「麒麟がくる」今川義元役の片岡愛之助。仲良しの今井翼に討ち取られる!?2020/06/07

　6月7日放送（第21回）の大河ドラマ「麒麟がくる」（NHK総合ほか）で描かれる桶狭間の戦い。尾張を治める織田信長（染谷将太）と駿河のみならず、三河も支配していた今川義元（片岡愛之助）との合戦です。2万以上もの大軍を引き連れて、3000ほどしかいない織田軍に攻め入った今川軍は、圧倒的に有利だったはず。それなのに、皆さんもご存じの通り、まさかの結末を迎えてしまいます。今回は、愛之助さんが抱く義元の人物像や、桶狭間の戦いの撮影エピソードなどをお届けします！

　愛之助さんは義元を演じるにあたって「これまでの今川義元は、見た目は公家のようなイメージがありますが、今回は頭も良くて強大な強さを持った、勇敢な武将として描かれています。全体的にクールな印象がありますが、そのなかに鋭さと燃えたぎるような情熱が見え隠れするように、義元を演じてきました」と、これまでとは異なる勇敢な武将であることを心掛けていたそうです。確かに、これまでの大河ドラマの印象とは異なる義元像ですよね。余談ですが、記者の直近のイメージは、大河ドラマ「おんな城主・直虎」（NHK総合ほか）で春風亭昇太さんが演じる今川義元だったので、愛之助さんの演じられる義元を最初に拝見した時に、「これまでとは違うな」と感じたのを覚えています。

　そして気になる桶狭間の戦いのシーンについても、「出陣のシーンは、大一番を迎える緊張感を感じながらも『負けるはずがない』という絶対的な自信を持つ義元の姿を、そして合戦のシーンは、戦場で命を落とした数少ない戦国武将ということを念頭に、“勇ましい武将”であり続けることを大切にしました。今回、義元も殺陣のシーンがあります。今川義元役での出演のお話をいただいた時から“力強い今川義元”を目指してきましたが、この殺陣のシーンでその真骨頂を表現するべく、演出の方と殺陣指導の久世（浩）先生にご相談させていただきました」とここでも武将らしさを熱く語る愛之助さん。

　また、桶狭間の回ならではの見どころも。「この回では、“信長と義元の駆け引き”が一番の見どころだと思います。圧倒的有利な状況で着々と織田方の城を落としていく義元は順調そのもの。信長が突いてくるのはまさにそこで、少数精鋭で今川本陣を攻めてきます。結末は分かっている桶狭間の戦いですが、どうように描かれているのか、楽しんでいただけたらと思います。また義元をはじめ、今川軍と織田軍の迫力ある殺陣のシーンにもご注目いただきたいです」とのこと。記者は、義元の殺陣のシーンをほかのドラマで見た記憶がないので、どんなシーンになっているのか気になって仕方ありません。

　さらに、義元の最期については「最後まで屈強な義元であることで、討ち取った信長の存在がさらに強くなると思い、絶命の瞬間まで戦う武将であることを意識しました。また、毛利新介役で今井翼さんが出演されます。公私ともに仲がいいので複雑ですが、翼さんに討ち取られるなら仕方ないかと思います（笑）。大河ドラマが共演できてとてもうれしかったです」とおちゃめなコメントも。今井さんに敗れる愛之助さんは、果たしてどんなふうに最期を迎えるのでしょうか。ますます楽しみになってきました！