段田安則が「カムカムエヴリバディ」“2人の息子”松村北斗＆村上虹郎を絶賛！2021/11/28

　雉真安子（上白石萌音）の夫・稔（松村北斗）の戦死広報が届いた連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」（NHK総合ほか）。

　終戦から3カ月半たったある朝、ラジオの「基礎英語講座」が復活。安子は英単語を一つ覚えるごとに、稔の復員が近づいてくる気持ちで英語の勉強を再開しました。程なくして、出征していた勇（村上虹郎）が無事に帰還。しかし、喜びもつかの間、雉真家に稔の戦死広報が届いたのです。

　家を飛び出した安子は、稔との思い出の神社へ――。ピタリと風の音が消え、無音の中グラグラ揺れるモノクロの木々、「稔さん…稔さん…稔さん…」と心の中で叫ぶ安子の声。上白石さんの表現力、絶望感の演出に引き込まれた方も多いと思います。

　そして、公式ホームページ（https://www.nhk.or.jp/comecome/?cid=orjp-dramat-210927-1000）では、第5週（11月29日～12月3日放送）の予告が公開。稔がるいを抱っこしていたシーンもあるので、“稔さんロス”の方も、まだまだ目が離せません！

　さて、後期の“朝ドラ”は大阪制作で、出演者の皆さんは声をそろえて「NHK大阪のチーム感がいい」と、おっしゃっています。千吉役の段田安則さんも「今回久しぶりに“朝ドラ”にお声掛けいただいて、NHK大阪で父親の役だということで楽しみにしておりました。なにしろ大阪局が好きなので、そこでできるのが楽しみでしたね。民放や東京のNHKなどドラマづくりをする場所はいろいろとありますが、大阪の体制は家族的な感じで、私自身も京都の人間なので、波長が合うのか楽しいですね」と喜び、「あんまり内容もよく知らず、あんまりよく聞かずに『やりたいです』とお返事しました。てっきり大阪ことばだと思っていたら、岡山ことばだということで、“えらいこっちゃ！”となったんです（笑）」とオファーを即決した様子が伝わってきます。

　役柄について「千吉は岡山で『雉真繊維』を一代で築いたお父さん。仕事ができる人物ですが、本当につらい時代に生きていて、ましてや息子2人の父親というのはつらいこともいっぱいあったんだろうなと想像しています。稔と勇、2人のいい息子たちと妻の美都里（YOU）に囲まれて、千吉は幸せだと思いますよ。厳しいようで優しい、いいお父さんだなと思います」と紹介。また、「方言は薄れてきていますが、どこの土地のことばであってもいいものだなと思います。自分なりにことば指導の先生に聞きながら、“こんなんかな？　こうでいいんじゃないかな？”と考えながらやっています。岡山の方が聞いた時に、『うそやん』と思われると具合悪いとは思っていますが、やっぱりただアクセントが合っているだけではなく、そこにちゃんと気持ちがのってしゃべれているかどうか、というところに苦労しています。それが面白いところですけどね」と方言のセリフに苦戦したことを明かします。

　共演者の印象をお聞きすると「息子を演じる松村北斗さんと村上虹郎さんとは、初めての共演です。役柄の稔と勇がそれぞれ違うように、あの2人もちょっと違うタイプ。でも、両方いい息子ですね。外見だけでなくて、気持ちがいい俳優さん2人だなと思います。安子役の上白石萌音さんも、いい子ですよ。見てくださっている方もそうでしょうけど、台本を読んでいても本当に安子の味方になってしまうんですよ。“朝ドラ”ヒロインはどの作品も視聴者が味方になって見る組み立てなんでしょうけども（笑）」と、視聴者目線で語ります。

　最後に「台本を1週目、2週目と段階的にいただくのですが、自分の役どうこうよりも、“これどうなっていくんだろう”と物語が気になって。“安子と稔、勇はどうなるの!?”と、早く続きが知りたくなるんです。この作品は自分が出ている、出ていないに関わらず、“続きが知りたい！”という内容の台本だったので、きっとご覧になる皆さんも、“明日はどうなるんだろう”とわくわくしていただけるのではないでしょうか。1日でも見逃すと、“どうなったの？”となる部分もありますので、ぜひ毎日見ていただけるとより一層楽しく、わくわくしてもらえると思います」とメッセージを送りました。

第5週あらすじ（11月29日～12月3日放送）

　稔（松村）の戦死を知らされてから半月。安子（上白石）は泣き暮らしていました。稔に先立たれたことを受け入れられない美都里（YOU）は、安子にひどく当たるようになり、雉真家から追い出すよう千吉（段田）に提案。再婚を勧められ、娘のるいと引き離されそうになった安子は、岡山を飛び出して大阪へ。ある日、安子はラジオで「カムカム英語」を聞き、再び英語を学び始め…。