。神奈川県出身。AB型。主な出演作は、映画「誰も守ってくれない」「借りぐらしのアリエッティ」「風立ちぬ」「ST赤と白の捜査ファイル」「青空エール」「泣き虫ピエロの結婚式」「グッドモーニングショー」「クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ」「伊藤くん A to E」「ラプラスの魔女」「架空OL日記」「泣きたい私は猫をかぶる」「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」、ドラマ「女王の教室」「14才の母」(ともに日本テレビ系)、「小公女セイラ」(TBS系)、「秘密」(テレビ朝日系)、「レンタル救世主」(日本テレビ系)、「ウツボカズラの夢」(フジテレビ系)、「明日の君がもっと好き」(テレビ朝日系)、「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)、NHK連続テレビ小説「エール」、「監察医 朝顔」(フジテレビ系)など。

【番組情報】

木曜劇場「SUPER RICH」
フジテレビ系
木曜 午後10:00~10:54

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【締切】2022年1月3日(月)正午

取材・文/宮下毬菜(フジテレビ担当) 撮影/尾崎篤志



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