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亀梨和也が天才弁護士を演じる「正義の天秤」【制作統括独占インタビュー!VOL.5】――対“サイコパス”千葉雄大、鷹野最後の“治療”の行方は!?2021/10/22

亀梨和也が天才弁護士を演じる「正義の天秤」【制作統括独占インタビュー!VOL.5】――対“サイコパス”千葉雄大、鷹野最後の“治療”の行方は!?

 明日(10月23日放送)で最終回となる土曜ドラマ「正義の天秤」(NHK総合)。今回も制作統括・真鍋斎さんから第5話の注目ポイントを伺っていきます! また、TVガイドwebの姉妹ブランドである「みんなドラマ」(https://mindra.jp/navigators/post/73)では、真鍋さんの第4話のアフタートークをお届け中です!

 前回の第4話(10月16日放送)で、鷹野和也(亀梨和也)に代わり、佐伯芽依(奈緒)と桐生実雪(大政絢)が担当したのは、4年前に娘を殺された父・宮地幹雄(吹越満)が犯人・松田晴登(上野凱)を殺害した復讐殺人事件でした。芽依と桐生は、第一発見者の渋川孔太(楽駆)が松田を殺した犯人だと疑い弁護するも、検事の一ノ瀬眞人(萩原聖人)により真相が暴かれ、宮地が犯した人違い殺人だったことが明らかになりました。一方、鷹野は、安倍川事件の真犯人と思われる“キムラヒデユキ”(火野正平)を見つけ出すも、別人であることが判明したのです。

――芽依と桐生を偽りの真実へと導いた一ノ瀬ですが、彼はどのような人物なのでしょうか?

「検察庁のエースというだけあって、やり手です。検事は基本的には犯罪者を追及することが仕事の一つなので、自分なりに正しいと思うことをやっているんです。しかし、目的のためには手段を選ばないところがあり、第4話でもあったように弁護士にミスリードを仕掛けてくるような人物です」

――一ノ瀬には検事として、どのような矜持(きょうじ)があるのでしょうか?

「第4話の裁判閉廷後、鷹野に対して『私はあなたと同じことをしているだけですよ』といったように、鷹野と同じく真相を明らかにすることを矜持として持っているんです。ただ、鷹野は真実を明らかにすることで被告人を救ってきましたが、一ノ瀬が暴き出す真実は、時として被告を苦しませてしまうところに違いがあります」

――第4話で見つかった“キムラヒデユキ”は、鷹野が探していた人物ではありませんでした。安倍川事件は最終回を目前にして振り出しに戻ってしまったのでしょうか?

「簡単な言葉で言えば、振り出しに戻ったということなのかもしれません。しかし、別人だと知るまでに、いろんなことを調べて分かってきているので、完全な振り出しに戻ったわけではないと思います」

――なるほど。では、“キムラヒデユキ”が安倍川事件の真犯人ではないと分かった時、鷹野はどんな心情だったのでしょうか?

「鷹野は懐疑主義的なところがあるので、怪しいとは思っていても、過度な期待をしていなかったと思います。だから、真犯人じゃないと分かった時も、冷静に受け止めていたんじゃないでしょうか」

――そんな中、一ノ瀬が鷹野に「協力しませんか?」と持ち掛けていましたが、どんな意図があってそのようなことを言ったのでしょうか?

「それは第5話で明らかになるので、楽しみにしていてください!」

――とても気になります! そして第5話では、少女誘拐殺人事件の犯人・南野一翔(千葉雄大)が、鷹野に弁護を依頼してきます。南野はどういった人物なのでしょうか?

「なかなか複雑な人で、表面的に言えばサイコパス。ちょっと狂気じみている人物です」

――そんな南野を演じるのは千葉雄大さんとのことですが、サイコパス感あふれる犯人をどんなふうに演じるのでしょうか。鷹野じゃないですが、「ワクワク」が止まりません!

「これは期待してください! としか言いようがないですね! 千葉さんといえば、優しいとか、かわいいなどというパブリックイメージがありますが、そのイメージがあるからこその内面の狂気が出ていて、今までに見たことのない千葉さんが見られます。俳優としてのすごみを感じました」

――犯人だけど、“あざとさ”が出ていたりするのでしょうか?

「どうなんでしょうね(笑)」

――犯人なのに、どこかかわいい部分があるのかというのも気になります。

「今回は極悪ですよ。だからこそ、非常に本当に救いようがない感じがしますよね」

――そうなんですね! 極悪な千葉さん、楽しみです。南野の裁判で、鷹野と一ノ瀬が弁護士と検事として対決しますが、どうなるのでしょうか?

「これは見てのお楽しみですね(笑)」

――早く見たいです! 最後に真鍋さん的見どころをズバリお願いします!

「今回が鷹野の最後の弁護となります。『弁護は治療だ』と言っている鷹野の魂のこもった弁護が見られるということが一番の見どころです」

――ありがとうございました!

 真鍋さんへのインタビューは今回で最後となりますが、皆さま、いかがでしたか? ドラマ放送後には、無料の会員制コミュニティーサイト「TVガイドみんなドラマ」(https://mindra.jp/episodes/seigi)でアフタートークも公開しますので、そちらもお見逃しなく!

【プロフィール】

真鍋斎(まなべ いつき)
1991年、NHK入局。これまで大河ドラマ「龍馬伝」(NHK総合ほか)や「立花登青春手控え」(NHK BSプレミアム)で演出を手掛けた他、「大岡越前」(NHK BSプレミアム)や連続テレビ小説「まんぷく」(NHK総合ほか)で制作統括を担当。現在は、土曜ドラマ「正義の天秤」の制作統括を務めている。

【番組情報】

土曜ドラマ「正義の天秤」(全5回)
NHK総合 
土曜 午後9:00~9:49

NHK担当 K・H



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