“患者に寄り添う男”原守が復活！しかし、以前と様子が…？――「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」第6話2021/11/18

　100年に一度のパンデミックで新局面を迎えた日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」を舞台に、群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌うフリーランスの外科医・大門未知子（米倉涼子）が、外科医の本質である手術や治療を成し遂げるため、一切の妥協を許さず突き進む姿を描いたドラマ「ドクターＸ～外科医・大門未知子～」（テレビ朝日系）。

　先週放送の第5話では、内科と外科を統一した「メディカルソリューション本部」が立ち上げられ、本部長となった蜂須賀隆太郎（野村萬斎）によって医療体制を一新した「東帝大学病院」のもとに、フリーランスの看護師・那須田灯（松下奈緒）が登場しました。灯は東帝大学病院に雇われることになった矢先、外科医・興梠広（要潤）が執刀するオペで興梠と真正面から衝突。さらに、オペ後に手術ミスが発覚すると、興梠は灯に代わって手術に入った大間正子（今田美桜）にミスを責任転嫁、正子はクビを宣告されてしまうことに…。ことの顛末（てんまつ）を知るはずの灯が口を開かず、2週連続の医局員クビの可能性に終始ヒヤヒヤしましたが、興梠による手術ミスも無事に未知子がカバー。患者の命を灯たちと共に無事救い、正子のクビも免れることができました。

　未知子と灯による「ドクターX VS. ナースX」の戦いも無事（？）終戦を迎え、灯も「神原名医紹介所」の仲間入りか!?と思っていましたが、騒動後に灯は「東帝大学病院」との契約を終了。この展開にもびっくりしました。果たして、“ナースX”灯は再び登場するのか？　気になるところですが、今夜放送の第6話ではついに！　「ドクターX」を初期から支え続けてきた“キンちゃん”が帰ってきますよ!!

鈴木浩介演じる外科医・原守が東帝大に帰ってくる！しかし、以前の面影はなく…？

　今シリーズの「ドクターX」では、“みんな大好き海老名先生（遠藤憲一）”が東帝大から去ったりフリーランスの看護師が登場したりと、ここまで怒濤（どとう）の展開を見せてきました。「まさか今夜も何かが起こるのでは…？」と思っている方もいるはず。そのまさかが当たるように、第6話の予告映像には、第1シリーズからずっと「ドクターX」に寄り添ってきたあの男、鈴木浩介さん演じる外科医・原守の姿が！　そう、今夜放送の第6話では、第6シーズン（2019年放送）のラストでクビとなった原が帰ってくるのです！

　「ドクターX」を愛する根強いファンにも人気のキャラクターであるにもかかわらず、最新シリーズではなかなか姿を見せなかった原。第4話（11月4日放送）では、盟友・加地秀樹（勝村政信）もたまらず「原、帰ってこないかなぁ…」と漏らしたことで、「ドクターX」ファンの間でも“原待望論”が日に日に熱を帯びていたのですが…。第6話の予告が解禁されると、SNS上ではたちまち「待ってました！」「原先生帰ってきた――!!」「ついに!!」といった原復帰への歓喜の声があがりました。多くの人が待ち望んでいた原の復帰は、鈴木さん自身も「想像を遥かに超えていました」という新設定での再登場です。

　これまで“患者の心に寄り添う医療”をモットーにする一方、組織にもしっかり寄り添ってきた原。第5シーズン（17年放送）では恋人関係にあったナナーシャ・ナジンスキー（シャーロット・ケイト・フォックス）を自らの進退をかけて救い出そうとするなど、患者にしっかりと向き合うところこそが原の最大の魅力。ところが、今回はそんな彼に何やら異変があったようで…（写真もよくみると、眼鏡がいつもの丸いものじゃない…）。なんと、前シリーズでクビになった後に“一匹おおかみのフリーランス外科医”となり、中国で医療に従事していたことが明らかになります。

　しかも！　「神原名医紹介所」の神原晶（岸部一徳）にスカウトされ、未知子（米倉）と同じく「神原名医紹介所」に所属することに。再登場したそばから、今も変わらず“御意社会”に寄り添って生きる盟友・加地にも冷たく接し、「これからはフリーランスの時代です」とボソり。未知子からは“キンちゃん”と覚えられ、上からの命令にも海老名や加地と共に「御意！」と答えてきた彼が一変、一体どうしちゃったのでしょう…。

