「あいつが上手で下手が僕で」荒牧慶彦&和田雅成が語る“2人の距離感”2021/10/20
4組のお笑いコンビが奮闘し、共闘する姿を描くドラマ「あいつが上手で下手が僕で」。登場する個性豊かなニコイチコンビたちの魅力を、荒牧慶彦と和田雅成が語る!
── これまでさまざまな関係性で共演してきたお二人が、今回は漫才師としてコンビを組まれます。お二人は、普段からボケ・ツッコミみたいなところがありますよね。
荒牧・和田 「そうですね(笑)」
荒牧 「だからとてもやりやすいです。普段の掛け合いをそのまま役としても表現すればいいんだなと。今思えば、最初に出会った時から、明るくて、ボケを拾ってくれる子だったんです。それが面白くて、どんどんボケを出していったらどんどんツッコんでくれて…」
和田 「年齢で言うと、まっきー(荒牧)の方が上なんですけどね(笑)。初対面の途中から敬語が抜けて、最初は『まっきーさん』って呼んでいたけど、それも『まっきー』になって」
荒牧 「そうだね。まーしー(和田)が敬語使ってきたり『まっきーさん』って呼んでくる印象ってないもん(笑)」
和田 「それって僕にとってはめちゃめちゃ珍しいことなんですよ。初対面からタメ口使うとか。だから、まっきーの心の広さがそうさせてくれたのかもしれないですね」
── お笑いコンビの方々には2人の間だけに通じる空気感を感じることがありますが、お二人にもそういう特別な空気感ってありますか?
荒牧 「今まで培ってきた俳優としての戦友感やライバル感、仲間感っていうのは、僕ら2人にしかないものかなって思います」
和田 「周りからはそう見えていることもあるみたいです。舞台『刀剣乱舞』シリーズで共演している武子直輝からは、『2人がしゃべっていると入っていけない』と言われたりもして(笑)」
荒牧 「僕らとしては『入ってくるな』なんて空気を出しているつもりはないんですけどね」
和田 「僕は出しています(笑)」
荒牧 「おいおいおい!(笑)」
和田 「『2人の時は入ってくるなよ!?』って。うそですけど(笑)」
── 別のシリーズ作品で、荒牧さんが出られないシーズンの時に「今回、和田さんが寂しそう」と共演者の方がおっしゃっていて。
和田 「それ、周りにめっちゃ言われるんですよ!(笑)。『今回はテンションが低い』とか。『俺、まっきーがいるいないでテンション変わらないから!』と言いたい(笑)」
荒牧 「僕のキャラクターがいると、いつも以上にツッコまざるを得なくてテンションが上がるから、そう見えたんでしょうけどね。僕も言われるんですよ。『まーしーが寂しそうだったよ』って(笑)。でも、そんなことはないだろうなと。寂しいとは思ってくれているんだろうけど…」
和田 「もちろん、そうですよ」
荒牧 「だからといって、それがお芝居にまで出るっていうことはないと思うんです」
和田 「そうそう」
荒牧 「ただ、こぼれ出る何かはあったんでしょうね…(笑)」
和田 「お互いに、ですよ(笑)」
荒牧 「そうだね(笑)」
── 今回は共演者の皆さんも非常に豪華です。キャストの皆さんの舞台裏での様子についてお聞かせください。
荒牧 「まーしーは、僕をはじめみんなのボケを拾って盛り上げてくれていましたね」
和田 「いやいや…。みんながいい味を出していたと思います。(橋本)祥平は、場を盛り上げたい人だから、いろいろとボケてくれて」
荒牧 「一番ムードメーカーかもしれないですね。梅ちゃん(梅津瑞樹)は、みんなを傍観しつつクスクス笑っている感じで」
和田 「ちゃんじん(陳内将)も率先してボケてくれていましたね」
荒牧 「鳥ちゃん(鳥越裕貴)は、今さらTikTokにハマりだして。高校生がやっている謎ダンスをずっとやっていて…」
和田 「しかも本編中にやりだしたんだよね(笑)」
荒牧 「(崎山)つばさくんはシュールなボケをしてくるタイプ」
和田 「そうだね(笑)」
荒牧 「ほかの人が盛り上がったワードでひねったボケを考えて、すっと入ってくるみたいな感じ」
和田 「田中涼星は、田原俊彦さんのモノマネをずっとやってた(笑)」
荒牧 「似てないモノマネを(笑)」
和田 「まっきー、あのモノマネが大好きでね」
荒牧 「元気出るんですよ(笑)」
── では最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
和田 「長回しで撮っているので、見始めると目が離せなくなると思います。登場人物それぞれの物語がかなり動いていくので、序盤からハマれますし、ぜひ最初から見逃さずに見てほしいです」
荒牧 「ずっと見ていくと、『なんでその展開?』っていうどんでん返しもあるので(笑)、見続けていただければ。僕ら『エクソダス』の成長も、ぜひ見守ってください」
和田 「『エクソダス』というコンビ名は“脱出”という意味なんです。僕らがこのさびれた劇場を脱出できるのかどうか、ぜひ楽しみにしていてください」
Q:コンビ4組の魅力は?
荒牧 「『エクソダス』(荒牧&和田)は、支配人役の石田(剛太)さんから、『2人は本当に自然体だね』って。それが味なのかもしれないです」
和田 「普段から普通にボケ・ツッコミ的なやりとりをしているので、一番リアルなのかもね」
荒牧 「『らふちゅーぶ』(崎山&鳥越)は一番本物のコンビっぽい。デコボコ感が芸人らしい」
和田 「掛け合いの呼吸もめちゃめちゃいいし。やりやすいんだろうなと思いながら見ていました」
荒牧 「『ロングリード』(橋本&田中)はかわいいです。ほかの3組には出せないかわいさがあります」
和田 「嫌みのないかわいらしさで、それをお互いが恥ずかしがらずにやれていて。僕らとは全く違う色で立ってくれています」
荒牧 「『アマゲン』(梅津&陣内)は独特。本人たちが個性的で、醸し出される癖になる独特さがありますね」
和田 「2人の居方がいいなって」
【プロフィール】
荒牧慶彦(あらまき よしひこ)
1990年2月5日、東京生まれ。水瓶座。AB型。舞台『刀剣乱舞』「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」などに出演。舞台「ゲゲゲの鬼太郎」が2022年7月29日より上演予定。
和田雅成(わだ まさなり)
1991年9月5日、大阪生まれ。乙女座。A型。舞台『刀剣乱舞』「おそ松さん on STAGE~」などに出演。映画「映画演劇 サクセス荘」が12月31日公開予定。
【番組情報】
「あいつが上手で下手が僕で」
10月20日
日本テレビほか
水曜 深夜0:59~1:29
※地域により放送日時が異なります
遭難劇場とやゆされる寂れた劇場へ“島流し”された8人の芸人たち。家族とも恋人とも親友とも違う、「相方」という距離感が生み出す友情・けんか・嫉妬、そして笑い。ひたむきに、純粋に夢を追い続ける個性豊かなニコイチたちが、劇場からの脱出のため奮闘し、共闘する、芸人青春群像劇。
取材・文/高瀬純 撮影/JOKEI ヘア&メーク/竹内研登 スタイリング/稲葉江梨
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