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坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編2021/10/18

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

 TBSでは、よるおびドラマ「この初恋はフィクションです」が月~木曜の深夜0:40から15分枠で放送中。今作の企画・原案は多くの話題作を放つ秋元康さん、脚本は「おっさんずラブ」シリーズ(テレビ朝日系)、「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)などを手掛けた徳尾浩司さんが務める、オリジナルの青春群像ラブストーリーです。さらに今作は、民放初の試みとして、YouTubeで放送後に全話が配信されています。

 今作の主人公の倉科泉を演じるのは、毎週土曜深夜に同局で放送中の「私が女優になる日_」で全国9000人の中から選ばれた10人による演技バトルで1位に輝いた飯沼愛さん。ドラマ初出演にして、初主演を務めます。さらに、泉が通う桜彩館高校の爽やかな好青年のクラスメートで、クラスのムードメーカーであり、泉にひそかに恋をする野島啓介役を、「ドライフラワー」(Hulu配信)や、昨年King & Prince・永瀬廉さん主演で実写化された映画「弱虫ペダル」で鳴子章吉役を好演した、坂東龍汰さんが演じています。

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

 今回は、そんな今大注目の若手俳優である坂東さんを直撃。ピュアな新人俳優だらけの撮影現場の様子や、役柄との共通点について熱く語ってくださいました!

演じる野島は「“THEイケメン”というよりは三枚目の感覚。そこにだんだんかっこよさが見えてくるように演じられていたら」

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

――今回坂東さんが演じられる野島啓介、通称“ノジ”の役どころを教えてください。

「ノジくんは、主人公・泉ちゃんに高校1年生からピュアな片思いをしている子です。普段はみんなとワイワイして、明るくてちょっとおバカなキャラクターなんですけど、恋になるといきなりたじたじになってしまって、あまりうまくいかない一面があります。よく言えば愛くるしいので、皆さんにも愛されるキャラクターなのではないかなと思います。恋愛面では、『もっと行けよ!』って思われてしまうかも…(笑)。草食系とはまたちょっと違う、新しいジャンルのキャラクターです」

――台本からも今どきの男子高校生という感じが伝わってきました。ご自身の年齢とは少し離れていると思いますが、共感する部分はありますか?

「自分で言うのも恥ずかしいのですが、高校時代の自分を見ている気分になります。僕も実は片思いを繰り返していたので…(笑)。でも、ノジくんはちゃんと自分の気持ちを泉に伝えているので、僕の高校時代とは一味違いますね。僕から見ても、すごくかっこいい男の子だなって思います」

――生徒の中では一番の盛り上げ役ですよね!

「そうなんです。コミカルなシーンもあって砕けている部分も多いので、“THEイケメン”というよりは三枚目に近い感覚なのですが、だんだんそこにかっこよさが見えてくるように演じられていたらいいなと思っています。リアコ(リアル恋)案件…? っていうんですかね、“本当にこういう人いそう!”って感じてもらえたらうれしいです!」

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

生徒役では最年長。痛感した先輩の偉大さ――「本当に甘えてばかりだったなぁって思い直しました(笑)」

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

――王道な胸キュン作品で、主人公の相手役を演じるのは初めてなのかなと思うのですが、どうでしょうか?

「今年の夏に配信が始まった『ドライフラワー』(hulu配信)と、2022年に公開される『フタリノセカイ』は恋愛ものですが、言われてみればこういうピュアな恋愛作品は初めてですね…」

――そこに戸惑いはありましたか?

「全くなかったです! 年齢的な戸惑いはありましたが…(笑)。現場では大丈夫だよって声を掛けていただいています。すてきなノジくんをどう届けるか、泉のかわいさをどう引き立てていけるかを考えながら演じています。今まで演じたことのないキャラクターなので、監督といろいろ話し合いながら。そう考えると、今作では役柄も含めて初挑戦なことが多いです」

――どんなところでしょうか?

「僕は今24歳なのですが、この年齢で17歳を演じることは俳優としてよくあることだと思います。でも、今作みたいにリアルな17歳の子たちと演じることってなかなかないんですよね。平均年齢がだいぶ下なので、クランクイン前はどうやって一緒に作品を作っていこうかなって考えたりもしました」

――生徒の中では1人だけ20代ですよね。リアルな10代の皆さんと演じる上で、難しいところはどこですか?

「どうしても年齢相応の素が出てしまうところですね。同世代と学生役をやっていればあまり目立たないと思うのですが、今作では生粋のピュアガールズ&ボーイズと一緒にやっているので、もう戻れないピュアな気持ちの大切さを感じています…(笑)」

――学生時代のピュアさって尊いですよね…。現場での皆さんはどんな感じなんでしょう?

