上白石萌歌、SPドラマ「バンクオーバー!」で個性豊かなキャストと共演!「今までにはないくらいの刺激を受けました」2021/09/19
間宮祥太朗さん演じる“訳あり”人物・猿渡佐助が銀行強盗に押し入ると、すでに別の銀行強盗が従業員に銃を突き付けているところから始まる2話完結のスペシャルドラマ「バンクオーバー!~史上最弱の強盗~」(日本テレビ系)。
上白石萌歌さん演じる人質となった弁護士・大木さくらの提案で、佐助は中東系とアフリカ系の2人組強盗に交渉を試みますが、言葉が全く通じません。さらには、3組目の強盗(?)である謎の男(細田佳央太)が、SM嬢・前島マイ(ファーストサマーウイカ)を人質に取って窓口に現れます。
銀行強盗同士が鉢合わせするという設定で描かれる新感覚サスペンスコメディーの今作。ほかにも、窓口担当・後藤雫(伊藤万理華)、警部・山根広務(袴田吉彦)、佐助の妹・小春(貴島明日香)、高額バイトあっ旋会社の男(般若)、小春の婚約者・若松健一(ラランド・ニシダ)といったそれぞれの登場人物に裏事情があり…。それらが次第に明らかになっていき、物語は予想できない方向に進んでいきます。そして、ラストには全員の本来の姿が明らかになる大どんでん返しが待っています。
そんな今作で、人質にされながらも強盗2組のどちらが金を受け取るにふさわしいか仲介するさくらを演じる上白石さんに、この作品の魅力について伺いました!
――演じる大木さくらというキャラクターについてお聞かせください。
「さくらちゃんは、弁護士ですごく正義感が強くて責任感もあって、人から何かを言われたり、自分がやり遂げようと思ったら、それを貫けるとても強い女の子だと思います。でも、隠された秘密もたくさんあり、完ぺきというだけじゃない彼女の一面も愛らしいし、人間らしいことが物語の中で分かっていくので、そういうところを見ていただけたらうれしいです」
――佐助役の間宮さんとは「僕はどこから」(2020年/テレビ東京系)以来の共演ですが、あらためてどんな印象をお持ちですか?
「2年前くらいにドラマで血のつながった兄妹役を演じさせていただいて、それからこういうふうに再会できたので、クランクインまでもそうですし、クランクインしてからもすごく安心できる気持ちがあって。現場に1人でも以前共演した方がいるとすごく心がほぐれますし。その時はお兄ちゃんとして接していましたが、今回は強盗犯と弁護士という不思議な関係性で巡り合うことができて、芝居以外でもお話をするのが楽しいなって思います」
――そのほかに、役者を主な活動としていない方々とも共演していますが、どのような刺激がありましたか?
「皆さん全く違う畑で活躍されている方が多くて、お芝居の仕方とか役の作り方みたいなものが全く違うので、現場に入るととにかく刺激を受けます。『あ、そういう引き出し自分もほしいな』とか、『そういうスパイシーな要素が自分にもほしいな』と思ったりするので、今までにはないくらいの刺激を受けたかなと思っています」
――今作では、外見と中身のギャップがある登場人物が多数登場しますが、その点はどのように感じていますか?
「私自身も、見ている方から抱かれているイメージと自分自身が違うと感じることが今までにあって、『人って目で見た情報だけじゃないんだな』という認識は前からあったので、すごく興味深いテーマだなと思いました。なんといっても、キャストの方々がバラエティー豊かで現場もカオスな状況が続いています。すごく軽快だしコメディーの作品ですけど、重大なメッセージとか大きいテーマを提示できるものになるんじゃないかなと思っています」
――上白石さんにはどんなギャップがありますか?
「私はしっかりしたイメージを持っていただくことが多いんですけど、全くそんなことはなくて…。片付けが苦手だったり、ズボラなところが結構あるので、(しっかりしたイメージが)ありがたい半面、『そんなによくできた人間じゃないですよ』といつも思っています」
――ほかの人にギャップを感じたエピソードも教えてください。
「撮影の現場とかでよくあるんですけど、スタッフの方々でこわもてな男性のカメラマンさんとかがいらっしゃる時に、話してみると柔らかい方だったり甘いものが好きだったりとか、そういう出会いがあると、やっぱり人は目からの情報だけじゃ何も分からないだなっていうのも感じますね。私が小学生だった時に、派手でヤンキーみたいな子がいたんですけど、私が荷物をたくさん持っていて両手がふさがっている時にドアを開けていてくれたことがあって、その時に人の本当の優しさに触れたような気になりました。見た目だけで判断できないことが、世の中には本当にたくさんあると思います」
――現場がカオスな状況というお話が出ましたが、どんな状況ですか?
「皆さん役作りで、口調とかでもそう感じるところがあります。ぱっと見た感じ、SM嬢のウイカさんがいらっしゃったりとか、細田佳央太くんとは何回も共演させてもらっているんですけど、佳央太くんが『誰!?』みたいな格好で現場にいたりとか…。ぱっと見ると、絶対に交わることがなさそうな人たちが同じ場に集められている状況が本当に不思議で。現場の空気も毎日違いますし、いい意味でなじまない感じがすごく面白いと思います」
――大どんでん返しが待っている今作、台本を読んだ時の衝撃はどんなものでしたか?
「まず情報量が多すぎるのと、台本のページをめくるたびに全然想像もしていなかったことが起きるので、ずっとニヤニヤしちゃいましたし、『えっ?』って声が出ちゃったこともありました。脚本を読んだ時点でそういう新鮮な驚きがたくさんあったので、それが映像として立体的になった時にはもっと面白くなっていると思いますので、絶対に前編後編どちらも合わせて見ていただきたいなと思います」
――ここだけは見逃さないでほしいというポイントをぜひ。
「すべての登場人物の一言一言が全部伏線になっているので、一言も聞き逃してほしくないです。後編を見終わった後にもう1回最初から見直して、『こういうところにこういう仕掛けがあったんだ!』という新しい気づきが楽しいドラマになっているので、何回も見てほしいなと思っています」
銀行強盗VS銀行強盗VS人質、さらには謎の男…。全員が深い事情を抱え、それらが絡み合ってカオス状態なストーリーの中、「人は見かけによらない」というテーマにもつながるメッセージが隠されて…? 笑えながらも胸に響くようなドラマをお楽しみに。さらに、手を拘束された上白石さんの強烈なハイキックもお見逃しなく!
【番組情報】
「バンクオーバー!~史上最弱の強盗~」
日本テレビ系
前編:9月19日 日曜 午後10:30~11:25
後編:9月26日 日曜 午後11:00~11:55
日本テレビ担当 K・T
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