【WATCH的イケメン図鑑】Vol.35 デイン・デハーン2021/09/23
35歳でも変わらない繊細な若者っぽさが魅力
映画「アメイジング・スパイダーマン2」のハリー・オズボーン役から「ディーン、君がいた瞬間」のジェームズ・ディーン役まで、影のある青年を演じて魅力を放ってきたデイン・デハーン。今や30代も半ばでありながら、繊細な若者っぽさを変わらず持ち続けている彼が、なんと麻薬の運び屋さんに!? 作品世界もハードなら役柄もハードな犯罪ドラマ「ZeroZeroZero 宿命の麻薬航路」で、なかなか大変な目に遭っている。
デハーン演じるクリス・リンウッドは運送会社社長の息子で、遺伝性のハンチントン病を患う身。いずれ発症する難病の影におびえながら、人生を諦めてしまっている。ところが、運送業の裏で麻薬を運んでいた父・エドワード(ガブリエル・バーン)が麻薬運びのすったもんだの末に死亡。後を継ぐことになったクリスの姉・エマ(アンドレア・ライズブロー)は、弟であるクリスにも家族ビジネスに関わるよう望むのだが…。
ここでいう家族ビジネスとはもちろん、すなわち麻薬運び! お姉さん、弟いじめですか?と思う間もなく、クリスは大量のコカインを運ぶことになり、姉弟仲良く黒い世界にのみ込まれていく。もともとクリスはお父さんのことが大好きで、お姉さんとも仲良し。弟のことを思うエマは、諦めの境地にいる弟を奮起させたかったのかどうか…。そう思うと、運び屋と化してからのクリスは以前よりちょっぴりワクワクしているような? とはいえ、黒い世界はワクワクで乗り切れるほど甘くはなく、腐敗し切ったメキシコ軍だの、凶暴なイタリアンマフィアだのが絡んできて前途多難すぎる事態に突入し、「ちょっと! か弱いクリスに何するのさ!」な展開も満載。何せこのドラマの原作者は、イタリアンマフィアの内情を暴露したことで命を狙われるノンフィクション作家なもので…。内容がハードなのは当然。演じるデハーンも、たまに涙目。果たしてクリスは役目を果たせるのか。いや、果たすのもいかがなものか。ヒリつく展開に身を置く彼に声援を送りたくなる。
それでもデハーン自身は撮影を楽しんだようで、スティーブン・キング原作&脚本の「リーシーの物語」(配信中)でジュリアン・ムーアと共演したり、マイカ・モンロー共演の「ザ・ストレンジャー(原題)」で狂気の殺人鬼を演じたり、「ザ・ステアケース(原題)」でコリン・ファースと共演したり、今後もドラマ出演が続く。映画だけでなく、ドラマでもいろいろな彼を見ることができてうれしい限り❤︎
【プロフィール】
デイン・デハーン(Dane DeHaan)
1986年2月6日生まれ。米・ペンシルベニア州出身。全米大ヒット作「クロニクル」(2012年)で注目を集め、「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」(12年)、「キル・ユア・ダーリン」(13年)、「アメイジング・スパイダーマン2」(14年)などの映画に出演。近年の作品に「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」(17年)、「ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトロー」(19年)など。ドラマ出演も目立ち、「ZeroZeroZero 宿命の麻薬航路」でデハーン演じるクリス・リンウッドの父親役を演じたガブリエル・バーン主演の「イン・トリートメント」(08~10年)などで存在感を放っている。
【番組情報】
「ZeroZeroZero 宿命の麻薬航路」(全8話)
10月12日スタート
スターチャンネル1
火曜 午後11:00~深夜0:10ほか(字幕)
※10月19日は~深夜0:15、10月26日は~深夜0:00
※10月10日に第1話先行無料放送
文/渡邉ひかる
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