「純粋にお芝居が初めてで現場を楽しんでいますよ! ピュアな彼女たちを見ていると、すごくうらやましいなと思いますし、僕も初心を取り戻せているような感覚があります。最初は僕もこんな感じで現場に来てたなぁ〜って。僕みたいな先輩のポジションの人に支えてもらって、いい雰囲気を作ってもらって、そんな先輩のおかげでどんどんお芝居好きになったんだよなって振り返ることができています。今作では立場的に先輩ポジションは僕一人しかいないので、こういうアプローチの仕方があるよとか、どういうことを考えるとそのシーンが良くなるかとか、ちょっとでも演じる楽しさを伝えられたらいいなと思っています」

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

――皆さんに対してお兄ちゃん的な思いも芽生えたりして…?

「どうなんだろう…。皆さんとても大人っぽいんですよね。僕自身がずっと先輩に金魚のフンのようにつきまとっていた人生でしたし、お仕事でもプライベートでも普段から10代の方とご一緒することはないので、今の17歳ってこんなに大人っぽいのかと痛感しました。少女感というか、もっとキャピキャピした感じを想像していたのですが全然そんなことなくて…。 撮影が始まって1カ月以上たったので、みんなの素や、弾けた様子も見ることができていますが、最初はそんな姿は見られなかったので衝撃でした。僕もちゃんとしなきゃ!って(笑)」

――実は、昨年ご出演された映画「弱虫ペダル」の番宣で、栁俊太郎さんとのやりとりの様子を拝見しまして…。

「(即座に)ありがとうございます! 栁パイとはあれからもずっと仲良くさせていただいています!」

――そうなんですね! その時からどちらかと言えば先輩っ子で弟キャラのイメージが強かったので、今作では“お兄ちゃん”としてどう過ごしているか気になっていたんです…(笑)

「いや〜、戸惑いばかりですよ…。本当に先輩に甘えてばかりだったなぁって思い直しました(笑)」

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

目指せ! YouTube再生回数◯回!?

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

――今作は15分ドラマということで、なんとなく連続テレビ小説の朝ドラを連想してしまっています。

「確かに! いろんなところでもお話させていただいているのですが、朝ドラ出演は一つの夢でもあります。その朝ドラのように毎日15分ずつ楽しんでくださってもいいですし、今作はYouTubeでの配信もあるので週末に一気に見るという楽しみ方もあります。拡散力のあるYouTubeでの配信はかなり革新的ですよね!」

――確かに(笑)。

「今作のYouTube再生回数は“目指せ1億回”にしましょう。1話・1億回です! ということは、全40話なので合計40億回!(笑)。そのためにはバズることが必須なので、僕にできることはなんでもやります!」

――“目標は大きく”ですね! では、目標達成のために見どころと視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

「今作はリアルな高校生のキュンもあれば、生徒それぞれの悩みや葛藤だったり、青春を謳歌する描写だったり、高校生ならではの甘酸っぱさを全話を通して感じていただける“エモサス(エモい+サスペンス)”なドラマになっていると思うので、今秋見ない手はないと思います! 僕だったら絶対見ます! だって、初めてのお芝居で、オーディションで選ばれた将来スターになることが確実な女優さんが何人も出演するドラマですよ! 僕なんか見なくていいんで彼女たちを見てください。見逃したら後悔しますよ!(と、止まらない見どころアピール) ぜひお見逃しなく!」

――画面越しですがものく熱量が伝わってきました…! 本日はありがとうございました!

 リモート取材にもかかわらず、画面越しに熱量が伝わるほど作品への思いを全力でぶつけれくれた坂東さん。後編ではそんな坂東さんと共演者のエピソードや、青春時代の驚きエピソードを近日公開予定です。坂東さんの新たな一面が見られるかもしれません! 

坂東龍汰、“初”だらけの現場で感じた10代俳優陣のピュアさに自らの当時を振り返る――「この初恋はフィクションです」インタビュー前編

【プロフィール】

坂東龍汰(ばんどう りょうた) 
2017年に俳優デビュー。18年放送のNHKスペシャルドラマ「花へんろ特別編『春子の人形』〜脚本家・早坂暁がうつくしむ人〜」で初主演を務め、その後「ストロベリーナイト・サーガ」「パーフェクトワールド」(フジテレビ系)、「緊急取調室 3rd SEASON」(テレビ朝日系)、「シロでもクロでもない世界でパンダは笑う。」(日本テレビ系)、「夢中さ、きみに。」(MBSほか)、「ドライフラワー」(Huluで配信中)などに出演。さらに、「十二人の死にたい子どもたち」、「閉鎖病棟 ―それぞれの朝―」、「弱虫ペダル」、「スパイの妻 劇場版」、「峠 最後のサムライ」、「ハニーレモンソーダ」など数多くの話題の映画に出演している。今秋は「この初恋はフィクションです」(TBSほか)のほか、「真犯人フラグ」(日本テレビ系)、連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」(WOWOW)でも活躍。22年1月には映画「フタリノセカイ」への出演が控えている。

【番組情報】

「この初恋はフィクションです」 
TBSほか  
月曜〜木曜 深夜0:40〜0:55 

TBS担当 A・M



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