松村北斗、“朝ドラ”出演にプレッシャーも「ものすごくビビりながら新幹線に乗って大阪へ向かいました」2021/11/06

　連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」（NHK総合ほか）がスタートして1週間がたちましたが、新しい朝はいかがですか？　ヒロイン橘安子の誕生、ラジオ英語講座との出合い、そして初恋…。今作は3世代の親子を描くので、展開が早いんです！

　第1週（11月1日～5日放送）の見どころは、なんといっても安子（上白石萌音）と雉真稔（松村北斗）の出会い。自転車の練習や喫茶店でコーヒーを飲むシーンなど、キュンキュンした方も多いのではないでしょうか。

　そんな稔を演じる松村さんは、“朝ドラ”の出演にプレッシャーを感じていたそうで、出演が決まった時の気持ちを「作品ごとに独特のプレッシャーがありますが、“朝ドラ”は確立された存在ゆえに特別でした。いくつかお芝居をやらせていただいて『こういうものなんだな』と思う瞬間もあったんですけど、きっとそれが通用しないんだろうな…。“朝ドラ”には“朝ドラ”の世界が存在しているんだろうなと思って、ものすごくビビりながら新幹線に乗って大阪へ向かいました」と振り返ります。

　稔は、地元で有名な繊維会社の跡取り。松村さんは「稔は長男で僕自身は次男だったというのが、実は自分の中で大きな違いでした。『カムカムエヴリバディ』は稔が長男だということが大切な作品ですが、僕は26年間“弟”としてしか生きてきていないので、それがすごく邪魔になるだろうなと感じていました。妹や弟がいないので、弟を愛（め）でるという感覚を味わったことが実はないんです。自分が兄として慕われることもないですし。そこが、大きな違いかなと思います。長男役は完全に空想の世界でした」とご自身と役柄を比較。

　一方で「稔と僕自身の似ているかなと思う部分もあるんですよ。きっと稔自身は、自分にはある程度“あそび”というか、緩やかさもあると思っているんだろうけれど、周りからはすごくしっかりしているように見られているし、『真面目だね』『頼りになるね』と言われて、その言葉に押し流されるしかない瞬間も多いのかなと思うんです。僕もすごく派手な性格というよりは、『大人しそうだね』『物静かそうだね』と言われるんですが、自分の中ではそうではないので本当はもっと声をあげたいし、“普通にふざけるんだぞ”という思いもあって。だけど、しっかり者でいなきゃいけないのかなと思う瞬間もあったりします」と明かします。

　今回が“朝ドラ”初出演の松村さん。撮影現場の印象について「今までいくつか経験させていただいた現場とは、全然違うなと思いました。あらためて感じるような強烈さというか、強い説得力を感じる現場でしたね。その空気に飲み込まれそうになったり、なんとか耐えたり…。単純に1話が15分と短いじゃないですか。台本にいろんなものが詰め込まれていて、僕ら役者もそこにいろんなものを詰め込まなくちゃいけないんです。ガツガツ表現していくことも必要な現場で、僕はちょっとのろまだったかなと思うほどです」と吐露。

　最後に、本作の見どころを「『カムカムエヴリバディ』は3世代の物語になっている分、1話1話が凝縮されているので、1話でぜいたくに物語を吸収したような気持ちになれるのではないかなと思います。いろんなことが目まぐるしく進んで、どんどん状況が変わっていくとてもエンターテインメント性を感じるドラマです。とにかく1話の食べごたえがすごいんですよね。キュンキュンするシーンもたくさんあるなと思いました。毎朝爽やかな内容というわけではないですが、朝『カムカムエヴリバディ』を見たら、その1日、自分の人生がドラマチックに感じるだろうなと思うくらいドラマチックです！」とアピールしました。

　松村さんにはこちらのインタビュー（https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1120242/）で、上白石さんの印象や、稔の弟・勇役の村上虹郎さんとのエピソードも語っていただいています。さらに、出演決定を知った時の面白いエピソードや、SixTONESのメンバーの反応なども話してくださっているので、併せてお楽しみください。

第2週あらすじ（11月8日～12日放送）

　安子（上白石）は、大阪の商科大学に通う稔（松村）と文通で心を通わせていました。ある日、ダンサーを目指していた兄・算太（濱田岳）が借金問題で勘当されてしまいます。「たちばな」を継ぐ婿を迎えるため、安子に見合いの話が！　気持ちを整理するため大阪へ向かった安子は、稔も同じ思いを抱いていることを知ります。一方、勇（村上）は、甲子園に出場できたら安子に思いを伝えようと練習に励みますが、戦争の影響で中止になってしまい…。