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スカパラが注目のコラボナンバーを収録したミニアルバム「S.O.S.[Share One Sorrow]」を本日リリース!2021/11/10

CULTURE INTERVIEW/東京スカパラダイスオーケストラ(ミニアルバム「S.O.S.[Share One Sorrow]」)

 東京スカパラダイスオーケストラが、注目のコラボナンバーを収録したミニアルバム「S.O.S.[Share One Sorrow]」をリリース。コロナ禍に制作されたという本作について、谷中敦、NARGO、加藤隆志が作品制作を振り返る。

──「S.O.S.[Share One Sorrow]」は、MAN WITH A MISSION(以下MWAM)のトーキョー・タナカさんとジャン・ケン・ジョニーさんを迎えて制作されたナンバーですね。

加藤 「スカパラとMWAMはスタイルは違えども世界を相手に勝負をしているバンドだし、僕らもみんながコロナで苦しんでいる中にあって『同じ哀しみをシェアしよう』というメッセージを全世界へ向けて発信できないかなという思いからオファーさせていただきました」

谷中 「コロナ禍の真っ只中に作っていたこともあって、『今の時代、僕らはどんなことをメッセージとして発信すればいいのだろう?』ってところと向き合いながら作詞をしましたね」

NARGO 「僕自身、この曲のレコーディングにはものすごく大きな手応えを感じていて。満足できる演奏ができたので、大きな達成感がありましたね」

加藤 「印象的だったのは、NARGOさんのアイデアから生まれたアレンジによって曲の表情がものすごくカラフルになったんですよ。最近のスカパラ・ホーンズって、コーラス・グループが歌っているみたいなんですよね。ハーモニーを作るのはもちろん、ブレスのスピードも『こんなにピッタリと合わせられるのか』ってくらい一体化していて。そういった表現ができるホーン・セクションは他にいないので、本当に“宝”ですよね」

──「めでたしソング feat.ムロツヨシ」はどのように作っていったのですか?

加藤 「ムロさんにデモを4曲送ったら『この曲はこのシーンに合って、こっちの曲はこのシーンに合って…』と4曲すべて気に入ってくれたんですけど、『あえて選ぶとすればこの曲で』って返事がきたので、それだったら全部の要素をつなげて、1つの曲として完成させてみようと」

NARGO 「最初はインスト曲の予定だったので、まさかムロさんの歌が入ってこのような仕上がりになるなんて誰も想像してませんでしたね」

谷中 「舞台『muro式.がくげいかい』のテーマ曲なんですけど、ムロさんの『お芝居に対する気持ち』を歌詞に落とし込みたいと思っていたので、キーワードとなるような言葉をいくつか送ってもらったんです。その中に『めでたし、めでたし』って単語があって、そこからタイトルを思いついて。今は世界中がコロナ禍で大変な状況ですけど、また『めでたし、めでたし』って気持ちになれたらいいねって思いを込めて作りました」

── DISC2は、桜井和寿(Mr.Children)さん、長谷川白紙さんをゲストに迎えたライブ音源が収録されています。

加藤 「桜井さんとは『やっと一緒に音楽を届けることができた!』って感じで…本当に感慨深かったです」

谷中 「アンコールで『innocent world』を一緒に演奏したんですけど、ライブが終わったあとに『スカパラとやったことで、この曲の良さにもう一度気付くことができた』って言ってもらえたのがうれしかったです。白紙くんも桜井くんと一緒だったことにすごく恐縮していたよね。でも桜井くんは白紙くんに興味津々で」

加藤 「白紙くんは次世代の音楽シーンを担う重要な才能だと思うんですけど、スカパラが素晴らしい才能同士の出会いの場所になれたとしたらうれしいです」

谷中 「最近のコラボは『仮面ライダー』や『キャラメルコーン』、『TOKYO TORCH』とジャンルレスになってきているんですけど、そこに対応できるというのはいろんな経験を積んできたスカパラならではの柔軟さなのかなって思います」

── 作品制作を振り返って一言お願いします。

加藤 「顔を上げて前を向けるようなメッセージを音楽に込められたので、僕らの歴史の中でも意味のある作品に仕上がったと思いますね」

NARGO 「あらためて今回の作品を聴いてみたら『スカパラの表現が見事にアップデートされている』と感じたので、ぜひ世界中の人に届いてほしいです」

谷中 「『めでたしソング~』には『強くなれない時でも楽しくやれる筈です』という一節があるんですが、例えばメンタル的に弱っている時には、まず『楽しむ』が先に来てもいいんじゃないかなって思いから書いた歌詞なんです。今回の作品はさまざまな状況の中でもスカパラが必死で楽しんできた記録でもあるので、ぜひ音楽を聴いて元気を出してもらえたらうれしいです」

【OUR『シェアしたい!』MUSIC】

加藤 「『S.O.S.[Share One Sorrow]』を聴いてもらいたいですね。スカパラには32年という長い歴史があるので、この曲をきっかけに僕らの音楽やベースになっているスカの魅力を知ってもらえたらうれしいです」

NARGO 「僕もこの曲以外パッと思い浮かばないくらい、本当にいい曲ができたと手応えを感じています。今回はすべて英語詞なので、またワールドツアーでいろんな国へ行った時に、集まったみんなとこの曲を一緒に歌えたら最高ですね」

谷中 「僕は“バンドサウンド”をシェアしたいです。バンドには、さまざまな楽器を持った人たちが音楽を表現するために集まっているから、個性の共存の仕方が学べると思うんですよ。その経験をすると、いろんな人と仲良くできるし、集団の中に入っても自分の個性を出せるようになっていくと思う。逆に人の生かし方も分かってきたりするんじゃないかな。そういう意味でバンドサウンドをシェアできたら、より日々の生活が楽しくなるように感じています」

【プロフィール】

東京スカパラダイスオーケストラ 
1989年のデビュー以来、テーマである“NO BORDER”を掲げながら世界を相手に唯一無二の“トーキョー・スカ”を響かせる9人組バンド。さまざまなアーティストとコラボレートした“歌モノ・シリーズ”は毎回大きな話題を呼んでいる。

写真右から、北原雅彦(Tb)、大森はじめ(Per)、川上つよし(Ba)、加藤隆志(Gt)、谷中敦(B.Sax)、茂木欣一(Dr)、NARGO(Tp)、沖祐市(Key)、GAMO(T.Sax)。

【リリース情報】

東京スカパラダイスオーケストラ/ミニアルバム「S.O.S.[Share One Sorrow]」

ミニアルバム「S.O.S.[Share One Sorrow]」
11月10日発売 ¥2,970 ほか 
cutting edge/JUSTA RECORD

MAN WITH A MISSIONのトーキョー・タナカとジャン・ケン・ジョニーをゲストに迎えたタイトル曲をはじめ、ムロツヨシとのコラボで話題の「めでたしソング~」、東京音頭を取り入れた「SKA!BON-DANCE~We Welcome The Spirits」など表情豊かな楽曲が収録されたミニアルバム。

【プレゼント】

プレゼント/東京スカパラダイスオーケストラ ポラ

サイン入り生写真を2名様にプレゼント!

応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/news/present/
(応募期間:2021年11月10日正午~11月17日午前11:59)

ハガキでの応募方法は「TVガイド」11月19日号(P102)をご覧ください。
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取材・文/尾藤雅哉 撮影/大野隼男(えるマネージメント) 
ヘア&メーク/北野俊春、古澤英文、大平秀剛、白井悠



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