東帝大にやって来た“VIP患者”が事態を急転させる!? さらに未知子と晶の関係にも変化が…

　晶によってスカウトされ戻ってきた原、その裏には晶が原と共に連れてきた“ある大物患者”の存在が大きく関わります。その患者とは、中国一のITグループ会長を父に持つ御曹司・王弥六（吉田隼）。弥六は小児肝腫瘍を抱えていたことで中国から来日し、腫瘍を切除するために東帝大にやって来たのです。VIP患者である弥六の入院には、加地をはじめとする外科医局員は「私が執刀を！」といわんばかりに立候補。しかし、これに対し、院長代理の蛭間重勝（西田敏行）はこれを拒否します。

　というのも、弥六は晶の持ち込みの患者であると同時に、その執刀医を原に任せることで蛭間と晶は既に合意済み！　これには加地だけでなく未知子も不安げな様子で、晶に猛抗議しますが、晶は原の腕を力説するとともに、あろうことか未知子に対し「いつか失敗しちゃうわよ」といい放ちます。これまで常に未知子を支え味方であり続けた晶のこの言葉、その真意が気になるばかりです…。さらに、弥六のオペを巡って、原と未知子が衝突することに！　晶の売り込みから始まったこの物語はどう進んでいくのでしょう…。

2年ぶりの「ドクターX」現場に鈴木は気合十分！主演・米倉との再共演には「鳥肌が立ちました！」

　2年ぶりとなる今回の登場に、原を演じる鈴木さん自身は「第4話で勝村さんが『原、帰ってこないかなぁ…』と言ってくれて、すごくありがたかったです。僕も早く帰ってきたかったです！」とニッコリ。「ドクターＸ」の現場＆原役にも「今回も皆さんのご期待に添えるよう、加地先生ともキャッキャやっています（笑）。そして…何と言っても、米倉さんの『私、失敗しないので』を2年ぶりに聞けて、鳥肌が立ちました！」とコメント。

　主演の米倉さんも「浩介くんとはいろんな心模様を共有できるので、すごく支えてもらっているし、安心できる存在。あらためてご一緒して気付いたんですけど、私は浩介くんの言葉の切り方や、アクセントの置き方が好きなんです。まるでクミンのように癖が強いけど、病みつきになる特殊なスパイスが浩介くんのお芝居にはあるんですよ！」と久々の共演に心を躍らせました。

　人情にあつい男、原は本当に変わってしまったのか…。鈴木さんも「原が本当に変わってしまったのかどうか、判断は視聴者の皆さんに委ねたいと思います」と語る原の変化、そして超VIP患者・弥六のオペの行方、そのすべては今夜の放送で明らかになります。未知子や原、加地たち医師たちが持つ患者や医療への思いが交錯しながら物語が進む「ドクターX」第6話、ぜひお見逃しなく！　

第6話あらすじ（11月18日放送）

　中国一のITグループ会長を父に持つ御曹司・弥六（吉田）が、小児肝腫瘍の手術を受けるため来日し、「東帝大学病院」に入院した。未知子（米倉）と外科リーダー・加地（勝村）は、さっそく執刀医に立候補。ところが、院長代理の蛭間（西田）はあっさり却下し、すでに決まっているという執刀医を紹介する。その人物とは…未知子も加地もよく知る元「東帝大学病院」の外科医・原（鈴木）だった！　未知子が所属する「神原名医紹介所」の所長・晶（岸部）が、弥六と原をセットで「東帝大学病院」に斡旋（あっせん）したのだという。しかも、原はかつて「東帝大学病院」をクビになった後、フリーランスに転向。中国の病院で働き、このたび晶にスカウトされて「名医紹介所」に所属することになったという。

　未知子は、師匠である晶が自分に内緒で原をスカウトし、執刀医として売り込んだことに憤慨。原に“名医”と呼べる腕はないと食ってかかる。しかし晶は、名医は腕だけが武器ではないと断言。失敗しない外科医としてまい進する未知子に対し、「いつか失敗しちゃうわよ」と言い放ち…!?

　一方、“患者の心に寄り添う医療”を目指しながら、組織にもしっかり寄り添ってきた原も、どういうわけか今では豹変（ひょうへん）。御意仲間だった加地にも冷たい態度を取り、「これからはフリーランスの時代だ」と豪語する。そんな中、原はオペの助手に未知子を指名する。ところが、未知子は「いたしません」とはねのけ、独断で弥六の検査を敢行。その結果、原はもちろん、あの未知子ですらもオペを成功させるのが難しい病状だと判明し…!?