ロバート・秋山&仲里依紗のコンビが“引きの世界”へ案内! 10月23日放送「悲→喜カメ」2021/10/22
心理学に基づく「メタ認知」を用いて、“悲劇”が“喜劇”に変わる1コマを紹介する特番「悲→喜カメ」(NHK総合)が10月23日に放送されます。
“引き”を“悲→喜”と解釈し、理不尽や不合理だらけの世の中で直面する悲劇でも、カメラを引いて、画面いっぱいに捉えていた被写体を小さくして見てみると、ちょっと笑える喜劇に早変わりするのでは…!? という発想。番組では、ロバートの秋山竜次さんが「日本ズームバック協会」の始祖・引山澄漠山(ひきやまずむばくざん)に、仲里依紗さんが同協会の広報担当に扮(ふん)し、“引きの世界”へ案内してくれます。
収録を終えたお二人に、お互いの印象や番組を通して気付いた新たな発見などをお伺いしました。
――まずは収録を終えて、率直な感想をお聞かせください。
秋山 「この番組は、ちょっとシュールな世界観で進むんです。“引きで見る”という部分が再現ドラマになっているんですけど、コントでもないし、絶妙に不思議な映像で、ばかばかしい面白さがありますよね」
仲 「“引きで見る”という発想は、このお話をいただいた時になるほどなと思いましたし、ネガティブに考えがちな今の時代にいいですよね。番組の中で『旦那さんが家に帰ってきて、奥さんに怒られないように、ゲーム感覚で静かにビールを飲む』というのがあったんですけど、ゲームみたいにポジティブに捉えると、いい方向に進みそうだなと、とても勉強になりましたし、私もやってみたいなと思いました」
――お互いの印象はいかがですか?
秋山 「仲さんとは何度か共演させていただいているんですけど、その度に僕はふん装しているんですよ。変な子役で2時間ドラマを撮った時は、終始僕を子役として扱ってくれて(笑)。頼りがいがあって、本当に器のでかい方だなと思いましたね」
仲 「私は、秋山さんをすごくリスペクトしているので、今回も新しいキャラクターを見られるのが楽しみで、収録も本当に楽しかったです」
――今回、秋山さんは「日本ズームバック協会」の始祖・引山澄漠山というキャラクターに扮していますが、オファーがあった時の心境を教えてください。
秋山 「まず、一度言われただけでは全く理解ができませんでしたね(笑)。『物事を引いて見る“ズームバック協会”の始祖をやってくれ』って言われたんですよ。 “なんだそれは?”と思いましたけど、話を聞いていくと、面白そうだな、なるほどなと思いました」
――引山澄漠山というキャラクターは、どのようにつくっていったのでしょうか?
秋山 「衣装決めから髪形まで試行錯誤しましたよ。まずは和なのか洋なのか。和の要素だけだと仙人感が出るから下にベストを着てみたり、足元がちょっと決まりすぎていたから便所サンダルに変えてみたり。髪の毛は、メークさんと『ウィッグ何本にする?』って言いながら収録直前に決めました。あとひげもすごいんですよ! 型を取って、ぐるんぐるん巻きのひげを特注で作ったんです。ちゃんと番組で伝わるかな…。口元の寄りをたくさん使ってほしいですね」
――収録では、ズームバックすると“悲劇”が“喜劇”に変わる1コマを紹介されたと思いますが、今後の仕事に生かせそうなことはありましたか?
秋山 「今、自分のことを“引き”で見たら、都内に数々のパン屋さんを出しているベーカリープロデューサーみたいだから、そのモノマネができるなと思いましたね(笑)」
仲 「(笑)。私は、ドラマの本番でセリフを言う時に、長ゼリフだったり説明用語があると緊張するんですけど、“引きで見てみる”と、携帯電話を触っているスタッフさんが絶対にいるんですよ。遊びではなくて、仕事の連絡を取っていると思うんですけど、周りから自分が集中して見られている時に、私を見ていない人もいるというのを感じられれば、リラックスできるのかなと思いました」
秋山 「めちゃくちゃすげー! 確かに、緊張しながら収録していても、もっと引いて渋谷全体を見たら、お前たちが撮影していることなんて知らねーよって話ですもんね。町ぐるみで見ればいいんですね。それはいい考え方です!」
――番組のテーマにちなんで、“目線を変える大切さ”を感じたことがありましたら教えてください。
秋山 「自分が出た番組を見ることも大事ですよね。お茶の間の気持ちになって見ると、“もうちょっと髪を切らなきゃ”とか、“日焼けが弱いからもっと黒くするために焼かないと駄目だな”とか。そうやって自分のことを引きで見ることも大事だなと思いました」
仲 「よく買い物をしすぎてしまうんですけど、今まで使わなかったものを最近使い始めたことがあって。取っておくといいことがあるのかなと思いました。無駄遣いと思わず、いつか自分のためになると思い、すぐに使わなくても買ったものは大切に倉庫にしまっています」
――コロナ禍で世界中が苦しい状況にありますが、元気が出るヒントやアドバイスをお願いします。
秋山 「元気がない…。にんにく注射を打ったらいいんじゃないですか?(笑)。自分が元気のない時に『元気出して』と言われても『知ってるし』って思うし、まずは身近な食べ物じゃないですかね。あとはちょっと高めの栄養ドリンクやカフェインがいいかもしれないですね」
仲 「自粛自粛で楽しいことがないし、生活にメリハリが付かない日々になっていますよね。でも周りを“引きで見る”ことで楽しい情報が入ってきたり、ポジティブな方向に持っていけたりすると思います。スマホのカメラも広角レンズを使うと世界が変わるじゃないですか。『自分の家がめっちゃ広く見える!』とポジティブに感じるように、近くのものだけを見るのではなくて、広角で見てみることが大事だなと思います」
――ありがとうございました。
【番組情報】
「悲→喜カメ」ポジティブになるための自分を操る究極の超スゴいズームバック思考法
NHK総合
10月23日 午後9:50~10:20
NHK担当 M・I
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